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2018年4月

2018年4月 3日 (火)

三兎を追う3台目の形

遠征時の3台出しを狙って、SP赤道儀のモータドライブを変更しましたので、これに乗せる撮影機材の乗せ方も変更しました。

180mmのカメラレンズは三脚座がないタイプなのでカメラを固定すると、縦横の構図変更ができません。

構図変更をできるようにするために雲台に乗せる必要がありますが、雲台に乗せると、今度は、重みで撮影中に垂れてしまうのが心配になります。

色々と考え、鏡筒リングなどを流用して三脚座としたりしても見ましたが、いま一つしっくりきませんでした。色々と物色していたなかで見つけたのが、2ウェイ雲台の「MENGS VH-10 クイックリリースプレート付き 360°のパノラマ 自由雲台」です。

この雲台は、垂直軸で360度回転し、水平軸で180度回転するもので、この水平軸で180度回転することで、縦横の構図変更が可能になりますし、小型ながらがっしりした作りみたいです。

まずは、SP赤道儀に機材を乗せるベースをアリガタに変更するため、プレートホルダーSXを取り付け、SP赤道儀本来の取り付け部分の耳をカット。

Dsc_0191

これをベースにアリガタレール上に10mm厚アルミ板を介してアルカスイスリリースクランプを2つ取り付け一方には、新しい雲台を介してカメラを搭載、90度傾けてカメラの縦横構図への変更を行えるようにしました。

雲台の取り付け部はアルカスイス規格の溝が切ってあり、がっしりと組み付けることができました。

Dsc_0192

 横構図(長辺=N-S)

Dsc_0195

縦構図(長辺=EW)

Dsc_0196
もう一方にはアルカスイスプレートを介して、M-GENオートガイダーを搭載しています。

Dsc_0193
最大で180mmのカメラレンズまでしか使う予定がないのにオートガイダーを使うなんて邪道かもしれませんが、あえて安定性を求めてオートガイダーを付けたのですが、これ以上パソコンを並べるのもなんなんで、ちょっと値がはりますがスタンドアロンタイプのオートガイダーとしました。

2018年4月 2日 (月)

D810Aの使用感

新しい機材の調達もFSQ85まででやめておけばよかったのですが、勢い余ってD810Aまでもポチッてしまいました。

まだまだ、本格的には使えていませんが、その使用感を書いておきます。

私のデジタル一眼レフはD5000に始まって、D610(D600の無償交換品)、D7100、D810Aと続き、前から感じていたのですが、D810Aを使ってみると、ユーザーインターフェイスの統一感のなさをつくづく感じてしまいました。

パソコンへのUSB接続口は、
D5000、D7100・・・mini8ピン平型
D610(D600)・・・・miniB
D810A・・・・・・ USB3.0 microB

リモコンレリーズは、
D5000,D7100,D600,D610は同じながら特殊形状の4ピンコネクタ
D810Aは10ピン

まあここまでは統一できたらなーの程度なのですが、背面左側のボタンへの機能の割り付けのバラバラ感

D5000

D5000

D7100

D7100

D610

D610

D810A

D810a

たとえば、天体写真撮影でよく使うISOの変更は、ISOボタンを押しながらコマンドダイヤル(シャッターの下の背面のダイヤル)を回して変更するのですが、このISOボタンの配置がバラバラで暗闇では間違えてしまいます。

D5000にはボタン配置がなくメニュー画面を開けて変更(まあ、古い普及機だからこれはしかたない)。
D7100は、下から2番目に割り当てられている。
D610(D600)は、一番下。
D810Aは、背面ではなく、左上のダイヤル上

そしてD810Aの背面左下のボタンはOKになっているのに対して、他機種では、OKボタンは右の方向キーの中央のボタンへ配置されています。

いままでD5000からD610、D7100を使っていた身としては、方向キーの真ん中のボタンがOKキーだと何の疑いもなく、D810Aのメニューで初期設定を続けて支障なく進んできたのですが、SDカードの初期化でつまずきました(方向キー中央のボタンをOKキーだと思って操作しても設定は進むんです)。

