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2015年8月

2015年8月24日 (月)

夏休み遠征の成果?

今夏休みの清和高原天文台への遠征は、前にも書きましたが、準備不足でぶっつけ本番に近く、また、天候も安定せず、20~30分で晴れたり曇ったりで、じっくりと撮影を楽しむことができませんでした。
でも、その結果について、色々画像処理を試みましたので、反省と記録の意味からここに書いておきます。

予定では、GPD赤道儀+オートガイダーで180mmで、干潟星雲+三裂星雲、北アメリカ星雲、網状星雲を撮影し、その後300mmで、M31、スバルを狙うことにしていました。
結果としては、180mmを使った撮影で終わってしまい、300mmでの撮影はできませんでした。
180mmでの撮影も、各対象4~6枚程度と枚数が少なく、かつ、露出設定を間違え(ISO1000~1200程度にすべきだった)、ごらんのように、完全な露出不足の写真になってしまっています。
また、対象をまともに捉えておらず、なんとも恥ずかしい写真になってしまいました。 カメラのファインダで、目印の星を使って合わせているのですが、あと一歩、対象を真ん中にとらえられていません。
対象が写っていなければあきらめもつくのですが、それなりに写っており、「露出を間違えていなかったら」、「構図をきちっととっていたら」と思える写真なもので、なおさら悔やまれます。

まずは、1枚目。
干潟星雲+三裂星雲を狙ったものですが、センターを外れ、かつ、雲がかかっていないのは1枚だけ。

20150814_16971【撮影データ】D5000 + Ai ED Nikkor 180mm f2.8  F5.6 ISO500 300sec 1枚もの、Capture NX2で調整

次は、北アメリカ星雲。これもセンターを外しています。

2015_08_14d5000_180mmf56_300sec_iso【撮影データ】D5000 + Ai ED Nikkor 180mm f2.8  F5.6 ISO500 300sec 4枚を一端Capture NX2 でベネッティング70%のみ調整してtiffで保存、DeepSkyStakerで合成、Capture NX2でトーンカーブ、彩度等を調整

最後は、網状星雲。これまた狙いがはずれています。

2015_08_14_d5000_180mmf56_300sec_is【撮影データ】D5000 + Ai ED Nikkor 180mm f2.8  F5.6 ISO500 300sec 5枚をDeepSkyStakerで合成、Capture NX2で調整

いずれの写真も、露出不足を補うため強処理しているので、荒れが目立ってしまっています。

カメラのファインダーで確認できない撮影対象について、どうしたら構図をきちっときめることができるか。
まあ、自動導入機構でも導入しないかぎり、時間をかけて試写→再配置を繰り返すしかないのでしょうが、一夜の撮影で撮影対象を欲張らず、じっくりと撮影するとこが一番なんだろうと反省しています。

なんとか、9月の連休には、リベンジを果たしたいと思っています。

2015年8月23日 (日)

パソコンの電源

PHD Guidingを使うためには、パソコンが必須となり、その電源の確保が必要になります。
通常ですと、12Vバッテリー → インバータ → ACアダプター → パソコンとなり、インバータで一端交流に変換し、その後ACアダプタでDC17Vに変換するため、それぞれで変換ロスが発生し、無駄な電力を使ってしまいます。
そこで、12Vバッテリー → DCDCコンバー → パソコンとすることで、ロスを少なくすることにしました。

適当な昇圧型DCDCコンバータを探して見たところ、「DCCSU3-35V」と言う製品を千石電子で見つけ、使うことにしました。

20150801_1515_2バソコン側端子は、使わなくなった「Let's Note CF-T2」のものを切断して使用しています。

DCCSU3-35Vは可変型ですので、これを調整し17Vで使用しています。

※どこで勘違いしたのか、正規のACアダプターの出力は16Vです。


定格は入力側が20V以下で75Wとなっていますが、電流計で計測したところ、PHDGuiding中で、12V入力で1~1.5A、18W程度と余裕を持って使用できるみたいです。

前回の撮影遠征で使用しましたが、特に問題なく動作しました。

2015年8月21日 (金)

SP赤道儀の1軸制御化と夏休み撮影行の総括

GPD赤道儀の入手に伴い、SP赤道儀を1軸制御の簡易タイプに変更しました。

20150816_1681ウェイトの搭載を考えて、L字部分を丈夫にしようとした結果、なんとも大層な躯体となってしまい、1軸制御簡易赤道儀と言うにはいささか気が引けるものになっています。
これならば、赤緯体を付けたままでも良かったかもしれません。
簡易赤道儀とするため、コントローラは、同架することとし、本来モータがつくスペースに取り付けました。

