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2016年8月

2016年8月23日 (火)

Webカメラでの拡大撮影の実践(月、土星)

前に書きましたように、手持ちの接眼部アダプター類を組み合わせて、拡大撮影ができるようになったのですが、手持ちの接眼レンズが5mmと25mmで「帯に短し襷に長し」の状態でした。

そこで、φ24.5mm Or型接眼レンズ14mm(3,800円 by Amazon)を手に入れ、ニワトリで拡大撮影に再挑戦です。

Webカメラ(QCam130X)月

225

QHY5L-IIM月

224

QCam130X 土星

Qcam01

QHY5L-IIM 土星

Ccd01

いずれも撮影した動画をRegistax6で合成、ウェーブレット処理したものです。

Regisatx6の使い方が分かっていませんので、最適な画像処理からはほど遠いものだと思います。

また、接眼レンズから撮像素子面までの距離が、その場合わせで測定していませんので合成焦点距離も不明ですが、土星画像のピクセル数から推定すると3,300mm(接眼レンズ~撮像素子間60mm)程度になっていると思います。

当然といえば当然なのですが、差は明らかで、やはり全画素をそのまま使う白黒CCDの優位さがわかります、と言うか、QHY5L-IIMでここまで写るのかと関心してしまいました。

また、実際に撮影してみて露出時間等を考えると、BKP150+Webカメラでは、この14mmでの拡大がほぼ限界では、と思っています。

それと、やはり、Webカメラでは露出やゲイン等の調整が難しいですが、さすがに専用ソフト(EZPlanetary)+QHY5L-IIMの組合せでの撮影は簡単です。

Webカメラも月の撮影では、明るさがあり感度不足はそれほど感じないのですが、土星になると感度不足は顕著で、ゲインを最大まであげても(画像が荒れる)、露出を長くしなければならず(大気のゆらぎの影響を受けやすい)、結果としては、QHY5L-IIMと大きく差か出てしまっています。

QCam130Xでの拡大撮影は、"撮れる"というだけのことで、この画質では、撮る価値はなさそうです。

惑星撮影用を謳っているカラーCCDの実力を試したくなりましたが、私の場合、短焦点反射鏡での惑星撮影は本道ではありませんから、ここはグッーと我慢です。

2016年8月21日 (日)

2016年夏の遠征(5) バブル星雲周辺/アイリス星雲は失敗作

11~12日の撮影分の残りです。

バブル星雲 NGC7635

B001 【撮影データ】
2016年8月12日 小石原焼伝統工芸館
BKP150 + 純正コマコレクタ(F5用)
Nikon D610(改)
ビクセンGPD赤道儀(自作2軸モータドライブ化)
D60mm L=240mmガイドスコープ + QHY5L-IIM + PHD Guiding
ISO1600 露出360秒×12枚
DSSでフラット・ダーク補正、コンポジット、Cature NX2で画像処理

B001njpgなんとかバブルぽくは見えますし、M52、クワガタ星雲、Sh2-158、159も同一画角内に捉えているのは、フルサイズ機ならではとは思いますが、バブル星雲単独ならやはりD5000向きの対象なのでしょう。

アイリス星雲 NGC7023

Airis_2

【撮影データ】
2016年8月12日 小石原焼伝統工芸館
BKP150 + 純正コマコレクタ(F5用)
Nikon D610(改)
ビクセンGPD赤道儀(自作2軸モータドライブ化)
D60mm L=240mmガイドスコープ + QHY5L-IIM + PHD Guiding
ISO1600 露出360秒×8枚
DSSでフラット・ダーク補正、コンポジット、Cature NX2で画像処理
横位置を縦画角にトリミング

この対象のとき初めて、導入補助機能をハシゴでつかいました。
ハシゴとは、基準天体(ディネブ)→バブル星雲を撮影後そのまま→アイリス星雲へ移動することで、再度基準天体を手動で捉えた後→目標天体への移動ではないことです。

