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2015年9月

2015年9月28日 (月)

大手山2000年公園への遠征の総括

今回の大手山2000年公園へ遠征についての総括をしておきます。

撮影場所としての大手山2000年公園は、

  • アクセスは、杷木ICから10分で、道は細いですが全部舗装してあり、案内板もしっかりしていて分かりやすい
  • 視界は北側にピークがあり若干樹木にさえぎられるものの、ほぼ全周良好
  • 駐車場は舗装されており、機材の設営等には好都合
  • 駐車場には、水銀灯が1基あり、点灯されればと心配しましたが、夜間の点灯はなく障害なし
  • トイレがチョット遠いのは玉に疵
  • 清和高原天文台と比較すれば、明るいのは確かですが、南西~北西側(久留米~福岡方面)を除くと光害は少なく、特に東半球は良好

です。

117 【撮影データ】
2015/09/22
Nikon D610 + Ai Nikkor 24mm f2.8
SP赤道儀(改) ノータッチガイド
f4.0 ISO3200 30sec 1枚 Capture NX2

<<ガイド環境>>

GPD赤道儀 + D60/F4ガイドスコープ + QHY5L-Ⅱ + PHD Guidingについては、特にQHY5L-Ⅱが高感度で、明るいD60/F4ガイドスコープとの組み合わせで、ガイドスコープは固定としていますがガイド星に困ることはなく、PHD Guidingソフトの安定性もあって、非常に快適なガイド環境だと思います。

<<GPD赤道儀>>

GPD赤道儀については、遠征地では赤緯側に若干アバレがありましたが帰宅後の調整(前述)で、ほぼ解消できたものと思っています。
但しガイド結果のグラフを良く見ると、赤経側に明瞭な規則的波があります。

※下のグラフは、いつものように縦軸は1ピクセル3.2秒で換算した秒角単位で、周期性をみるため、ログの5データを移動平均したもの。

Gpd

これは、ウォームホイール/ギアのピリオデックエラーをPHD Guidingが打ち消しきれていない結果で、PHD Guidingのパラメータを詰めれば解消できるのかもしれませんが、600秒周期であることから、ウォームギア側に偏芯か何かの原因があるものと考えられますので、一度分解・調整をし直して見るつもりです。

<<コントローラ>>

自作コントローラに付けている導入補助機能を使用してみました。
この導入補助機能は、基点になる天体(通常は1等星などカメラのファインダでも確認できる天体)からの赤経、赤緯の差を±○○.○度と指定して動かすものです。
今回は、ディネブを基点とし、網状星雲、M33を導入してみましたが、いずれも300mmレンズのほぼ中央に導入することができました。
また、1000mmの反射望遠鏡の直焦点でもアルタイルを基点にM27を導入したところ、ど真ん中に目標を導入することができました。

300mmでほぼ中央、反射望遠鏡の直焦点でど真ん中の差は、赤道儀への取付方の差が要因になっている思っています。
反射望遠鏡の軸は、ほぼ正確に赤緯軸に直角(表現がおかしい?)に取り付けられていますが、カメラレンズは、赤緯軸に雲台で取り付けているため、必ずしも直角ではないためだと思います。
カメラレンズの取付については、赤緯軸に対してできる限り直角になるよう十分に注意して設定すれば、実用上はほとんど問題ないものと思っています。
カメラの取付をスリーウエイ雲台に換えましたので、赤緯軸に対する角度を固定しても構図の調整は軸周りの回転を使えますので、不自由はないと思います。

事前に赤経、赤緯差を計算しておくこと、望遠鏡が東側か西側かで赤緯の符号を反転させる必要があること、移動時の架台との接触の有無は事前に自分で確認しておくことなど、煩わしさも有りますが、ほぼ満足できるものと思っています。
これは、オリジナルのモータドライブと比べ、モータがギア付きモータでないこと、ウォームギアへの接続に平ギアを介さず、直接駆動しているなど、バックラッシュの要因が少なくなっていることが寄与しているものと考えています。