20150719_1504_01

一応、オートガイダ用端子も付けて、オートガイドにも対応できるようになっています。
機能としては、1軸制御(オートガイド対応)、タイマーレリーズを持っていますが、結露防止ヒータの制御機能はありません。
極力コントローラを小型化したのですが、極軸傾斜角固定用ボルト(新たに追加したもの)との干渉を避けれず、縦置きに設置しています(LCDディスプレイは見にくい)。
また、この置きかたでは、本来のモータより背が高く、赤経軸のクランプと干渉してしまい8月~11月ぐらいの極軸設定に支障が出てしまいます。
コントローラは着脱式ですので、コントローラを外して極軸設定を行うとこでなんとか成りそうです。

実写については、前回書いたように、コントローラ内配線を間違えていたのに気付かず、現地に持ち込んだため未了となっています。

この夏における自宅での試運転/試写と遠征では、使用機材の大半がぶっつけ本番に近かったので、色々と不都合がでました。
次の撮影機会は9月の連休になりますので、それに向けて明らかになった今後解決すべき課題等について列記しておきます。

  1. GPD/SP赤道儀の極軸設定方法は前に書いたとおりの手順で、ほぼ満足できる精度での設定が可能。但し、季節により、赤緯体の取付を事前に点検(モータ等の干渉がなく設定可か否か)しておくことが必要。また、極軸望遠鏡のレチクルは見にくく、明視野照明は必須であるが、メーカー物は明るすぎて北極星が見づらい。要改良。
  2. 結露防止ヒータの効果は一時霧が発生するような状況でもOKで、効果大。
  3. インターバルタイマーの動作は、ミラーアップ撮影も含めて安定。
  4. PHD Guidingの動作は現環境(自作コントローラとの組み合わせ)で安定して動作。但し、DEC側のモータ速度については、現在値(10秒角/sec)の速度を大きくして試すことが必要。
  5. カメラの搭載に使用しているバル自由雲台は、強度不足の可能性大←ガイドが安定しているのに、撮影した星の移動が見られる。もともと自作赤道儀用に買った「スリック プロD700 III三脚」の3ウェイ雲台に変更が必要。
  6. 電源(自動車用メンテナンスフリーバッテリー(28Ah)については、赤道儀2台、3枚の結露防止ヒータ、PHD Guiding+パソコンを一夜駆動できたが、ほとんど余裕なしか。
  7. バッテリーボックスの端子の接続が不安定(アクリル板で作成した端子盤に割れやぐらつきがある)・・・電圧計に加えて電流計を装備するなど、端子盤を再作成する。
  8. 撮影対象天体の導入が難しい→導入補助ソフトの試験/実用化が必要。導入補助機能を使わない場合の手順として、極端な高感度設定での試写による確認/調整を繰り返して本撮影フレームを設定することが考えられる。

など、まだまだ手をいれなければいけないことも多く、今後、これらを潰していき、完成度を高めて天体撮影用望遠鏡の導入(いつになるかわかりませんが)に備えたいです。

2015年8月18日 (火)

GPD赤道儀+PHD Guiding

SP赤道儀の中古を手に入れて、その扱いやすさと動作精度にひかれ、その強化版であるSP-DXが欲しくなってしまいました。
というのも、SP赤道儀+PHD Guidingの精度の良さから、将来は望遠鏡の直焦点での撮影もそれほど難しくなさそうで、やってみたいと思うようになり、搭載重量的に余裕があったほうがよいと考えたからです。
でも、いろいろ調べてみると、SP-DX赤道儀は、専用の三脚架台が必要で、後継のGPD赤道儀は、SP赤道儀と共通の三脚架台が使用できるとのことで、結局GPD赤道儀をネットオークションで3.5万円(送料込み)で手に入れました。

手に入れたGPD赤道儀をお約束の分解・調整してみたのですが前のSP赤道儀と違い、前ユーザの方は結構ハードに使用されていたらしく、内部グリスは、交換されたみたいで、モリブデングリスを使用してあり、固化等はない状態でした。
また、各部の締めつけはきつく、特に極軸望遠鏡は、手では回せないほどきつく締められていた上に、指標環の止めねじ(イモねじ)にいたっては、締めつけすぎて、リングが変形してしまっていました(イモねじのリング側ネジミゾもつぶれてしまっている)。
この部分をこれほど強く締めつける必要はないはずで、どうも、指標環と月日環の締めつけ手順について誤解されて使用された感じです。

今回の分解・調整では、赤経体の止めリングは3点の固定ネジがありましたので(メーカ仕様)、赤緯体の止めリングの固定ネジを1点→3点にしたのみで、グリスは、比較を兼ねて、今回はリチウムグリスにしてみました。