普通の自動導入機能ならやれて当然のことでしょうか、そこは自作のプログラムです。
どうなることかとバブル星雲の撮影を終わって、そのままコントローラに次の目標座標を指示、試写でアイリス星雲を中央に確認できたときは、小さくガッツポーズです。

画像そのものは時間がなくなり、薄明開始をまたいでの撮影となったこと、最後にオートガイドの赤経側の修正動作が不調になり、流れたことでぜんぜん絵になっていません。

次回再挑戦の対象です。

2016年8月19日 (金)

2016年夏の遠征(4) 三日月星雲(クレセント星雲)

盆休小石原遠征の2回目(11~12日)の分です。

この日は月没が0時頃と遅く、撮影時間は実質4時間程度しかありませんでしたので、GPD+BKP150に新兵器のD610(改)の組合せのみ(SP赤道儀/D5000はお休み)での撮影としました。

今回は、これまで使っていた高速大分道杷木インターを使わず、八木山バイパスを使って嘉麻峠越えでアクセスしてみました。
このルート、目的地の十数km手前に「ジョイフル」と言う24時間営業の "地方の「コンビニが立地してない町」にも店舗を展開している" ファミレスがあり、これを出た後に最後のコンビニがありますので、夕食をすませたり、夜食の調達なども便利で特に急がなければこのルートの方がよさそうです。
※目的地の入り口に道の駅があるのですが,なにぶん営業終了が17時頃ですので使えません。

さて、いつものように日暮れ前に現地入りし、早々に機材の準備を完了したころ、イプシロン使いの方がお見えになりました。

月没が遅いので、夜半ごろにはさらなる同好の方の来場があるかと思いましたが、結局この2人だけでした。

肝心の空模様は夜半前に若干雲がかかりましたが、その後は明け方までほぼ快晴で予定どおりの撮影を行うことができました。

この夜の狙いは4時間で3対象を目標としていました。
前回の対象にくらべ小さいものなので、本来は逆の組合せ(D5000/D610)が良かったのでしょうが・・・・。

早々に機材セットも終わりましたが、月没までの待ち時間が長く、暇を持て余していたのですが、ふと自作コントローラの導入補助機能で失敗した際の(原因はプログラムミス)アルクトールス→M51のことを思い出し、待ち時間を利用して、再トライしてみました。
前回の遠征で導入補助機能が正常に動くことは確認済だったので、当然導入できるはずなのですが・・・・・。

結果は、下の写真のとおり、無事導入でき、リベンジ成功です。

M51写真そのものは、月明かりの中での撮影ですので、ごらんのように悲惨なものです。

さて、本来の撮影対象です。

三日月星雲(クレセント星雲) NGC6888

163 【撮影データ】
2016年8月12日 小石原焼伝統工芸館
BKP150 + 純正コマコレクタ(F5用)
Nikon D610(改)
ビクセンGPD赤道儀(自作2軸モータドライブ化)
D60mm L=240mmガイドスコープ + QHY5L-IIM + PHD Guiding
ISO1600 露出360秒×12枚
DSSでフラット・ダーク補正、コンポジット、Cature NX2で画像処理

もうちょっと細部が出てくれるのかと思いましたが・・・・・・。
ちょと光軸調整不足でもあるみたいで、星型もいびつでスッキリしていません。

機材セット中に光軸を確認して、若干狂っているみたいでしたので調整しなおしたのですが、その際の詰めが甘かったみたいです。

なにはなくとも「1に光軸、2にピント」をあらためて痛感しました。

2016年8月18日 (木)

2016年夏の遠征(3) アレイ星雲/北アメリカ星雲

8~9日の遠征のBKP150とD5000(APS-Cサイズ)との組合せで撮影した夏のメジャーどころ第2弾です。

あれい星雲 M27

M2720160809bkp150_d5000 【撮影データ】
2016年8月9日 小石原焼伝統工芸館
BKP150 + 純正コマコレクタ(F5用)
Nikon D5000(改)
ビクセンGPD赤道儀(自作2軸モータドライブ化)
D60mm L=240mmガイドスコープ + QHY5L-IIM + PHD Guiding ISO1600 露出360秒×12枚
DSSでフラット・ダーク補正、コンポジット、Cature NX2で画像処理
横位置を縦画角にトリミング

