05 機材 Feed

2018年9月17日 (月)

9月は遠征できず!!、ニワトリでうっぷんばらし

8月の猛暑、ほとんど雨も降らなかったのですが、9月に入ると一転曇りや雨の日続きで、新月期、GPVとにらめっこの毎日でしたが、結局は天候に恵まれませんでした。

ラストチャンスの昨日、自宅のほうは晴れそうだったのですが、山はなんと夜半に雨の予報で、遠征は断念、夕方から晴れたので久々に庭に機材を引っ張り出して鬱憤晴らしの撮影をしました。

今回はBKP150にTC-201の×2テレコンバージョンレンズを付けて焦点距離1,500mmで小物を試してみました。

とは言ってもひどい光害下でもの写りそうな球状星団ねらいです。

まずはM72

M72

これは、球状星団としてはまばらにしか写らず、見栄えがしません。

次はM2

M2

最後はM15

M15

いずれも

【撮影データ】
2018年9月16/17日 自宅庭
BKP150 + F5コマコレクター + TC201(×2)
Nikon D7100(レス改) + HEUIB-II FFフィルター
New スカイエクスプローラ SEⅡ赤道儀
D60mm F240mm ガイド鏡 + QHY5L-M + PHD2 
ISO 2500 露出 + 180秒×10枚

試写のつもりでしたので、ダーク/フラット補正はやっていませんので、結構荒れ荒れの画像ですが、1,500mmになってもなんとかガイドできていますので、このTC201もなんかの時には役に立つかもしれません。

おまけ

惑星状星雲もM27/57/ラセン星雲と撮ってみたのですが、やはりこの条件ではまともには写りませんでした。

試写した瞬間あきらめた土星状星雲(NGC7009)

20180916_10807_01

試写の一枚ものです。

ISO12800相当 15sec露出

ほとんど恒星と見分けがつきません。

結構な目標数を撮影したのですが、さすがにステラショットは便利です。

導入→試写→補正導入→本撮影と次々にこなしていきます。目標導入/構図設定がほんとに簡単で快適です。

さて、10月はなんとか秋晴れを期待したいものです。

2018年8月27日 (月)

8月の連荘撮影行(8) Sh2-171(クエスチョンマーク星雲の頭部)

連荘撮影行2日目のFSQ85EDP+D810Aでの2対象目は、クエスチョンマーク星雲、これも私にとって初物です。

Q01_600_2
【撮影データ】
2018年8月11日 小石原焼伝統工芸館駐車場
FSQ-85EDP フラットナー1.01
Nikon D810A
GPD赤道儀(自作2軸モータードライブ化)
Ai Nikkor200mm f4.0ガイド鏡 + QHY5P-II + PHD2 Guiding
ISO 2500 露出300秒 × 25枚
SI8でフラット/ダーク補正+コンポジット、CaptureNX2で画像調整

【オリジナルの1/3画像はここ】

が、点の部分Sh2-170が入っていません。

事前の構図設定をステラナビゲータ10でやったときにはギリギリ入るはずだったのですが(このときはステラナビゲータの輪郭表示をたよりに類推=「・」は表示されていない)、構図確認の試写では淡くてきっちりとは確認できませんでした。

帰宅後、処理をしてみるとクエスチョンマークが?で、まったくクエスチョンマークに見えません。

改めて、ステラナビゲータでDSS画像を取得してみると、「・」の位置が意外と離れていて、450mm+フルサイズでもギリギリアウトだったみたいです。

この星雲、「・」が入っていないとクエスチョンマークには見えません。

この星雲は300mmか180mmでの対象みたいです。

この対象を導入する際、自作のコントローラに再びバグが発覚、IC1396を撮影後、クエスチョンマーク星雲の座標を入力して、移動をスタートすると、赤経軸が反対側へ回転を続けて止まらず、架台とぶつかってしまいました。

いやな音がして、あせったのですが、取り敢えず損傷はなかったみたいです。

IC1396・・・21h22m26s:58°37′40″
Sh2-171・・ 00h03m00s:60°26′31″

春分点越えの計算が間違っていましたと言うか、まったく考慮していませんでした。

後日、修正を加えて、さらに修正の途中でも新たなバグを見つけて修正しました。

このプログラムは最初に作成して2年程経つのですが、なかなかバグが潰せきれません。

やはり、きちんと設計せずに、いきなり行き当たりばったりでコーディングしてしまったつけだと思います。

2018年7月 4日 (水)

