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2018年6月 4日 (月)

ステラショットの試用

昨日書きましたが、以前には「高いからいやだ」とか、「アストロアーツの製品は使いたくない」とか書いていたにも関わらず、ステラショットを試してみました。

理由は、

  1. SEII赤道儀での自動導入の精度がイマイチで、写角の補正に時間がかかってしまうこと。
  2. 使用しているパソコン(Let's Note)の消費電力が大きくバッテリー容量的にきついこと。
  3. 電力消費を抑えるために購入したタブレット型Windowsパソコン(Asus TransBook Mini)では、PHD2とDigiCamControlの同時稼働では負荷が大きく露出タイマーが正常に機能しないこと。

です。

Asus TransBook Miniは、低消費電力型で、一晩充電なしで使えるくらいなんですが、如何せん能力は低く、DigiCamControlの露出タイマーのカンウトダウンが途中で止まってしまい使い物になりませんでした。

<Asus TransBook Miniのスペック>
CPU Atom x5-Z8350 (1.44GHz)
メモリー 4GB
ハードディスク 64MB(eMMC)
OS Windows10 Home 64bit
ディスプレイ 10.1型 1,280×800

そこで、オールインワンの「ステラショット」ならなんとかなるかなと思っての試用です。

Dsc_0226
体験版をダウンロードし、起動、カメラ、QHY5L-Mと接続は無事にできたのですが、肝心のSEIIとの接続がうまくいきません。

USB-シリアル変換ケーブルを認識していません。

USBハブ経由がいけないのかと思って、直接パソコンのUSBポートに接続するとチャント認識してくれました。

ただ、これではパソコンのUSBポートは1つしかありませんからなんともなりません。

ところが、もう一度USBハブ経由につなぎ直してみると、今度はうまく認識してくれ、SEIIとの接続もできてしまいました。

なにが原因なのかわかりませんが、とにかく接続できるようになり試験実行です。

導入、補正導入、オートガイド、撮影とも順調にクリア、正常に動作することが確認できました。
操作上、いくつかの「?」がありますが、まあ実用的には問題なさそうです。

DigiCamControlで問題となった露出時間は設定どおりに動きました。

Stra_s02

画面の露出時間が117.1secとなっているのは、露出時間設定を120secとし、カメラ側で露出ディレイを3秒入れているためです。

ステラショットは、この露出ディレイには対応していませんが、露出時間設定を+3secとすれば特に問題はありません。

デザリングも試してみました。

Stra_s01
移動幅2pxの結果で、ちゃんと機能しています。

移動幅はもっと小さく1pxでもよさそうです。

いくつかの「?」について(よくよく調べたり、メーカーに問い合わせたりしていませんので、私の勘違いもあるかもしれません)。

  • ディスプレイがワイドであることを前提としているためか、1024×768のLet's Noteでは、ガイド画面の露出時間調整バーが短く調整しにくい。
  • カメラ連携で、保存画質選択が、JpegかRAW+Jpegで、RAWのみを選択できない。後の処理で不要なJpegファイルが鬱陶しい。
  • 多枚数撮影時に、画像が転送されるごとに再生画面が表示されてしまい、ガイド画面へ戻す操作が必要。この機能のオン/オフの設定はなさそう。

使用されている先輩方もおっしゃっています「補正導入」は秀逸です。これがあれば、本撮影前に導入・試写・補正を繰り返す時間が大幅に短縮されそうです。

さあ、後は金35,000円をはたいて購入するか、それとも、バッテリーの増設でお茶を濁すか。

「補正導入」に心が動き、どうも心はステラショット購入側に傾いています。

ただ、Ver.1.5と言うのが気になります。

このメーカーの前歴をみると、1.5と言う中途半端なバージョン番号は、早晩整理されて2が出されて、前版へのサポート終了(対応カメラ等については問題ないが、天体情報の更新がなくなるのは痛い)となることが予想されます。

とすると、今買って(35、000円)、近い将来の新バージョンへの移行(特典として18,0000円?)で計53,000円を出費するか、近い将来(来春?=あくまで私の予想です)まで待って、35,000円で済ませるか、悩みどころです。