750mmでは小さいですし、この露出時間では、明るいところが飽和気味になってしまっています。 惑星状星雲は×1.6テレコンバータの出番かもしれません。

北アメリカ星雲 NGC7000

Namerika 【撮影データ】
2016年8月9日 小石原焼伝統工芸館
BKP150 + 純正コマコレクタ(F5用)
Nikon D5000(改)
ビクセンGPD赤道儀(自作2軸モータドライブ化)
D60mm L=240mmガイドスコープ + QHY5L-IIM + PHD Guiding ISO1600 露出360秒×14枚
DSSでフラット・ダーク補正、コンポジット、Cature NX2で画像処理

BKP150とD5000の組合せでは、ペリカン星雲を含め全体を1画面に納めることができません。
当夜最後の撮影対象で、薄明開始前後で撮ったためか、イマイチ細部が出ていない感じです。

ここまで、自作のコントローラの導入補助機能を使い目標導入をしましたが、プログラムのバグ潰しも終わり、当夜撮影した4目標とも微調整することなく一発導入で撮影でき、非常に楽ちんでした。

天体写真撮影を再開した当初は、やっぱり機械にたよらず、自力で導入するのが天文マニアの信条と思っていたのですが、あっさり宗旨がえです。

自作コントローラの導入補助機能でも、ぼぼ支障なく導入できるとこが判明し、その楽ちんさを味わってしまうと、SP改造機も2軸に戻し、自動導入ができるようにしたいと思うようになってしまいました。

また、今回初めて、フラットとダークフレームを現地で撮ってみました。

撮影終了後、フラット撮影が可能となるまでの時間を利用して、筒先に蓋をし、カメラのアイピースにも蓋をしてダークフレームを撮影しましたが、植毛紙の貼り付けでねじ穴がふさがれていること、主鏡側の空き部分も塞ぎ、黒テープで目地バリをしたこともあってか、光もれは見られませんでした。

その後ある程度空が明るくなったところで、フラットフレームを撮影しました。
これも、フード先端にぴったりはまる乳白色のスクリーンを作りましたので(写真は撮り忘れ)、なかなか良さげです。

撮影終了から撤収まで、ちょっと時間はかかりますが、暗闇の中で撤収作業することなく、明るくなってからの撤収作業になりますので、いいのではないかと思っています。

2016年8月17日 (水)

2016年夏の遠征(2) 網状星雲 東・西

8~9日の遠征では、前から使用していたBKP150とD5000(APS-Cサイズ)との組合せで撮影しました。

GPDとSP改造機の2台体制なのですが、そこは、日暮れ前から現地入りし、機材のセット、ガイドのテストなど月没の23時頃までたっぷりの準備時間がありましたので、まあまあ余裕をもって行えました。

本当は、もうギリギリの時期の干潟、三裂星雲を押さえておきたかったのですが、月没が遅く(22:20)、また南天低くには雲があったため断念です。 まずは網状星雲を東/西個別での撮影です。

網状星雲(西) NGC6960

Amiw

【撮影データ】
2016年8月8日 小石原焼伝統工芸館
BKP150 + 純正コマコレクタ(F5用)
Nikon D5000(改)
ビクセンGPD赤道儀(自作2軸モータドライブ化)
D60mm L=240mmガイドスコープ + QHY5L-IIM + PHD Guiding
ISO1600 露出360秒×11枚

DSSでフラット・ダーク補正、コンポジット、Cature NX2で画像処理

網状星雲(東) NGC6992~5

Amie【撮影データ】
2016年8月9日 小石原焼伝統工芸館
BKP150 + 純正コマコレクタ(F5用)
Nikon D5000(改)
ビクセンGPD赤道儀(自作2軸モータドライブ化)
D60mm L=240mmガイドスコープ + QHY5L-IIM + PHD Guiding
ISO1600 露出360秒×14枚

