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2016年5月22日 (日)

自作コントローラの導入補助機能の検証

5月の連休では、ほとんど撮影ができませんでしたが、自作コントローラの目標天体導入補助機能を試すことはできました。

導入補助機能の概要は、

  1. 基準星(1等星等)を手動で導入し、導入した基準星をArduino nanoのEEPROMに記憶させた19天体から選択、併せて望遠鏡のサイド(東/西)を選択し、望遠鏡の現在位置を設定する。
  2. 目標天体の赤経(hh/mm/ss)・赤緯(dd/mm/ss)を入力、差分を計算、移動量を赤経/赤緯とも±ddd.ddで表示。
    内部計算は、移動量を計算しやすいように赤経はhh/mm/ss値を度表示(ddd.dd)へ変換、赤緯は±dd/mm/ssを北極を0度とし南極を180度とする度表示(ddd.dd)へ変換して行っている。
  3. スタートボタンで計算された差分だけ赤経→赤緯の順で移動して目標天体を導入。
    赤経/赤緯のモータドライバは独立しているので、同時に動かすこともできるが、動作の確実性を期すため、赤経側移動が完了したあと、赤緯側の移動を行うようにしている。
  4. 望遠鏡の現位置=目標天体位置に更新。
  5. 試写後、必要に応じて、位置を微調整。
    位置の微調整には、速度を変えて(0~400倍速)ボタンを押している間移動するモードと、400倍速でボタン1押しでの移動量を決めて(移動量の範囲0.01~1.00°)動かすモードを使い分けるようにしている。
  6. 以降は、目標天体の位置を指示すれば、次の目標天体へ

となっており、移動速度は400倍速(40r.p.m)としています。

さて、試行の結果ですが、いきなり本番でアークトゥルスを基準にM51へ導入を試みした。
ここでは、赤道儀コントローラを本体と手元に分けたことで、アークトゥルスを視野中央に導入する際の手元コントローラの微動機能を使っての微調整は、もくろんだとおりカメラファインダやPC画面を見ながら手元コントローラボックスで操作できるようになり、極めてスムースに行うことができるようになりました。

コントローラを本体と手元に分けたのは大正解です。

しかし、試写の結果は目標としたM51が写角のなかにはいっておらず、導入失敗です。
これは、前に書いたように赤緯軸のバックラッシュが大きいことが原因と考えられたため再調整して、翌日再挑戦です。

今度は、導入の精度を検証できるように、まずはアルクトールスからおおぐま座η星を導入、その結果が下の写真です。

157若干ずれてはいますが、写角内に目標を捉えており、私的にはほぼ満足できる結果です。

これで気をよくし、ここからM51への移動を試みたのですが、どうしたことか、赤緯の回転が止まらず(暴走)失敗です。

そこで、もう一度アークトゥルスで設定し直し、M51への導入を試みたのですが、今度も写角内に捉えることが出来ません。

M51はあきらめ、今度は、アークトゥルスからM13を導入したところ、ちゃんと導入できました。

これが前回掲載したM13の写真で750mm、1200mmでもほぼ中央に捉えています。

M51の導入に失敗した原因は不明です。 極軸はPHD2のドリフト法まで使って合っていることを確認しましたし、M51の座標は何度も確認したはずなんですが、ふしぎです。

導入後に撮った写真を元に、どれくらいずれているのか調べたかったのですが、目印となる天体が見つからず、半ばあきらめかけていたところで、画面の上隅に銀河が写っていることに気づき、これを頼りにwikiskyで同定してみました。

その結果、写っている銀河はNGC5297で、写真中心は、赤経13h42m43s、赤緯44°02'20"と思われます。

156対して目標としたM51の位置は、赤経13h29m54s、赤緯47°12'00"。

誤差は、赤経で+3.20°、赤緯で-3.16°ととんでもない方向音痴状態です。 赤経、赤緯とも約3.2°の誤差とはなにか意味がありそうですが、M51と比較的近い位置のおおぐま座η星への導入がうまくいっているのでなおさら不思議です。

M51の位置入力は何度も確認したはずなんですが、そのときのメモは残っていませんので、検証しようがありません。
まあ、結局はなんかの思い込みによる誤入力というのが落ちなんでしょうけれども。

また、赤緯軸が暴走したことについては、もう一度プログラムを見直してみる必要があります。

でも、M13の導入では1200mm+D7100の写角(1.1度×0.7度)でもほぼ中央に捉えていますし、アークトゥルス→M13(赤経差36.5度、赤緯差17.2度)を40秒弱で導入できますので(赤経軸・赤緯軸を同時に動かせばもっと短縮できるのですが)、この導入補助機能が安定すれば、実用上は有効ではと考えています。

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コメント

こんちは、やってますね。
謎の導入ズレですね、原因を探すのに苦労しそうですね。

私はコントローラとハンドコントローラを分けようと考えていましたが、
PCからシリアル通信で東西南北(ガイド信号)を送って操作しています。
それと微調整用にRA、Decとも何ステップ移動というコマンドも作成しております。
微調整に便利ですよ。
(なぜか思うようには行きませんが^^;)

>B.S.Revolution
こんにちは。
導入のズレについて、エミュレータを使って確認中なのですが、どうも暴走と3.2度のずれは同じ原因で、本体コントローラと手元操作ボックスの間のデータ受け渡しがうまくいっていないみたいですが、原因を特定できていません。
プログラム力のなさを痛感中です。
微調整時の速度、移動量は、ボリュームで可変としています。

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