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2015年12月

2015年12月22日 (火)

12月遠征の反省(3)

オートガイドが暴れ、後半には薄雲がかかって12枚の撮影に終わった「馬頭星雲」、汚い光条とゴーストにばかり気をとられて、がっかりしていたのですが、改めて見て、ネット上にアップされた写真と見比べてみると、画像そのものは、前回アップしたスバル写真を含めて、細部もそれなりに表現されており、結構いけているのではないかと思えるようになってきました。

148【撮影データ】 2015年12月13日 小石原焼伝統工芸館
BKP150 + 純正コマコレクタ(F5用) Nikon D5000(改)
ビクセンGPD赤道儀(自作2軸モータドライブ化)
D60mm L=240mmガイドスコープ + QHY5L-IIM + PHD Guiding ISO1600 露出480秒×4枚 Capture NX2でヴィネッティング補正後、tiff画像とした後、DSSでコンポジット、Cature NX2で画像処理

撮影した12枚中、使えたのは4枚だけでしたので、粗くなってしまっていますが、現有器材とDSS+CaptureNX2での画像処理でもそんなに遜色ないのではないかと思えてきました(ネット上の写真の大半が縮小版ですし、ひいき目すぎるかもしれませんが)。

これは、ぜひとも光条とゴースト対策を成功させなければいけません。 年末・年始休暇は、これに集中したいところです。

ついでに画像処理について一言。
世の中、現在の天体写真の画像処理はステライメージ7 + PhotoShopが主流みたいですが、私の場合、諸般の事情で、この2つのソフトは使わないことに決めていますので、RAWデータをDeepSkyStackerでコンポジット(ダーク、フラット処理を含め)後16bit tiff渡しでCapture NX2での画像調整を基本スタイルにして、自己流簡便法でやっています。
DeepSkyStackerの取扱の簡便さ(スピードを含め)、CatureNX2の使いやすさ(特にコントロールポイントツール)で、あまり高度な技は使えませんが、普通のレベルでの画像処理は、簡単に出来てしまうので助かっています。 DeepSkyStackerで色が薄くなる点もCaptureNX2での彩度調整でなんとかなっているので、良しとしています。

つくづく、ニコンがCaptureNX2のアップデートを止めたのが残念でたまりません。
昨年4月以降、新機種への対応アップデートをやめたのでD810、D750、D7200、D5500とRAW現像ができない機種が増えてきたのですが、まだ販売はしています( = 自社製品への対応がないと言う不思議なソフトです)。

2015年12月20日 (日)

12月遠征の反省(2)

前回のつづきです。

【GPD赤道儀】 
グリス 冬場での初運用となった今回の遠征では、ガイド精度が悪くなってしまいました。
その原因についてですが、撤収時に赤道儀単体をケースに収納する際に、動きが非常に重くなっていて、やはり、冬場では、現在使用しているリチウムグリスでは固すぎるのだと思います。
冬場での運用に向けて、柔らかいグリス(モリブデングリスなど)へ変更したほうがよさそうです。

【電源】
今回、パソコン用の補助電源として、ジャンプスターターバッテリーなるものを購入してみました。
これは容量16800mAhのリチュームポリマー電池で、非常用の自動車始動用バッテリーとして使用できる他、16Vの出力でパソコン電源にも使えるというものです。
どれくらいパソコンを動かせるかと思い、帰省時の新幹線の中、自宅、そして今回の遠征と使ってみたのですが、結果は3時間程度で、全くの期待はずれです。
でも、容量について改めて考えてみますと、この3時間と言うのは妥当な線なのかもしれません。
16.8Ahは20時間率でしょうから基準電流は
16.8/20=0.84A
これに対してパソコンは15W程度を消費していますから12Vを基準電圧とすると、1.25Aを消費してることになり、バッテリーの基準電流1.5倍を取り出していることになりますから、これだけで容量は低下することになります。
低下率を80%と仮定すると
16.8Ah×0.8=13.4Ah
となります。
また、表示容量と実際使用可能な容量も当然差があるはずですからこれを60%とすると
13.4Ah×0.6=8Ah
さらに16V供給への昇圧のための変換効率を60%と仮定すると
8Ah×0.6=4.8Ah
となり、 先のパソコンの消費電流1.25Aから
4.8Ah÷1.25A=3.8時間
となり、実際の使用時間とそれほど差はないことになります。

1kg以下で、コンパクト、自動車の非常用にも使えるということで、5~6時間程度持つことを期待したのですが、残念な結果です。
現在使用している自動車用シールドバッテリー(28Ah)では、やはり19時くらいから使用しはじめ、パソコンへの供給をしなくても、モータやヒータで2A程度を消費していまして、6時間を経過した時点で負荷時電圧で12Vをきるところまでなりましたので、冬場の10時間稼動では苦しいと思います。
やはり、容量が倍程度のバッテリーに替えて、パソコンを使用しても心配のない電源にしたいところです。

