05 機材 Feed

2016年7月17日 (日)

Webカメラをオートガイダーへ改造(1)

拡大撮影がうまくいきそうなので、にわかにカラーCCDカメラが欲しくなってしまいました。

これは、SP赤道儀のオートガイダーカメラとしても利用でき、SP赤道儀のガイド精度の問題も解決できるので、一石二鳥の効果があると自己言い訳も成り立つしと・・・・。

そこで候補に挙げたのが、ToupCam(17,800円=アマゾン)、QHY5L-IIカラー(28,600円=TOMITA)です。

どちらも、高感度カラーCCDを謳っており、オートガイド機能もあり、私の要求を満たすものですが、他に比べれば安いものの、これにガイドスコープの費用もかかりますのでメインで使用するものではないことを考えると逡巡してしまう値段です。

そこで考えついたのが、オートガイド用CCDカメラが高かった時代にはよくやられていたWebカメラを改造して使う方法です。

いまさら、新規にWebカメラを調達してまで改造することはないのですが、単身赴任の身、ご多分に洩れずSkypeをやっていた時期があったのでロジクールQCAM130Eと言うWebカメラが使われなくなって、寂しく埃を被っているではないですか。

これが使えるのでないかと、色々Webで調べてみたのですが、このカメラを改造した例としては、QCAM130Xで1例が見つかっただけでした。

ガイドスコープも本格的なものだと結構な値段がしますし、300mmカメラレンズまでの撮影を考えていますので、手持ちのカメラレンズを流用することも考えていました。 これでいけると言う目算がつかないまま、あれこれと悩んでいたのですが、案ずるよりまずは実行と決断し、いまさらながらのWebカメラ改造です。

できるだけ費用をかけないことを最優先として取り組むこととしました。

組合せとその狙いは次のとおりです。

  1. Webカメラ
    ロジクールQCAM130E 130万画素  手持ち品

    Qcam130e    感度不足はPHD2の画像スタッキング機能に期待です。
        ※PHD2は露出時間が短いWebカメラなどを使用した場合、PHD2側で設定した露出時間分の画像をスタッキング合成して使う機能があるみたいです。

  2. ガイドスコープ  
    サインソニックCCTV Cマウントレンズ 50mm F1.4  (3,850円 by Amason)    

    50mm
        手持ちカメラレンズ50mm、135mmの使用も考えたのですが、C→Nikon Fマンウトアダプタが3,780円と高い(安いケンコー製はなくなった)のと、全体が大きくなってしまうので却下。
        75mm程度を考えたのですが、1万円以上するのでこれも却下。
        このレンズとの組合せで、まずは星が写るのか、ガイド精度がでるのか目算は全くありません。
        ちなみに、カメラの撮像素子の諸元が不明ですが、撮像素子の大きさが1/4インチクラスで130万画素から私なりの推測です。
        1ピクセルはQHY5L-IIMと同程度(3.75μm)ではないかと仮定すると、50mmのレンズとの組合せでは、
        1ピクセル・・・16秒、画角5度×4度程度と考えられます。
        PHD2で1/3ピクセル以内のガイド精度が得られれば、±3秒となりますので、D610+300mmの時の2.7秒/ピクセルではなんとかなるのではないかとの目算です。

  3. カメラ躯体  
    サインソニック Cマウント-Micro4/3アダプタ (750円 by Amason) 

    C    カメラケースにCマウントレンズを取り付けるためのものです。
        これを付けることで、拡大撮影時はQHY5L-IIに付属の31.7mm接眼スリーブを接続して撮影することができるようにしました。
    uxcellアダプタリング CS-Cマウント(536円 by Amason)

    Photo
        バックフォーカス調整用に用意しました。
    アルミケース(410円 by 千石電子)
        5cm×4.5cm×3cmとギリギリのサイズとしました。  
    ミニカードスペーサ MPS-04-0 (80円 by 秋月電子)

    Web4
        Webカメラの基板をケース内に固定するためのもの。
        Webカメラの基板には固定用のビス穴がないので、どうやって固定しようか悩んでいてのですが、このスペーサを見つけました。
        上の部分の隙間が基板の厚みとぴったりですので、通常のM3スペーサ(L=10mm)の一方を拡径して差し込み、基板固定に使いました(ぴったりです)。

ここまでの費用合計 5,626円です。

Webカメラの改造は完成しました。 ケース内部は艶消し黒で塗って、動作中に点灯するLEDはニッパで切り取りました。 自分では上出来だと思っています。

Photo_2

Web1

Web5検証については、
ピント位置・・・アダプタリングなしで・・OK。
PHD2での画像取得・・・・・・・・・・・・・・OK。
までは確認できました。

すぐにでも星空で試験してみたいのですが、あいにくの梅雨空で実写での確認はできていません。

2016年7月15日 (金)

夏休み前の機材準備・・・結露防止ヒータの作り直し

梅雨時期でしたかないのですが帰省しても天候が悪かったり、都合がつかなかったりと昨年の12月以来、まともに撮影できていません。
欲求不満が溜まりまくりです。

今年の夏休み(盆休)は月齢の都合にあわせ前半型の10日間にしましたが、九州北部は梅雨明けから8月上旬にかけては天候が不安定なことが多く心配ですが、まあ10日間の内に1日や2日は撮影できる日があると期待しています。