M-GENオートガイダーとSP赤道儀の調整

昨日の夜は、暴風圏には入らないとタカをくくっていた台風7号の風が吹き荒れ、庭先で栽培していたトマトや小玉スイカが被害を受けました。

ミニトマトは、根元付近でぽっきりと折れてしまい、小玉スイカ(空中栽培)は、大部分の葉が折れたり、もげたりで、あと2週間ほどで収穫だったのですが、株がそれまで持つか心配です。

さて、今日は、先日やった表題についてです。

6月の撮影行で、M-GENオートガイダーとSP赤道儀の組み合わせがうまく動かなかったことは、前に書きました。

その原因を探るべく自宅庭先で動かしてみたところ、M-GENオートガイダーがガイド開始後すぐに「camera off」になってしまい、何度やっても改善しません。

なかなか原因が掴めなかったのですが、どうもガイド開始後、ガイドが安定する前に目標の星が許容以上に動いてしまうことが原因ではないかと思い至りました。

このガイド初期時の不安定さの要因の一つが、赤緯軸のバックラッシュが大きいことにあると思い、再度バックラッシュを詰めるよう調整し直したのですが、それほど改善できませんでした。

そこで、思い切って赤緯軸の補正速度を上げてみる(×1.0→×1.6)ことにしたのです。

また、M-GENのガイドパラメータの内、赤緯側のNum値を「3」にしていたのですが、これも赤緯側のガイド初期時の不安定さを助長する要因と考え「1」に戻しました。

こうした対策を行って、再度試験をしてみました。

今度はSP赤道儀に135mm+QHY5PとM-GENを同架し、M-GENのガイド精度も併せて測定できるようにして試験開始です。

試験は、まず、135mm+QHY5P+PHD2でキャリブレーションを行った後、ガイドケーブルをM-GENにつなぎ換え、M-GENでガイドしながら、135mm+QHY5P+PHD2でガイド状況をモニターするようにしました。

M-GENの方は、上記の対策が効いたのか、「camera off」の現象は起きず、ちゃんとガイドできました。

モニターしたPHD2のグラフは下のとおりです。

Mgen_01

グラフの縦軸はピクセル、横軸は時間(秒)です。

上のグラフが、M-GENでガイドした時の135mm+QHY5P+PHD2でモニターしたガイドの動きです。

下は比較のために、同じSP赤道儀を135mm+QHY5P+PHD2でガイドしたときのグラフです。

M-GENの方が若干ばらついていますが、両者ともほぼ±1ピクセル程度には納まっている感じです。

この135mm+QHY5Pでの1ピクセルは3.4秒、SP赤道儀+M-GENでの撮影する180mm+D7100のときの1ピクセルは4.5秒ですので、十分な精度だと思います。

これで対策は出来たと思うのですが、やはりパソコンでのオートガイドになれている身としては、N-GEMの小さなモニターの限られた情報ではなんとも心もとない感じです。

これで、7月の撮影準備はできたのですが、肝心の新月期の天気、梅雨前線は北に上がったのですが、まだまだぐずついた天気が続きそうで、どうなることやら・・・。

来週前半に可能性がありそうなんですが・・・。

2018年7月 1日 (日)

FSQ85EDPとBKP150の画像比較

7月に入りましたが、相変わらず梅雨空が続いています。

予報では、今月の新月期までぐずついた天気が続きそうで、あまり期待が持てなさそうです。

今回は、表題のように手持ち機材の比較をしてみました。

この機材、特にBKP150の調整もほぼ煮詰まってきた感じがしてきたので、両者で撮った画像を比較してみました。

比較に使ったのは、三裂星雲です。

Bkpfsq_600

【上写真の元画像はここ】

FSQ85EDP(f=450mm)がD810(3,600万画素=7360×4912ピクセル)、BKP150がD610(2,400万画素=6000×4000)で撮影した三裂星雲がほぼ同じ大きさになるように切り出してみたもので、BKP150の方は若干縮小しています(この縮小が比較にどう影響するのかはわかりません)。