ところが、SDカードの初期化で「はい(OK)」のとき初期化方向キーの真ん中のボタンを押しても無反応・・・・。

なんどやっても、SDカードを取り替えてもだめで、これは初期不良ではないかとサービスセンターに問い合わせようかと迷っていたところ、ふとみると背面左下のボタン上に「OK」の文字が・・・・。

しろうとの私にはわからない理由があるのかもしれませんが、もう少し統一感をもたせてほしいものです。

まあ、最近の撮影は、DigiCamControlを使ってパソコン上ですべて設定しますので、どのカメラもおなじ操作となり、問題ないのですが・・・・。

唯一バッテリーがD5000を除いてすべて共通なのは助かっています(特にD810Aはバッテリー消耗が早く、一晩の撮影では3~4本必要なので)。

さて、肝心の画像の方ですが、評価できるほど撮影してませんし、評価する目も怪しいのですが、D610(改)と比較してそれほどの差は感じられません。

唯一の優位性は、D610(改)がメーカーサポート対象外なのに対してD810Aは堂々とメーカーサポートが受けられると言うことでしょうか。

これで、トラブルが起こっても有償/無償は別にしてメーカーに修理してもらえますので、安心して長く使えます。

それと、もう一つ、天体撮影に重宝するアイピースシャッターです。

他機種がアイピースにはキャップを取付けるタイプなのに対して、シャッターがあり、レバーで開閉できます。

アイピースキャップは取り外し、取付の手間の他、紛失も気にしなければなりませんが、このシャッターで、その手間、心配がなくなりました(暗がりでの小さいレバー操作には慣れがひつようですが)。

母体となったD810もD850へと変わり、まもなく旧機種扱いに変わる今頃、なぜD810Aをと思われる方も多いかもしれませんが、私の読みでは、D850Aは当分(たぶん永久に)出ないと予測したからです(私のこうした未来予測はよくはずれるのですが)。

2018年4月 1日 (日)

PHD2+DigiCamControlでのディザリング

前回からの撮影で使うようになったディザリングについてです。

以前から、この二つのフリーソフトでディザリング撮影を自動的にできることは知っていたのですが、以前の主力機であったD5000ではバルブ撮影が直接できないこと(リレーを介せば可)から、使っていませんでした。

先輩方のブログでディザリングを使われている事例を見る機会が多くなったことと、主力機がD7100,D610,D810Aに変わり、DigiCamContorlで直接バルブ撮影できるものに変わったことから、パソコンでカメラをコントロールするようになっていました。

DigiCamContorlを使って撮影すると、ISOの設定を始め、ほとんどの項目をパソコン上から設定できますし、ピント調整時のライブビューはもとより、撮った画像の確認もパソコン上の大きなディスプレイでできますので、便利さを実感していました。

こうしてパソコンからの操作になれてくると、同じ組み合わせでできるディザリングもやってみたくなった次第です。

使い方はいたって簡単で、まず、PHD2の設定で、

Phd2001_01
メイン画面の「ツール」メニューの「サーバーを有効化」にチェックを入れます。

次に、脳味噌マークをクリックして「詳細設定」画面を開け、「全体」タブの「Dither Setting」の項目を設定します。

Phd2002_01
ディザリングの方法はランダムとスパイラルが選択可能です。

スケールは、動かす最大の大きさ(疑似乱数でこれを越えない値で移動量を決定)で多分単位はピクセルだと思います(想像、私はここは「1.0」にしています)。

以上でPHD2側の設定は完了です。

次に、DigiCamControl側の設定ですが、事前の設定項目はなく(デフォルト)、メイン画面で「月星マーク(Astronomy)」を選択して、バルブ撮影メニューで、

Phd2003_01
「PHD Guiding」の項目で「Move1~5」を選択します。

このMove1~5は、先のPHD2のスケールと掛け合わされて移動量がきまります(推測です)。

後は、普通に露出時間とインターバル時間を設定して撮影を開始すれば、撮影終了時にディザリング信号が入り、PHD2の画面(グラフ)上に「ディザー」の文字が表示されます。