そこで、暇を囲っている間の機材準備として、まず結露防止ヒータを作り直しました。

結露防止ヒータは2種類を作成していたのですが、そのうち秋月電子で買ったシートヒータは、幅が10cmもあり、かつ、ごわごわで、レンズ類への巻き付けがうまくいかず、1枚300円と安いのですが使い勝手がイマイチでした。

もう一つのフィルムヒータを使ったものも、幅が6cmあり、広角系レンズへ巻き付けると、前方へ飛び出してしまい、うまくありません。

そこで、幅の狭い結露防止ヒータ(幅4cm)を改めて作成することにしました。

今回は、幅を狭くするため結露防止ヒータで一般的に使われているニクロム線を使うことにしました。

使用したニクロム線はφ0.26mm(27Ω/m程度 196円/5m)で、極細の熱収縮チューブにとおして、1mを4つ折にしています。

Photo

これで、外径90mmクラスのレンズでも一周させることができる長さです(約30cm)。

12Vで使用すると、電流 = 12V / 27Ω = 0.44A (5.3W)で、いろんなサイトを参照すると、これくらいが相場かなと言う感じです。

ちなみにシートヒータは80Ωを2枚並列で接続してしようしていますので、電流 = 12V / 40Ω = 0.3A(3.6W)となっています。

黒地のネルに両面テープを貼り、その上にニクロム線を這わせて固定し、その上にアルミテープで覆って、幅4cmの袋状に縫い合わせています。

本当は、ニクロム線を貼った後、袋状に縫った布を折り返して、縫い目が内側にくるようにしたかったのですが、実際に作ってみると、ニクロム線を貼った後からの折り返しは不可能で、やむなく縫い目が外側となってしまいました。

レンズ/望遠鏡への巻き付けは従来どおりマジックバンドを使用しています。

Dscn0012

温度制御は従来から使っている自作のコントローラを使い、温度センサー(サーミスタ)を取付、Arduinoで温度値をモニタしながら設定温度でPWM制御を行っています。

製作完了後、コントローラと接続して試験したところ温度データがうまく取れず、四苦八苦したのですが、原因は基板端子部にイモハンダ状態が一カ所あり、それが原因でした。

イモハンダは鬼門です。結構注意しているはずですが、老眼の身、なかなか目視検査ではなかなか見つけることができません。

25°Cの室温で+10°を維持するのに3~5V程度とほぼ予定通りの結果です。

これで、結露防止ヒータは幅6cmのフィルムヒータ(40Ω)が2つ、幅4cmのニクロム線ヒータ(27Ω)が2つとなりました。

通常の使用では
BKP150のガイドスコープ用(フィルムヒータ)・・・・・・・1個
BKP150そのものは、乾燥空気による結露防止
ポータブル赤道儀カメラレンズ用(ニクロム線ヒータ)・・・1個
が常用で、予備2個は、固定撮影などカメラを増やしたとき、BKP150のファインダー用と考えています。

2016年7月 1日 (金)

電源部の強化

なかなか、撮影の機会がなく、本格的な遠征撮影は盆休になりそうです。
今日は、遠征時の電源まわりについて書きます。

今まで、ずっと自動車用シールドバッテリー(28Ah)を使用してきましたが、GPDとSP赤道儀の2台体制、オートガイドのためのパソコン使用で、遠征時の電源は綱渡り的状態になってしましたので、電源の強化を行うこととしました。

従来のバッテリーボックスです。

20160617_3390

アナログ式の電流/電圧計を付けて、1個で2台体制をでまかなうため、多くの電源端子を装備していました。

今回追加したバッテリーは、LONG WP45-12と言う45Ah(20時間率)のバッテリーです。
追加するバッテリーについては、ACDelco M27MFとだいぶ迷ったのですが、重量と価格(M27MFは23.5kgで13,295円 → WP45-12は14kgで8,890円)で、容量は半分になりますがこちら(WP45-12)にしました。

20160617_3384
バッテリーボックスを新たに製作、デジタル式のパネルメータを取付、電流/電圧が見れるようにしています。

20160620_3422
こちらの方をGPD赤道儀用とし、GPDコントローラ電源(モータ2台と結露防止ヒータ)と、DC/ACインバータを介しての結露防止用エアポンプ、PC用電源とすることとしました。

ただ、通常で4A、PCが充電モードに入ると10A近くが必要となるので、PCは満充電状態での使用が前提になり、それほど余裕がある電源構成とはなりませんでしたが、重量(=体力?)とのトレードオフですので、しかたありません。

2016年6月22日 (水)

初めての拡大撮影(木星)

先週末帰省したのですが、満月近くで、天候にも恵まれず、プログラムを修正した導入補助機能は検証することが出来ませんでした。

以前から興味があった拡大撮影での惑星撮影ができないものかと試してみることにしました。

機材を調達するにつれて、いろんなアダプタや延長筒などがゴロゴロ状態になっていますので、これを組み合わせればガイドカメラとして使っているQHY5L-IIで拡大撮影ができるのではないかと思えたからです。