両方が同じ調子に仕上がっていないのは、私の画像処理のいい加減さのあらわれで、ご愛嬌です。

両者を使って、同じ1°×0.67°画角を撮影すると、
FSQ85EDP+D810A・・・・・1,610×1,070ピクセル
BKP150+D610・・・・・・・・2,190×1,460ピクセル
で、口径と焦点距離を含めてBKP150のほうが解像度の点では有利なはずなのですが、上写真の比較では、解像度的にはほとんど差がない印象です。

星は、さすがに口径差が効いてBKP150の方がより暗いものまで写っている感じです。

FSQ85EDP/BKP150の価格差は、ほぼ10/1ですので、BKP150が健闘しているとみるべきか、口径・焦点距離とも有利なはずのBKP150の性能が悪いとみるべきか悩ましいところです。

本当のところは、口径、焦点距離とも有利なBKP150の方がより高い解像感のある絵(見た目でもあきらかなくらい)を期待していたのですが・・・・。

次回以降、M16、M17をBKP150で個別にねらうつもりですので、また比較してみようと思います。

2018年6月 4日 (月)

ステラショットの試用

昨日書きましたが、以前には「高いからいやだ」とか、「アストロアーツの製品は使いたくない」とか書いていたにも関わらず、ステラショットを試してみました。

理由は、

  1. SEII赤道儀での自動導入の精度がイマイチで、写角の補正に時間がかかってしまうこと。
  2. 使用しているパソコン(Let's Note)の消費電力が大きくバッテリー容量的にきついこと。
  3. 電力消費を抑えるために購入したタブレット型Windowsパソコン(Asus TransBook Mini)では、PHD2とDigiCamControlの同時稼働では負荷が大きく露出タイマーが正常に機能しないこと。

です。

Asus TransBook Miniは、低消費電力型で、一晩充電なしで使えるくらいなんですが、如何せん能力は低く、DigiCamControlの露出タイマーのカンウトダウンが途中で止まってしまい使い物になりませんでした。

<Asus TransBook Miniのスペック>
CPU Atom x5-Z8350 (1.44GHz)
メモリー 4GB
ハードディスク 64MB(eMMC)
OS Windows10 Home 64bit
ディスプレイ 10.1型 1,280×800

そこで、オールインワンの「ステラショット」ならなんとかなるかなと思っての試用です。

Dsc_0226
体験版をダウンロードし、起動、カメラ、QHY5L-Mと接続は無事にできたのですが、肝心のSEIIとの接続がうまくいきません。

USB-シリアル変換ケーブルを認識していません。

USBハブ経由がいけないのかと思って、直接パソコンのUSBポートに接続するとチャント認識してくれました。

ただ、これではパソコンのUSBポートは1つしかありませんからなんともなりません。

ところが、もう一度USBハブ経由につなぎ直してみると、今度はうまく認識してくれ、SEIIとの接続もできてしまいました。

なにが原因なのかわかりませんが、とにかく接続できるようになり試験実行です。

導入、補正導入、オートガイド、撮影とも順調にクリア、正常に動作することが確認できました。
操作上、いくつかの「?」がありますが、まあ実用的には問題なさそうです。

DigiCamControlで問題となった露出時間は設定どおりに動きました。

Stra_s02

画面の露出時間が117.1secとなっているのは、露出時間設定を120secとし、カメラ側で露出ディレイを3秒入れているためです。

ステラショットは、この露出ディレイには対応していませんが、露出時間設定を+3secとすれば特に問題はありません。

デザリングも試してみました。

Stra_s01
移動幅2pxの結果で、ちゃんと機能しています。

移動幅はもっと小さく1pxでもよさそうです。

いくつかの「?」について(よくよく調べたり、メーカーに問い合わせたりしていませんので、私の勘違いもあるかもしれません)。

  • ディスプレイがワイドであることを前提としているためか、1024×768のLet's Noteでは、ガイド画面の露出時間調整バーが短く調整しにくい。
  • カメラ連携で、保存画質選択が、JpegかRAW+Jpegで、RAWのみを選択できない。後の処理で不要なJpegファイルが鬱陶しい。
  • 多枚数撮影時に、画像が転送されるごとに再生画面が表示されてしまい、ガイド画面へ戻す操作が必要。この機能のオン/オフの設定はなさそう。