今日は、180mmで、構図がいまいちだったものです。

144

【撮影データ】
2015年12月13日 小石原焼伝統工芸館
Nikkor ED 180mm f2.8 + Nikon D610
SP赤道儀(1軸モータドライブ化) ノータッチガイド
F5.6 ISO2500 120秒 × 17枚 DSS(フラット補正有り)でコンポジット後、Capcture NX2で調整

魔女の横顔をねらったのですが、そばのリゲルを避けることに気をとられ、端によりすぎてしまっています。
でも、おかげで近くの淡い星雲をとらえられています。

人工衛星が目障りです。

145

【撮影データ】
2015年12月12日 小石原焼伝統工芸館
Nikkor ED 180mm f2.8 + Nikon D610
SP赤道儀(1軸モータドライブ化) ノータッチガイド
F5.6 ISO1600 180秒 × 12枚 DSS(フラット補正有り)でコンポジット後、Capcture NX2で調整

二重星団、ハート星雲、胎児星雲を狙ったのですが、ごらんのとおり、ハート星雲が切れてしまっています。

結構、赤い星雲がとれていますので、構図さえよければ、きっと言い写真になるはずですが・・・・。

夏の遠征で、構図については、反省したはずですが、いかされていません。

2015年12月18日 (金)

12月遠征の反省(1)

12月12/13日の小石原焼伝統工芸館への遠征は散々な結果でしたが、判明した課題をまとめておこうと思います。

まずは、BKP150鏡筒関連です。

撮れた画像はこれです。

143_2

【撮影データ】
2015年12月13日 小石原焼伝統工芸館

BKP150 + 純正コマコレクタ(F5用) Nikon D5000(改)
ビクセンGPD赤道儀(自作2軸モータドライブ化)
D60mm L=240mmガイドスコープ + QHY5L-IIM + PHD Guiding
ISO1600 露出480秒×10枚
Capture NX2でヴィネッティング補正後、tiff画像とした後、DSSでコンポジット、Cature NX2で画像処理 トリミング有り

【スパイダー隠し】
アップした画像のように、二重になったり、異様に長くのびた光条が汚く、せっかく恒星周りの刷毛模様がしっかり出ているのに、光条の汚さが台無しにしています。
この問題を解決することが最優先です。

【コマコレクタ】
今回初めて、純正のコマコレクタ(F5用)と、その先端にLPR-Nフィルターを取付て使用しましたが、まず、なんといっても、ゴーストの目立つことが第一です。
クローズアップレンズを使用した時と違ったゴースト像ですので、今回目立っているゴーストは、LPR-Nによるものではないかと考えています。
クローズアップレンズを使用した時のゴーストは、クローズアップレンズ後端の平面の反射によるものだと考えています。
これに対して今回のゴーストは、LPR-Nとコマコレクタ間の反射によるものではないかと疑っているところです。
そこで、対策としては、LPR-Nフィルターの装着位置を鏡筒側に延長し、ゴーストを画面外に追い出せないかやってみるつもりです。

LPR-Nフィルターについては、これを装着した撮影ではISO1600の8分露出でもヒストグラムでは半分程度にしかなっていません。

144

やはり、暗い空へ遠征した折には使用せず、感度を下げる方向のほうが得策ではないかと思っています。

肝心の純正コマコレクタでの像の改善については、今回の撮影ではいずれもピントが甘く評価にいたっていませんが、クローズアップレンズよりはよさそうです。

Photo

そのピント調整なんですが、D5000のライブビューでのバーティノフマスク像が見にくく、ピント調整に手間取る割にピントの精度が出ないことに悩んでいます。
これに対してD7100でのライブビューでは、良く見えてピント調整も極めて楽に行えます、次元が違う感じです。
なにか設定違いがあるのか色々とやっているのですが、うまくいっていません。
今後は、パソコンを使ってdigiCamControl + ピントエイドでの調整を試してみるつもりです。

