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2013年8月

2013年8月30日 (金)

天体写真撮影用赤道儀の自作 <コントローラの完成>

コントローラの一応最終形と考えるものが完成です。

構成は、前回書いたとおり、バイポーラステッピングモータをL6470ドライバーで駆動する形式とし、コントローラは、結局PIC16F88で組みました。

基盤は、前回と同様、感光基盤で作成しました。

01

今回は、実装密度をあげて、最小の大きさで作りましたので、前回の半分で出来上がっています。

少しは、基盤らしくなっています。

下の写真は、PIC16F88をはじめ、部品を実装したものです。

02

前回、PICマイコンでのSPI通信がうまく行かないと書きましたが、これもわかってしまうとあっけないぐらいで、マスター側での書き込み(同時に読み込み)を割り込みで処理し、スレーブからのデータの読み込み完了をSSPIFで判定しようとしていたのですが、これはスレーブ側では動作するのですが、マスター側ではうまくいきません。

マスター側はSSPSTATレジスタのBFを見ればよいのでした。

よって、プログラムは以下のように単純なものでうごきました。

PICでのSPI通信の例があまりないので、以下にあげておきます。

/*  SPI通信ルーチン  */
unsigned char SPI_Trans(unsigned char c){
    unsigned char cc;

    SPI_CS = HIGH;        // チップセレクトpin OFF = HIGH
    SSPBUF = c;             // 送信データを送信バッファへセット
    SPI_CS = LOW;        // チップセレクトpin ON = LOW
    while( BF == 0);         // 送信完了まで待つ
    cc = SSPBUF;           // 受信バッファの値を読み出し
    SPI_CS = HIGH;       // チップセレクトpin OFF = HIGH
   return cc;                    // 受信データの戻し
}

わかってしまえば、理屈どおりですし、至極簡単なものでした。

くみ上げた、内部の写真です。配線がごちゃごちゃとすっきりしないのはご愛嬌です。

03

コントローラの最終形の外観です。

これで、多分コントローラ側の変更は必要ないと思っています。

04

後は、追尾精度をあげるためのタンジェントスクリューの組み立て・調整を残すのみですが、中々進展がないのが現状です。

2013年8月18日 (日)

ペルセウス座流星群2013

今年も、盆休みを利用して、星の文化館に行ってきました。

今年は、8/12~13の宿泊で、ペルセウス座流星群の極大日に合わせた日程を設定しました。

過去2年はいずれも天候が悪く、65cmの望遠鏡での観察は出来ず、残念な思いをしたのですが、今年は、晴れの日が続き、天気予報も晴れで、現地に到着した夕方までは天候も良く、20時頃の一般公開時には、土星が見れますよとのことで、大いに期待してのですが・・・・。

なんと、太陽が沈むころから、雲が出はじめ、20時前には月も見えない空模様です。

一般公開が終了する21時30分になっても一向に、星が見えません。又々不運な巡り合わせかとあきらめかけました・・・・・。

でも、今年は違っていました。

宿泊者向けの観測会が始まる22時すぎには、ディネブが見え始め、徐々に天候が回復してくる気配です。

なんとか、海王星とM27を見せてもらうことができました。

その後、駐車場と広場で、宿泊者に限定したペルセウス座流星群の観望会です。

23時をすぎると、空は、ほぼ雲はない状態まで回復しましたが、水蒸気やPM2.5の影響か、透明度はそれほどよくありませんでした。

ただ、この付属の駐車場と広場は、宿泊者専用とし、アクセスの道路は閉鎖しているとのことで、以後の流星観測は、車や大勢の人に邪魔されることなく明け方まで、心置きなく写真撮影に専念することができました。

今回の撮影に用意した機器は、D5000とD600の2台体制で、自作の赤道儀に2台を載せて広角レンズでの撮影を行うつもりでした。

でもD5000用に用意した16-55mmレンズでのピント合わせ(無限遠)が、ファインダーはもとより、ライブビューでも星が確認できず、NGです。

古い28mmを持ってくればよかったのですが、これを持参しなかったのが失敗です。

そこで、ライブビューでのピントが確認できた、60mmF2.8でD5000は、星野写真をとることにしました。

20130813__2
D600 Ai 24mm F2.8  F4.0 30sec  ISO1600  3枚の合成

タンジェントスクリュー式の自作赤道儀で、1回の撮影が1時間ですので、1流し中に撮影できた、3個の流星を合成したものが、左の写真です。

輻射点を中心に、流れたものが、良くわかる配置で撮れています。

さて、うまく行かなかった D5000の星景撮影は、こちらです。

20130813__3
D5000 AF 60mm F2.8  F2.8 180sec ISO1000 2枚の加算合成したもの8枚を平均合成したもの。

このD5000は、フィルターを換装していますので、北アメリカ星雲をはじめ、赤色系の星雲もよく写っていると思います。

左端の方には、網状星雲も写っています。早く長いレンズで撮影できるようになりたいものです。

この写真をとって気づいたことが2つ。

その1は、

ニコンのCapture NX2で用意されているビィネットコントロール、これはレンズ毎のデータが用意されていて、周辺の光量不足を補正する機能なんですが、この補正で十分フラット補正ができることです。

残念ながら、古いレンズのデータはありませんので、私の持っているほとんどのレンズでは使えませんが。

その2は、

FX系のレンズを、DXに使用すると、中央のイメージだけを使いますので、周辺の収差が多い部分がなく、開放から使えることです。

下の白鳥座の写真は、Capture NX2でビィネットコントロールで補正して、tiffで保存したあと、Stera Image V.6.5で合成、階調補正を行った後、再びNX2でガンマ補正をしたものです。

開放でも周辺の収差はほとんど目立ちません。

自作赤道儀の追尾精度は、まだまだですが、この程度のレンズですと、なんとか写真になる段階ですし、今回の撮影でカメラ2台を載せても十分に動作することは確認できました。