使用されている先輩方もおっしゃっています「補正導入」は秀逸です。これがあれば、本撮影前に導入・試写・補正を繰り返す時間が大幅に短縮されそうです。

さあ、後は金35,000円をはたいて購入するか、それとも、バッテリーの増設でお茶を濁すか。

「補正導入」に心が動き、どうも心はステラショット購入側に傾いています。

ただ、Ver.1.5と言うのが気になります。

このメーカーの前歴をみると、1.5と言う中途半端なバージョン番号は、早晩整理されて2が出されて、前版へのサポート終了(対応カメラ等については問題ないが、天体情報の更新がなくなるのは痛い)となることが予想されます。

とすると、今買って(35、000円)、近い将来の新バージョンへの移行(特典として18,0000円?)で計53,000円を出費するか、近い将来(来春?=あくまで私の予想です)まで待って、35,000円で済ませるか、悩みどころです。

2018年4月 9日 (月)

PHD2+DigiCamControlでのディザリング動作の検証

いよいよ4月の新月期も近づいてきました。

天候がイマイチ心配なのですが、準備だけはやっておこうと、前回の撮影で調子が悪かったGPD赤道儀の動作確認を含めて、PHD2+DigiCamControlでのディザリング動作を検証してみました。

この組み合わせでどんな動作をしているのか、ディザリングの幅はどの程度が良いのか、改善したGPD赤道儀コントローラプログラムの動作確認です。

FSQ85EDP+D810Aに135mmカメラレンズ+QHY5P-IIの組み合わせで、90秒露出、撮影間隔30秒で15枚を、ディザリング幅と動作種類を変えて撮影しました。

撮影後、SI8の位置合わせで出てくるXY座標をグラフ化してみたのが、下の図です。

PHD2:Mode=Random,スケール=3
DigiCam:move1Phd001

PHD2:Mode=Random,スケール=1
DigiCam:move3

Phd002

PHD2:Mode=Spiral,スケール=2
DigiCam:move1Phd003

最後のグラフのピョコと飛び出ているのは、なにか外的要因によるものでしょう(この日は風があった)。

この結果を見てみると、ディザリングはちゃんと動作しているし、GPD赤道儀も、バックラッシュを詰める調整とプログラムの修正も効果があったみたいで、まずまずの結果といえるでしょう。

最初と2番目は、PHDとDigiCamとの関係をみるために設定を逆にしてみたものですが、どうも今までに説明した(解釈していた)PHDの設定×DigiCamの設定=動作幅の関係にはないみたいで、PHD側の設定だけで動いている感じです。

FSQ85+D810Aの組み合わせの場合、
ガイド鏡:主鏡 135mm:450mm = 3.3
ガイドカメラ:撮影カメラ2.2μm:4.9μm = 2.23
ガイド側の1ピクセルの動きは撮影カメラ側では1.5ピクセルの動きになります。

同様に、BKP150+D610の組み合わせでは、
240mm:750mm = 3.13
3.8μm:6.0μm = 1.58
ガイド側の1ピクセルの動きは撮影カメラ側では2.0ピクセルの動きになります。

また、BKP150+D7100+TC16Aの組み合わせでは
240mm:1200mm = 5.00
3.8μm:3.9μm = 0.98
ガイド側の1ピクセルの動きは撮影カメラ側では4.9ピクセルの動きになります。

ディザリングは、その目的から大きく動かす必要はないはずですし、大きく動かすと周辺の重ならない画像範囲が広がりもしますから、動作幅としては「1」でよさそうです。

また、動作パターンもテスト結果からは「Random」がよさそうなので、とりあえず、この組み合わせで行きたいと思います。

新月期までにテスト機会があれば、PHDとDigiCamの設定値の関係についても、もうちょっとテストしてみたいと思っています。

2018年4月 4日 (水)