<追記>

ライブビューでの星像の見にくさについてですが、ひょんなことから解決です。
digiCamcontrolを久々に使っていたとき、なんとはなしに「露出補正」をいじってみたところ、画面の明るさ(ディスプレイの輝度ではなく)が変化するではないですか。
つまり、シャッター速度や絞り、感度をいくら変えても、ライブビュー上での画像の明暗は変化しませんが、露出補正を変えると変化するということです。
私のメイン機のD610は、日頃露出補正を使った後は、0に戻すようにしていますし、D5000は天体写真にしか使わないのでそもそも露出補正をいじったことはありません。
でもD7100は日頃家内が使っていますので、露出補正をかけたまま(絞り優先のスポット測光で撮影を基本に教えましたので、露出補正はよく使っているみたいです)だったというだけのことみたいです。
まだ、D610でしか確認していませんが、これで、D5000でもバーティノフマスク像でのピント合わせが確実にできるはずです。

2015年12月17日 (木)

遠征は.......惨敗。

先週、新月期に合わせて帰省しました。

事前に天気予報、特にGPV予報を丹念にチェックし、土曜日より、日曜日の夜が期待が持てる感じがしたので、月曜日を有休とし、土曜日にBKP150の調整・チェックを行い、日曜日に遠征することにしていました。

ところが、土曜日時点での予報は土~日曜日に天候が良く、日~月曜日は期待薄の予報に変わったため、調整作業を打ち切り、フードのみ準備して、急遽でかけることにしました。

遠征先は、近場では、星撮り場所として有名な小石原焼伝統工芸館です。

急遽の遠征で、準備がギリギリとなり、ウエイトを忘れて取りに帰るなどもたつき、18時すぎの現地着となってしまい、暗くなってからの設営になったのですが、設営そのものは、特に問題なく完了しました。
天候も快晴に近く、大いに期待したところでした。

ところが、それからがいけません。

設営が完了したころから、雲が出始め、全天に雲がかかってしまいました。
先着の方1名、設営が終わったころ2名と同好の方がみえたのですが、なかなか雲がとれません。

でも21時すぎごろからは、雲がとれ始め、やがて快晴になり、きれいな星空となり、俄然やる気がでて、撮影を開始しました。

新調した純正コマコレクタの画像チェックのため、二重星団を撮影したあと、スバル、馬頭星雲、バラ星雲とメジャーどころを対象に予定し、最後はカタリナ彗星で締めようとしていたのですが、南中後の二重星団を最初に撮影すると、すぐに鏡筒の反転が必要になりますので、時間が勿体なく思え、これをパスし、スバルから撮影を開始しました。

スバルは快調がったのですが、馬頭星雲の撮影では、オートガイドがあばれ出し、最後の方では再び雲が出始めて、何やら不安な雲行きです。
バラ星雲に移ったころには全天に薄雲が広がり、2時すぎには曇ってしまいました。

このころになると5名ほどいらっしゃった方々も次々に撤収され、私ひとりが残る格好となり、3時前には、私も撤収を決め、3時過ぎには現地を後にしたのですが、なんと車で10分も走らない内に、再び雲が取れ快晴の空になっているではなりませんか。

よっぽど引き返そうかとも思ったのですが、夜露に濡れた機材を再度設定する手間を考えるとどうしても踏ん切りがつかず、断腸の思いで、帰宅の途につきました。

帰宅後、画像をチェックしてみると愕然、タイトルのとおりです。

スバルは、スパイダー隠しの改造が間に合わず、オリジナルのままでしたので、光芒が二股に割れ、汚く、馬頭星雲は4/12のガイド成功率に終わり、ピントも甘く、バラ星雲にいたっては、完全にピンぼけで、全くもって残念な結果となってしまいました。

準備が整わないなかで、遠征を強行した当然の報いです。

でも、自宅付近では、終日雲がとれず、ボーズになりそうでしたので、強行したのですが・・・・・・。

【教訓】
費用と時間と体力を無駄にしないよう、万全の準備ができないなかでは、遠征はしない。
当面はニワトリで機材調整に励むとこと。

そうは言いながらも、たまさかの帰省時に天候が良いと、性懲りもなく出かけてしまうかもしれません。

唯一の救いは、同時に撮影した180mmの方で、ちょっとは成果があったことです。

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【撮影データ】
2015年12月13日 小石原焼伝統工芸館
Nikkor ED 180mm f2.8 + Nikon D610
SP赤道儀(1軸モータドライブ化) ノータッチガイド
F5.6 ISO2500 120秒 × 17枚 DSS(フラット補正有り)でコンポジット後、Capcture NX2で調整

オリオン座の三つ星を中心に狙ってみました。
未改造のD610でも結構赤い星雲が撮れてますし、三つ星周辺の反射星雲(?ゴーストではないとおもいますが)も見えます。

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【撮影データ】
2015年12月13日 小石原焼伝統工芸館
Nikkor ED 180mm f2.8 + Nikon D610
SP赤道儀(1軸モータドライブ化) ノータッチガイド
F5.6 ISO2500 120秒 × 16枚 DSS(フラット補正有り)でコンポジット後、Capcture NX2で調整