なお、DigiCamContorl側の「Wait for PHD(sec)」の項目で、ディザー後のPHD2側のガイド安定待ち時間を設定することができます。

「Automaticaly PHDGuiding after photo captured」については、よくわかりませんのでチェックをいれたことはありません(ディザー後のガイド安定を待って自動的に撮影を開始する機能なのかも?)。

私の設定は、撮影インターバルを5秒、ディザー後の安定待ちを25秒、計30秒+撮影ディレイ3秒(カメラ側でのカウントですが、DigiCamControl側でのカウントは、これを考慮してやってくれます)入れて撮影しており、SEⅡでは今のところうまくいっています。

GPDでは、先に書いたように赤緯側の反応が鈍く、かつバックラッシュが大きかったので、安定までに時間が掛かりすぎてうまくいきませんでした。

ディザリングを有効にするためには、バックラッシュを小さく抑えることが必須です。

なにはともあれ、ディザリングの効果は有りそうで、前回の撮影での画像をみると荒れ抑制には役立っていると思っています。

これで、SEⅡでの撮影では、使用するパソコン上でPHD2、DigiCamControl、ステラナビゲータと3つのソフトが動いている状態で、パソコンの負荷が心配なんですが、今のところ支障なく動いています。

満月期の作業(3) SP赤道儀のベルトドライブ化

SEⅡ赤道儀とFSQ85望遠鏡を導入したことで、通常はSEⅡ+BKP150、GPD+FSQ85の2台出しでの撮影になりました。でも、モータードライブ化したSP赤道儀が余っています。

これを活用して、3台出しを欲張ってみました。それにD810Aをポチッたことで、カメラも古くなったD5000を引っ張りださなくても3台出せます。

ところが、SP赤道儀の方は、平ギアを入れて、オリジナルと同じようなモータ搭載位置にしたにもかかわらず、モータとウォームギアシャフト間の間隔の都合上大きな径のギアが必要となり、このギアがクランプと干渉して、GPDより向ける角度に制約が生じてしまっていました。

これでは非常に使い勝手が悪いので、なんとかしようと考えた結果、新しい赤道儀選定の際には避けたベルトドライブで解決することにしました。

というのも、平ギアで必要な間隔を確保し、かつ、ウォームギアシャフト側のギア径をクランプと干渉しないようなサイズにする場合、やはり、SEⅡと同じように平ギアを3枚組にするしかなさそうだからです。

使ったタイミングプーリ、ベルトは、2GT-6 ベルト幅6mmの規格で、
モータ側プーリ・・・歯数20(下と同じメーカのものがないため、これは安物、下のプーリの1/10以下の値段)
ウォーム側プーリ・・歯数40
ベルト長・・・歯数154
とし、これでいままでと同じ減速比でシャフト間隔36mmに対して約44mmの間隔がとれ、ウォーム側径もφ50mmからφ25.5mmと大幅に小さくすることができました。

Dsc_0172

Dsc_0178
下の写真はケースまで付けた様子です。ケースを付けても、なんとかクランプとの干渉はなくなり、赤緯側は360度回転できるよになりました。

問題のベルトですが、結構しっかりした作りで、そう簡単には伸びたり、切れたりしそうにはない品物で当面耐久性の心配はなさそうです。

ところが、組み立ててテストしてみると、追尾がうまくいかず、星が流れてしまいます。コントローラ内部を疑って色々とためしてみたのですが、うまくいきません。

いままでちゃんと動いていたのに、ベルトドライブに換えただけでなんで動かないんだと、すっかり意気消沈していたところで、はたと気づきました。

ギアではモータ軸とウォーム軸の回転方向は反対になるが、プーリ+ベルトでは同方向で回る!!。

なんとも間の抜けた話です。

当然のことながらモーターの回転方向を変えただけで、みごとに追尾するようになりました。

これで、SP赤道儀には、180mmf2.8+D7100(フルサイズでは周辺星像にやや難)の組み合わせを乗せて撮影したいと思っています。

残る問題は3台出しが「三兎を追うもの一兎も得ず」にならないかどうかです。