M-GENオートガイダーの使い方の練習

勢いでスタンドアロンタイプのオートガイダーであるM-GENオートガイダーを手に入れてしまいましたので、これの使い方について、特にディザリングについて書いておきます。

ディザリングをやるためには、M-GENからカメラのシャッターを制御できることが必須となります。

これに関する情報が少なく、販売店の製品ページでは、オプションのカメラコントロールケーブル(5,500円也)が必須とだけ書いてあります。

但しNikonは10pinだけの対応です。

この10pinは、ニコンの高級機版で、D810Aは10pinですが、D7100やD610は別のコードで使えません。

どうしたものかと思って、英語版のマニュアルを読むと、販売店が提供している日本語版では「3.5mm camera jack for DSLR」と書いてある部分は、「Canon EOS compatible shutter output(3.5mm stereo jack conn.)」と書いてあります。

となれば、話は簡単です。

以前に書いた、NikonのMCDC2互換のピンをφ2.5mm超ミニステレオジャックに変換するコードと、その延長コードは入手済ですし、私のモータドライブコントローラでの使用実績もあります。

あとは、φ2.5mm→φ3.5mmの変換ジャックを手に入れれば、OKと言うことです。

Dsc_0199
写真上が変換ジャック、左がφ2.5mmの延長コード、右がNikonのMCDC2をφ2.5mmに変換するコードです。

新たに買った変換ジャックに480円かかっただけでした(全部買っても1,500円ほど)。

さて、実際に使って見たところ、最も難関と思われたピント調整は、コーワ製レンズとの組み合わせ時の概略ピント位置が示されていましたので、あっけなく星像が出てきました。

その他の項目もほぼデフォルト値でガイドができて、小さな液晶画面での頼りなさはあるものの、「これはらくちん」と思いました。

ディザリングを含めて、何度かテストする内、設定などで不明な点が出てきました。

それが、下の2つです。

(1)Guiding parameterを設定する画面(3/5,4/5)
================
Num       1
tol.    0.10
aggr.    35%
mode      2
================

日本語マニュアル(K-ASTEC版)では、このパラメータの内「Num」についての説明は省略されています。

英文のアニュアルでは、この意味は、ガイド星の位置を算定するのに使用する画面の数で、ここで指定した数の画面の平均値をガイド星の位置とすると書かれています。

赤経側では、通常の「1」がよさそうですが、赤緯側の場合、シンチレーションの影響を低減するためにつかえると書かれています。

実際に「3」で使ってみたのですが、「1」では頻発していた赤緯側の修正信号が、「3」ではほとんど出なくなり、それなりに効果があると思います(この時の許容誤差(=tol.)は0.20pixです)。


(2)Extra pageの画面(5/5)
==================
ImgProc.   OLD
     Full wnd.
  Camera OFF→
==================

この「ImgProc.」と言う設定項目は「OLD」と「NEW」があり、画像処理手法を選択するもの。

「OLD」はFirmwire2.10以前の手法で、Full Window かPartialを選択する。

「NEW」ではつねにPartialとなる。

意味がよくわからず、「NEW」を設定するとガイドパラメータの「しきい値」を設定する必要がないとのことで、「NEW」を選択してみたのですが「star lost」が出やすく、「OLD」、「Full wnd」で動かしています(たぶん私の理解不足による設定間違いが原因でしょう)。

やはり、原文のマニュアルを見ないとわからない項目のあるのですが、悲しいかな英語力が貧困なもので、なかなか理解できません。

どうせ添付するなら完訳版をつけてほしかったです。

さて、実際の撮影ですが、ディザリングは、その動かし方で「スクエア」と「スネーク」選択できます。

実際のテスト結果は次のとおりです。
Uniform square
width 4.00px
露出間隔 30sec
D7100+180mm
の諸元で10枚を撮影、SI8の位置合わせ時のX,Y座標をグラフにしてみました。

Mgen_01「スクエア」の場合、widthで指定した移動幅を越えないランダムな値(RA,DECの両方)で移動しますので、スクエアと言っても正方形にはなりません。

このレンズの場合、設定幅「4.00px」はやや大きすぎるみたいで半分程度の「2.00px」程度でよさそうです。

これで、3台出しの準備は、ほぼできました。

あとは、4月の新月期の天気がいいことを願うのみです。

2018年4月 3日 (火)