ぎょしゃ座の勾玉星雲を中心に狙ったのです。
M37が切れているのが、残念です。

以前にも書いたのですが、180mmでも結構、絵になりそうです。

でも、構図がファインダ確認しにくく、なんか工夫が必要です。

2015年12月 6日 (日)

機材はそろった、あとは・・・・・・

とうとう、シュミットでスカイウォッチャー コマコレクターF5用と光害防止フィルターLPR-Nを買ってしまいました。

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写真左上の部品は、眼視用のアダプタでこれは私にとって不要なものです。

これで、直焦点撮影用機材一式がほぼ揃ったことになります。
この2つで32,400円とほぼBKP鏡筒と同価格というのは、ちょっと納得できないのですが・・・・・。

もうこれで、撮影機材はそろったことになりますので、これ以上の大きな出費はないと覚悟を決めての購入です。

後は、機材の性能いっぱいに引き出した写真をものにするだけですが、これがなかなか、単身赴任の身、帰省と天候と月齢の組み合わせがうまくいかず、どれだけの撮影機会があるのか・・・・・。

こればかりは、運(雲?)次第ですか。

2015年12月 5日 (土)

横浜の夜景

今日も天気が良く、温かかったので、横浜の夜景、それもランドマークタワーの展望台にいってきました。

132 遠く、東京方面で、東京タワー、スカイツリーもかすかに写っていますが、縮小する過程でほとんどわからなくなってしまっています。

133 横浜駅方面です。

134 大桟橋方面です。

三脚が使えるとの情報で、ミニ三脚を持参しましたが、ガラス越しの展望台の欠点の様々な映り込みが激しく、なかなかチャントした絵になりません。

それと、ランドマークタワーが周りに対して、はるかに高いため、立体感に欠けてしまいがちです。

とにかく天気がよく、12月とは思えないあったかい一日でした。

冬の関東地方は冬型になると安定した晴れが続くのですが、こちらでは天体写真は撮れませんし、ホームグラウンドの福岡は、九州でも日本海側ですので、これからはあまり天候に恵まれません。

来週末は、新月期になりますので、帰省の予定ですが、どうなることでしょうか。

2015年12月 1日 (火)

M42、バラ星雲

BKP150の改造結果の確認のため撮影したM42とバラ星雲の写真を載せておきます。

M42は月没前、バラ星雲は月没後の写真ですが、いずれもニワトリです。
光害が激しく、ISO800の120秒露出でごらんのとおりの空の明るいところで撮ったもので、光学系の改善も半ばの状態と言う悪条件での撮影ですので、今後撮影する画像は、これ以上悪くなりようがないものとして(と期待して・・・・)、記録のために載せておきます。

<バラ星雲を撮影した元画像>

127 【撮影データ】 BKP150 + ケンコーACクローズアップレンズNo.4 Nikon D5000(改)
ビクセンGPD赤道儀(自作2軸モータドライブ化)
D60mm L=240mmガイドスコープ + QHY5L-IIM + PHD Guiding ISO800 露出120秒 1枚もの
CaptureNX2で現像のみ

<バラ星雲>

126 【撮影データ】 BKP150 + ケンコーACクローズアップレンズNo.4 Nikon D5000(改)
ビクセンGPD赤道儀(自作2軸モータドライブ化)
D60mm L=240mmガイドスコープ + QHY5L-IIM + PHD Guiding
ISO800 露出120秒×6枚
Capture NX2でヴィネッティング補正後、DSSでコンポジット、Cature NX2で画像処理 トリミング有り

<M42>

125 【撮影データ】 BKP150 + ケンコーACクローズアップレンズNo.4 Nikon D5000(改)
ビクセンGPD赤道儀(自作2軸モータドライブ化)
D60mm L=240mmガイドスコープ + QHY5L-IIM + PHD Guiding ISO800 露出120秒×6枚
Capture NX2でヴィネッティング補正後、DSSでコンポジット、Cature NX2で画像処理 トリミング有り

コントラストがない画像を無理やり下手な処理していますので、画像が荒れまくってしまっていますが、ちょっと前までは私にとって夢物語であった直焦点での撮影で、対象がこれほど大きく撮影できたことには満足しています。

時間がない中でチョコチョコッと撮影したフラット画像が全く用をなしませんでしたので、CpatureNX2のヴィネッティング補正を使って、tiffに保存した後、DSSでコンポジットしたのですが、そこそこ補正ができています。
急場凌ぎにはこの手法も使えそうです。

光学系の改善を実のあるものとした上で、暗い星空への遠征撮影でどれほどのものが撮れるのか楽しみです。