駆動モータの搭載は、ほぼSP赤道儀と同様で、ウォームギア軸にダイレクト(異径カップリングを使い)に接続しています。

_01赤経側モータは、オリジナルのモータ取付部にM4のタップを切り取付ています。

_01_2赤緯側モータは本来の取付場所にキー状のアルミ板をはめ込み、ボルト1点留めでは不安でしたので、両側からM3のイモネジで挟みつけています。

モータのコントローラは、SP赤道儀用に作成した2軸制御コントローラをそのまま使っています。

PHD Guidingによる精度グラフは(縦軸の単位は秒角)、

Gpdのように、最大で±2秒程度、大半は±1秒程度に納まっており、やや赤緯方向の動きが鈍い感じですが、おおむね満足できる精度ではないかと思っています。

実写については、天候が目まぐるしく変わったため、300mmでの撮影ができていませんので未確認ですが、180mmでの画像(中央部の拡大)は当然のことながら点像(ややピントが甘い)になりました。

20150814_1697

今後は300~1000mmでのテストを行いたいと思っています。

2015年8月17日 (月)

清和高原天文台への遠征

お盆休暇を利用して、清和高原天文台へいってきました。
昨年5月にいっていたので1年3カ月ぶりです。本当は12日を予定し、ペルセウス座流星群を狙ったのですが、天候が悪く、14日に変更しました。

002_stitch【撮影データ】
D610 AF Nikkor 35mm F2 D  F4.0 ISO800 300secの2枚組写真
GPD赤道儀 PHD Guiding

星空の条件は非常によく、まさに降る様な星空なんですが、あいにく天候が安定せず、20~30分晴れて見事な空かと思いきや、すぐに全天が曇ってしまったりを繰り返し、多枚数での撮影ができませんでした。

併せて、SP赤道儀の1軸制御(ポタ赤化・・・D610+広角レンズ)とGPD赤道儀(オートガイド・・・D5000+望遠レンズ)の2台体制で望んだのですが、

20150814_1622

撮影を始めて、しばらくするとSP赤道儀の動きが変なこと(動いていない)に気づきました。
コントローラの内部の結線が間違っているみたいです。
事前に試運転したつもりでいたのですが、よくよく考えてみると、コントローラを架台に載せるのに時間がかかり、2軸制御用コントローラを使った動作確認しかしていませんでした。
結局、SP赤道儀での撮影をあきらめ、GPD赤道儀で広角と望遠の撮影をやることになり、天候が変わりやすかったのあって、十分な撮影枚数を稼げず、中途半端なものになってしまいました。

天の川の写真、F4.0 ISO800 5分の露出でもまだカブリに余裕があり、感度をあげるなり、露出を延ばすなりできる星空でしたので、残念でなりません。

2015年8月 2日 (日)

夏の遠征に向けた準備 ~結露防止ヒータ~

今年の盆休は、8/8~16を予定していまして、月の巡り合わせも良く、ペルセウス座流星群の極大日に合わせて撮影遠征を計画しています。

機材は、
自作赤道儀3号機
SP赤道儀
GPD赤道儀(実はまたまたネットオークションで手に入れてしまいました)

※SP赤道儀は、赤緯体を外した1軸制御、GPD赤道儀を2軸制御のメイン機とするつもりです(それぞれの詳細は後日)。

の3台、
カメラはD5000(改)、
D610、
D7100
の3台、 となりますので、オートガイド用スコープ分も併せて、4つの結露防止ヒータを準備する必要があります。

今まで面状発熱体を利用して2つを作成しており、自作赤道儀コントローラと2軸制御コントローラは、結露防止ヒータコントローラを持っていますので新たに2つ作成することにしました。

前回と同様の面状発熱体を利用することも考えていたのですが、秋月電子でシートヒータなるものが売っているのを見つけました。

諸元は電源電圧12V、消費電力3W(ヒータ温度45℃時)、寸法100×255mmで寸法は大きいですが、300円/個と安く、300mm望遠レンズやオートガイド用スコープには使えそうなものです。

あいにく、シートヒータそのものは、自宅へ送ってしまったので現物の写真はありませんが、コントローラの回路図と外見を載せておきます。

Photo

20150801_1513

端子、ケーブルは4芯が必要ですので、モータ電源ケーブルと同様にいろんなもの試しましたが、今回はDINプラグ6芯(モータ=DIN4芯と区別するため)で作成しました。

互換を取るため、2軸コントローラもDIN6芯へ変更しています。

機能としては、 ボリュームダイヤルで設定温度10~60℃を設定し、その設定温度とサーミスタで測定した温度を使って、ATMega328(Arduino)のPWM機能で電圧調整を行うようにしています。

外気温+5℃程度に設定し、細かく制御することで節電効果を狙っています。

設定温度、現在温度、現在電圧をLCDキャラクタディスプレイで表示するものです。

秋月電子のシートヒータが300円と安いのと、ケースを百円ショップのプラケースにしましたので、部品代は3,000円程度で出来上りました。