三兎を追う3台目の形

遠征時の3台出しを狙って、SP赤道儀のモータドライブを変更しましたので、これに乗せる撮影機材の乗せ方も変更しました。

180mmのカメラレンズは三脚座がないタイプなのでカメラを固定すると、縦横の構図変更ができません。

構図変更をできるようにするために雲台に乗せる必要がありますが、雲台に乗せると、今度は、重みで撮影中に垂れてしまうのが心配になります。

色々と考え、鏡筒リングなどを流用して三脚座としたりしても見ましたが、いま一つしっくりきませんでした。色々と物色していたなかで見つけたのが、2ウェイ雲台の「MENGS VH-10 クイックリリースプレート付き 360°のパノラマ 自由雲台」です。

この雲台は、垂直軸で360度回転し、水平軸で180度回転するもので、この水平軸で180度回転することで、縦横の構図変更が可能になりますし、小型ながらがっしりした作りみたいです。

まずは、SP赤道儀に機材を乗せるベースをアリガタに変更するため、プレートホルダーSXを取り付け、SP赤道儀本来の取り付け部分の耳をカット。

Dsc_0191

これをベースにアリガタレール上に10mm厚アルミ板を介してアルカスイスリリースクランプを2つ取り付け一方には、新しい雲台を介してカメラを搭載、90度傾けてカメラの縦横構図への変更を行えるようにしました。

雲台の取り付け部はアルカスイス規格の溝が切ってあり、がっしりと組み付けることができました。

Dsc_0192

 横構図(長辺=N-S)

Dsc_0195

縦構図(長辺=EW)

Dsc_0196
もう一方にはアルカスイスプレートを介して、M-GENオートガイダーを搭載しています。

Dsc_0193
最大で180mmのカメラレンズまでしか使う予定がないのにオートガイダーを使うなんて邪道かもしれませんが、あえて安定性を求めてオートガイダーを付けたのですが、これ以上パソコンを並べるのもなんなんで、ちょっと値がはりますがスタンドアロンタイプのオートガイダーとしました。

2018年4月 1日 (日)

PHD2+DigiCamControlでのディザリング

前回からの撮影で使うようになったディザリングについてです。

以前から、この二つのフリーソフトでディザリング撮影を自動的にできることは知っていたのですが、以前の主力機であったD5000ではバルブ撮影が直接できないこと(リレーを介せば可)から、使っていませんでした。

先輩方のブログでディザリングを使われている事例を見る機会が多くなったことと、主力機がD7100,D610,D810Aに変わり、DigiCamContorlで直接バルブ撮影できるものに変わったことから、パソコンでカメラをコントロールするようになっていました。

DigiCamContorlを使って撮影すると、ISOの設定を始め、ほとんどの項目をパソコン上から設定できますし、ピント調整時のライブビューはもとより、撮った画像の確認もパソコン上の大きなディスプレイでできますので、便利さを実感していました。

こうしてパソコンからの操作になれてくると、同じ組み合わせでできるディザリングもやってみたくなった次第です。

使い方はいたって簡単で、まず、PHD2の設定で、

Phd2001_01
メイン画面の「ツール」メニューの「サーバーを有効化」にチェックを入れます。

次に、脳味噌マークをクリックして「詳細設定」画面を開け、「全体」タブの「Dither Setting」の項目を設定します。

Phd2002_01
ディザリングの方法はランダムとスパイラルが選択可能です。

スケールは、動かす最大の大きさ(疑似乱数でこれを越えない値で移動量を決定)で多分単位はピクセルだと思います(想像、私はここは「1.0」にしています)。

以上でPHD2側の設定は完了です。

次に、DigiCamControl側の設定ですが、事前の設定項目はなく(デフォルト)、メイン画面で「月星マーク(Astronomy)」を選択して、バルブ撮影メニューで、

Phd2003_01
「PHD Guiding」の項目で「Move1~5」を選択します。

このMove1~5は、先のPHD2のスケールと掛け合わされて移動量がきまります(推測です)。

後は、普通に露出時間とインターバル時間を設定して撮影を開始すれば、撮影終了時にディザリング信号が入り、PHD2の画面(グラフ)上に「ディザー」の文字が表示されます。