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ステラショットの試用を参照しているブログ:

コメント

いっそくドラゴンさん こんばんは
 モータドライバを自作されるスゴイ方なのにステラショット? と思っておりましたがパソコンの問題でしたか。
 私の方も写真撮影体制にした際のLet's noteのバッテリは3~4時間しか持ちません。丸一晩使おうと思ったら2個でも足りないですね。最近、12VのリチウムイオンでAC100Vインバータを搭載したバッテリを購入しました。

 USB-シリアル変換ケーブルはハブを介して認識はするものの、赤道儀(EM-200)は動きませんでしたので直付け。ガイドカメラも直付けですので、撮影に使うパソコンはUSBポートを3個以上搭載しているものでないとダメです。

 今年はステラナビのバージョンアップがあるのでは? と思っています。だいたい4年毎にバージョンアップされていますので、こちらのバージョンアップ後にステラショットのバージョンアップがあるのではなかろうかと。

TOTOさん、こんばんは。
自作コントローラの方は、近くの一等星から赤緯、赤経を入力すれば、ほぼドンピシャで導入できるのですが、SEIIの方は、ずれてしまい補正に時間がかかってしまいます。
電源も3台体制用に、リチウムイオンバッテリーを450Whと600Whの2基入れたのですが、AC100Vインバータを使うと、冬場の長い時間では不足してしまいます。
そこで、パソコン用にDC16V出力のモバイルバッテリー(50,000mAh)を追加したのですが、2台のパソコンだとこれがもう一基ないとの状態です。
現在の遠征時の電源体制は、450Whと500Whが、2台の赤道儀駆動用(兼ヒータ、エアポンプ用)、50,000mAhがPC用、10,000mAhがガイドスコープヒータ用で、3台目の時にはさらに32Ahの鉛バッテリーを追加しています。
パソコンを除けば余裕の電源体制なのですが、Let's Noteは結構電気を食います。
導入補正に釣られてほとんどポチリ寸前なのですが、たぶん私が購入すると来春にはバージョンアップでしょう(でも、老い先短い身、待っているとこちらの寿命が・・・)。

いっそくドラゴンさん、こんにちは
 フィルム時代の電源は、赤道儀は乾電池、露除けヒータくらいでしたが、デジタル時代になるとバッテリは悩ましいですね。
 私は赤道儀は1台しか持って行きませんが、冷却デジカメのAstro60Dですので、105Ahの鉛バッテリを使っていました。冬場でも一晩は持ちましたが、重さが20kg以上ありました。
 これが寿命となりましたので、少し小さくして80Ahの物とし、パソコン向けにはリチウムイオンバッテリを購入した次第です。

 赤道儀の導入精度は色々要因があるようです。私はポールマスターで極軸を合わせたEM-200、ASCOMで接続したステラナビを使って、だいたい0.1度程度の精度で導入できているようです。

TOTOさん、こんばんは。
確かに、赤道儀の導入精度、なんかへんなんですよね。
前回の遠征では、3starアライメントで、北方向に数度のずれ、今回のステラショットの試験では、1starアライメントで0.5度もずれていません。
極軸の設定は、普通に極軸望遠鏡で合わせているのですが、その後のガイドを見ていると、ほとんどずれなく合わせられていると思います。
たぶん、なにか他の設定で勘違いかミスがあるんでしょうね。

いっそくドラゴンさん、こんばんは
 PHD2のツールにあるガイドアシスタンスで極軸のセッティング精度を調べてみましたが、ポールマスターを使って合わせると0.2分角と出ました。こうなると極軸望遠鏡を覗いて合わせることができる精度を超えちゃっていますので、最近は極望は視界に北極星を入れるのに使うだけになりました。
 オートガイダーは使っていない友人は、ポールマスターを使って極軸合わせをすることで、これまで100秒露出が限界だったのが、4分程度までOKになったそうです。
 おっと、私は販売店の回し者ではありませんので念のため(笑)

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