但し、導入後に微調整が必要な場合については、赤緯側は、手動でつまみを動かせるものの、赤経側はコントローラでの操作となり、微動の使い勝手がよくありません。
改善の余地ありです。
現在は、手動時には高速と低速で、ボタンを押している間動くようにしていますが、目標がファインダ上で見えない場合、調整→試写の繰り返しになるため、これではなかなか調整がうまくいきません。
ボタンを押す毎に一定角度移動させ、うまくいかない場合、元の位置に戻るような機能がほしいところです。
L6470ドライバーには、現在位置をホームポジションにし、移動後には、ホームポジションに戻せる機能がありますから、これを使えば実現できるものと考えています。

<<SP赤道儀(改)>>

赤経軸のみとした1軸制御のノータッチガイド改造機です。
試写の結果、D610 + 180mm 3分では星像が伸びていたので、1.5分(ISO2500)での撮影としました。
この露出では点像で星像の伸びは見られませんでした。
これは、前に書いたとおり、極軸のセット時に北極星を間違えるという痛恨のミスをしてしまい、その後の設定を雑にしてしまい、極軸の設定が甘かったこともあるかもしれません。
本当は、感度をISO1000程度に抑えておきたいので、3~4分程度の露出ができれば完璧なんですが、今後さらに詰めていきます。

<<電源について>>

今回の遠征では、22時~04時まで稼働時間6時間で、GPD、SP赤道儀の2台、結露防止ヒータ3枚、QHY5L-Ⅱ、PHD Guiding用PCを稼働させました(カメラは内蔵電池)。
結果としては、現状の自動車用バッテリーで一晩もちましたが、PCの内蔵電池(約3時間しか持たない)の残量が減った時点でつなぐと、5A程度を消費してしまいますので、ちょっと心配が残ります。
PCの充電がほぼ100%で、自動車用バッテリーからの接続で動かしておき(充電しない状態)、撮影の残り時間が3時間程度になったところで、内部バッテリー駆動に切り換えるやり方のほうがよいのかもしれません(これなら1.5A程度以内に納まると思う)。

でも精神衛生上はパソコン用に別のバッテリー電源を用意したいところです。

2015年9月27日 (日)

遠征の成果(馬頭星雲、スバル)

今回の遠征で撮影したものの第3弾です。

これまでにも撮影してきた、馬頭星雲です。

111 【撮影データ】
Nikon D5000(改) + Ai ED Nikkor 300mm f4.5
GPD赤道儀
D=60mm/f4 + QHY5L-Ⅱ + PHD Guiding
f5.6 ISO1000 300sec×12枚 DSS(ダーク+フラット) + Capture NX2

今までと違い300mmで長時間の撮影が可能となりましたので、格段の進歩です。

次は、これも何回も撮っているM45(スバル)です。 

120_2 【撮影データ】
Nikon D610 + Ai ED Nikkor 180mm f2.8
SP赤道儀(改) ノータッチガイド
f5.6 ISO2500 90sec×18枚 DSS(フラット) + Capture NX2

 この対象では、180mmはちょっと中途半端なのかもしれません。

また、フラット画像が上下方向で対象ではないため、上下方向で明るさがアンバランスになっています。
フラット画像の撮影方法(パソコンモニターを使用)に改善が必要です。

2015年9月26日 (土)

遠征の成果(M33、二重星団)

今回の遠征で撮影したものの第2弾です。

まずは、M33です。今回初めて撮影した対象です。

118 【撮影データ】
Nikon D5000(改) + Ai ED Nikkor 300mm f4.5
GPD赤道儀
D=60mm/f4 + QHY5L-Ⅱ + PHD Guiding
f5.6 ISO1000 300sec×11枚 DSS(ダーク+フラット) + Capture NX2 トリミング有り

やはり、300mmでは不足です。早く撮影用の望遠鏡がほしいです。BKP130か150が手の届く範囲なんですが・・・・。

次は、二重星団です。

121 【撮影データ】
Nikon D610 + Ai ED Nikkor 180mm f2.8
SP赤道儀(改) ノータッチガイド
f5.6 ISO2500 90sec×20枚 DSS(フラット) + Capture NX2