なお、DigiCamContorl側の「Wait for PHD(sec)」の項目で、ディザー後のPHD2側のガイド安定待ち時間を設定することができます。

「Automaticaly PHDGuiding after photo captured」については、よくわかりませんのでチェックをいれたことはありません(ディザー後のガイド安定を待って自動的に撮影を開始する機能なのかも?)。

私の設定は、撮影インターバルを5秒、ディザー後の安定待ちを25秒、計30秒+撮影ディレイ3秒(カメラ側でのカウントですが、DigiCamControl側でのカウントは、これを考慮してやってくれます)入れて撮影しており、SEⅡでは今のところうまくいっています。

GPDでは、先に書いたように赤緯側の反応が鈍く、かつバックラッシュが大きかったので、安定までに時間が掛かりすぎてうまくいきませんでした。

ディザリングを有効にするためには、バックラッシュを小さく抑えることが必須です。

なにはともあれ、ディザリングの効果は有りそうで、前回の撮影での画像をみると荒れ抑制には役立っていると思っています。

これで、SEⅡでの撮影では、使用するパソコン上でPHD2、DigiCamControl、ステラナビゲータと3つのソフトが動いている状態で、パソコンの負荷が心配なんですが、今のところ支障なく動いています。

満月期の作業(3) SP赤道儀のベルトドライブ化

SEⅡ赤道儀とFSQ85望遠鏡を導入したことで、通常はSEⅡ+BKP150、GPD+FSQ85の2台出しでの撮影になりました。でも、モータードライブ化したSP赤道儀が余っています。

これを活用して、3台出しを欲張ってみました。それにD810Aをポチッたことで、カメラも古くなったD5000を引っ張りださなくても3台出せます。

ところが、SP赤道儀の方は、平ギアを入れて、オリジナルと同じようなモータ搭載位置にしたにもかかわらず、モータとウォームギアシャフト間の間隔の都合上大きな径のギアが必要となり、このギアがクランプと干渉して、GPDより向ける角度に制約が生じてしまっていました。

これでは非常に使い勝手が悪いので、なんとかしようと考えた結果、新しい赤道儀選定の際には避けたベルトドライブで解決することにしました。

というのも、平ギアで必要な間隔を確保し、かつ、ウォームギアシャフト側のギア径をクランプと干渉しないようなサイズにする場合、やはり、SEⅡと同じように平ギアを3枚組にするしかなさそうだからです。

使ったタイミングプーリ、ベルトは、2GT-6 ベルト幅6mmの規格で、
モータ側プーリ・・・歯数20(下と同じメーカのものがないため、これは安物、下のプーリの1/10以下の値段)
ウォーム側プーリ・・歯数40
ベルト長・・・歯数154
とし、これでいままでと同じ減速比でシャフト間隔36mmに対して約44mmの間隔がとれ、ウォーム側径もφ50mmからφ25.5mmと大幅に小さくすることができました。

Dsc_0172

Dsc_0178
下の写真はケースまで付けた様子です。ケースを付けても、なんとかクランプとの干渉はなくなり、赤緯側は360度回転できるよになりました。

問題のベルトですが、結構しっかりした作りで、そう簡単には伸びたり、切れたりしそうにはない品物で当面耐久性の心配はなさそうです。

ところが、組み立ててテストしてみると、追尾がうまくいかず、星が流れてしまいます。コントローラ内部を疑って色々とためしてみたのですが、うまくいきません。

いままでちゃんと動いていたのに、ベルトドライブに換えただけでなんで動かないんだと、すっかり意気消沈していたところで、はたと気づきました。

ギアではモータ軸とウォーム軸の回転方向は反対になるが、プーリ+ベルトでは同方向で回る!!。

なんとも間の抜けた話です。

当然のことながらモーターの回転方向を変えただけで、みごとに追尾するようになりました。

これで、SP赤道儀には、180mmf2.8+D7100(フルサイズでは周辺星像にやや難)の組み合わせを乗せて撮影したいと思っています。

残る問題は3台出しが「三兎を追うもの一兎も得ず」にならないかどうかです。