DSSでフラット・ダーク補正、コンポジット、Cature NX2で画像処理

今回は、前回感じた光害の少ない空では、フィルター無でISO感度を落として撮影した方が有利ではないかということで、LPR-Nフィルタを付けずに撮影してみました。

フィルター付・・・ISO2500 - 480secとフィルター無・・・ISO1600 - 360secで同程度の感じですが。

小石原程度の空だと、まだまだ光害の影響があり、やはりフィルター付きの方がよさそうです(比較テストまではしていませんが)。

今回の網状星雲、300mmカメラレンズで撮ったのとは比較にならないほど、フィラメント構造が良くでていると思っています。

画像はまだまだ粗いのですが、上を見ればきりがありません。 現有の機材でどこまでいけるか、ぼちぼちと上達していきたいと思います。

なお、ブログへの画像のアップの際の方向ですが、「上を北等」に統一すべきだとは思いましたが、このブログサイトの画像アップでは、横方向800ピクセル以内と言う制約(800ピクセル以上は、800ピクセルに縮小される)があるので、縦配置でのアップの方が縮小率が小さくなりますので、天体写真のアップは、今後は原則として縦配置とします。

ポップアップされる画像の大きさは一緒なのですが。

2016年8月16日 (火)

2016年夏の遠征(1) 改造フルサイズD610デビュー

今年の盆休みは、概ね天候に恵まれ、8~9日と11~12日の2回の遠征ともほぼ快晴下で、ひさびさ(8カ月ぶり)に思う存分撮影ができました。

遠征先は2回とも小石原焼伝統工芸館駐車場です。

8~9日はSP赤道儀改造の一軸制御にWebカメラを使ってのガイド撮影の挑戦すべく、BKP150+GPDの2台体制での撮影です。

月~火と言うこともあってか、同好の方はおられず1人ぼっちの撮影でした。

まずは、SP赤道儀改造の一軸制御機でのWebカメラ+短焦点レンズでのオートガイド撮影の結果です。

20160809_9624_01撮影風景です(1人ぼっちでしたので、ヘッドライトを照らしてみました)。

201608062ガイドの状況ですが、ほぼ±4秒程度以内に納まっていますが、ピリオディクモーションエラーを消しきれていません。

ただ、15秒/ピクセルと短焦点レンズでのガイドのためか、240mm+QHYだとそれほど気にしなくてもそこそこのガイド精度が出るのに対して、PHD2の設定微妙そうで、どの程度がよいのかつかめていません。

実は、事前のテストで8号機コントローラがうまく動作せず、原因を探ると、ガイド信号を受けるRJ11端子のコネクタ部の断線が判明し、急遽6号機を引っ張りだして動かしました(ぶっつけ本番でなくて正解です)。

003_2

【撮影データ】
2016年8月8日 小石原焼伝統工芸館駐車場 

ビクセンSP赤道儀(自作1軸モータドライブ化) 
F50mm f1.4 ガイドスコープ + Webカメラ + PHD2 GuidingNikon
D610(改造機)
Ai Nikkor 50mm f1.4
f4.0 ISO
2500 180sec 20枚
DSSでコンポジット、Cature NX2で画像処理

20160808_9678 【撮影データ】
2016年8月8日 小石原焼伝統工芸館駐車場 
ビクセンSP赤道儀(自作1軸モータドライブ化) 
F50mm f1.4 ガイドスコープ + Webカメラ + PHD2 Guiding
Nikon
D610(改造機)
Ai Nikkor 50mm f1.4
f4.0 ISO1600 180sec 1枚
Cature NX2で画像処理
※月明かりが残り、雲もかかった状態で1枚ものになってしまいました。

フルサイズの改造カメラはなかなかよさそうですが、SP赤道儀改造の一軸制御機でのガイド撮影の方は、実際にやってみると中途半端に思えてきました。

ガイド撮影の目的である180mm、300mmを使った撮影では、自動導入がほしいところで、本来の2軸制御にしたほうがよさそうです。