無改造のD610でも結構赤い色が出ます。ハート星雲(IC1805)が視野の端に写っています。
これならば、もうちょっと振って、二重星団と一緒の構図にすればよかったです。

2015年9月25日 (金)

GPD赤道儀とPHD Guidingの精度

今回の遠征では、ガイド精度がどのくらいなのかを見てみるのも一つの目的でした。

その結果は、下のグラフのような結果でした。
このグラフはLogから1ピクセル×3.2秒角に変換し、縦軸を秒角単位で表したものです。

Phd 遠征では、±2秒程度の誤差で赤緯側が若干あばれ加減でした。
これは、前にも書いたように極軸の設定が甘かったのもあったと思われますが、帰宅後、赤緯軸の動きがやや重いのではないかと思い、赤緯軸の止リングを若干ゆるめ、ウォームギアの締め付けもややゆるめてみました。
また、各軸周りのバランスもより慎重に取ってみて、動かした結果が、9月22日の分です。
極軸設定がうまくいったことも影響しているのかもしれませんが、明らかに良くなり、±1秒程度に納まっています。
当然といえば当然のことですが、やっぱり調整は入念にやることの必要性を思い知った次第です。

これならば、より長焦点でもいけると思い、10cm l=1000mmの直焦点で試写してみました。

119_2 【撮影データ】
Nikon D610 + D=100mm l=1,000mm 直焦点
D=60mm/f4 + QHY5L-Ⅱ + PHD Guiding
ISO1000 300sec 1枚もの Capture NX2 トリミング有り

望遠鏡の性能が悪いので、画像は悪いですが、ガイド精度は上出来です。

これで、後は望遠鏡を調達するのみですが・・・・・・・・

2015年9月24日 (木)

大手山2000年公園への遠征

シルバーウィークの連休を利用して、朝倉市杷木町にある大手山2000年公園へ遠征しました。 連休初日からGPV予報とにらめっこで、21日が晴れとの予報で、21~22日に決行、ほぼ夕方~朝方までほぼ快晴に恵まれました。

どなたか、同好の方がいるのかと思いましたが、結局広い駐車場に私一人、捨て猫2匹(終始まとわりつき、食べ物をねだられ閉口しました)の状態で、途中車1台、バイク2台が寄り道した程度で、静かに撮影を楽しむことができました。

肝心の空の具合ですが、清和高原天文台とは比べようがないももの、南西~北西側(久留米~福岡方面)を除くと、光害は少なく、中々の空です。

現地到着は17時30分頃の日の入り前、当日は上弦の月で、23時頃月没ですので、十分に余裕をもって準備できるつもりでした。
月没までにピント調整とオートガイドの確認のための時間を十分に取るため、早々に機材のセットと極軸合わせをしたのですが、試写をやり始めようとしたところ、どうも極軸の方向がおかしいことに気がつきました。
初めての場所で、薄明中に極軸合わせをしたので、なんとこぐま座βを北極星と間違えてセットしていたのです。 あわてて再セットしましたが、結果的には、どうも極軸のセットは甘いものとなってしまった見たいです。
予定どおり、月没前にピント調整試写を繰り返し、併せて、オートガイドの動作チェックを行いました。

その後、GPD+オートガイド+300mmで網状星雲→M33→馬頭星雲、SP+180mmで、M31→M33→M45を撮影しました。

112_2

【撮影データ】
Nikon D5000 + Ai ED Nikkor 300mm f4.5
D=60mm/f4 + QHY5L-Ⅱ + PHD Guiding
f5.6 ISO1000 480sec×9枚 DSS(ダーク+フラット) + Capture NX2

まずは網状星雲、ちょっと星像が大きいのかなと思いますが、まあまあの出来ではないかと思います。

星の大きさにやや不満があり、ガイドのブレはやや大きく、星像が太っているのかもしれません。