組合せを試した結果、部品を追加調達することなく下図のようにちょうどうまくいく組合せが見つかりました。

Photo_2

この組合せの肝は③のアダプターです。 φ50mmのスリーブに取り付けれて、内側にφ36mmのネジが切ってあるものですが、なんの付属部品だったのか不明の品物です。

20160619_3407_1

VIXENのφ100mm反射望遠鏡の部品の②アイピースアダプタ、⑤φ31.7mm延長筒は、φ36mmのオスネジが切ってあり、この内ネジ部分に取り付けることができました。

但し、②アイピースアダプタは通常とは逆向きに取り付けることになり、アイピースが抜け落ちないよう固定用のビスを追加しています。

それぞれの部品の写真と組み付けた写真です。 あつらえたようにぴったりと組上がりました。

20160619_3410_1
難点は、アイピースの差し込み量の余裕がほとんどなく撮像素子間の距離がほとんど調整できないので、拡大率が固定となってしまうことです。

さて、望遠鏡に組み付けてEzplanetaryを使って撮影してみると、残念なことに①の2インチ延長筒単独ではピントが出ず、別の目的で調達していた延長筒(L=40mm 天文ハウストミタ製)を追加すると今度は長すぎると言う、「帯に短し襷に長し」の状態でした。

とりあえずは、40mm延長筒のφ50mmバレル側をいっぱいに引き出した状態でなんとかピントを合わせて撮影してみました。

BKP150に取付た状態です。

20160617_3387_1

20mmアイピースは結構カメラ側に出っ張った状態になるので、アイピース~カメラ撮像素子間の距離が短くなってしまい、合成焦点距離1,200mm程度ではないかと思います。 木星の試写結果です。

201614033

雲が次々と流れる状態での撮影でしたので画像が安定せず、ぼけぼけの写真ですし、いかにも小さすぎます(木星の直径で60ピクセル程度)。
また、PC画面上で中心に合わせたのですが、実際の撮影範囲はPC画面の1.5倍ぐらいあったので、中心からずれてしまっています。 5mmアイピースも試してみましたが、ピントがあわずあえなく撃沈です。

でも、なんとか写ることは確認できましたので、ピントを出すため、L40mm延長筒を15mmほど短くカットし、これを組み合わせることでピントが出せるようにして機会を待ったのですが、以降は天候が悪く試写での確認はできていません。

手持ちのφ24.5mmアイピースが5mmと20mmですので、惑星撮影には「帯に短し襷に長し」の状態ですので、中間の焦点距離のアイピースを調達するか、⑤のφ31.7mm延長筒を30mm程度切るかしたいと思っています。

2016年5月24日 (火)

自作コントローラの導入補助機能のエラーの原因究明

自作コントローラの目標天体導入補助機能で、暴走や方向音痴状態になることの原因を探るため、ブレッドボードでエミュレータを作成し、検証してみた結果について、以後同様のことを避ける目的で詳細を書いておきます。

まずは、現象の再現です。

20160523_3370_2赤経移動量

20160523_3371赤緯移動量

アークトゥルス→M51の導入 手元操作ボックスでの、移動量の計算値

アークトゥルス= 赤経14h15m40s=213.91° 赤緯+19°10'57"=+19.17°= 70.83°
M51           = 赤経13h29m54s=202.47° 赤緯+47°12'00"=+47.20°= 42.80° 移動量        = 赤経-11.44° 赤緯-28.03°

手元操作ボックスが送信した赤経移動量(ステップ数)

赤経移動量の計算値 = (1144× ( 2048(step/0.1°) + 5(step/0.1°)) ÷ 10 = 234863 = 0x0003956F

手元操作ボックスが送信した赤緯移動量(ステップ数)

赤緯移動量の計算値 = 2803°× ( 2048(step/0.1°)  ÷ 10 = 574054 = 0x0008C266

本体コントーラが指示した赤経移動量

その差 (234863 - 169327)÷2053 ÷10 = 3.19°

本体コントーラが指示した赤緯移動量

その差 (574054 - 508518)÷2048 ÷10 = 3.20°

前回検証した誤差量3.2°に一致します。

また、おおぐま座η→M51の導入について、上記と同様に検証したところ、本体コントーラが指示した移動量に「-」が!!
移動量の±は、回転方向で表していますので、移動量は絶対値を使っており、負の数にはならないばずなのですが、これが暴走の原因です。

20160523_3372

長々と書きましたが、結論は、暴走、方向音痴とも再現する現象で、プログラムミスに原因があることは明白です。

どうも、本体コントーラが受け取ったbyteデータをlong型の整数に戻すときの式に型変換上の問題があることが分かったのですが、どう書いたら、正しく計算するのかがなかなか分かりませんでした(つまりはC言語の型変換が理解できていないと言うはずかしい結果)。

試行錯誤した結果、手元操作ボックスからの指示データ(4byteデータ)を受け取って、ステップ量に戻す式

step = val[0]*0x1000000 + val[1]*0x10000 + val[2]*0x100 + val[3];
※変数の型はstep・・・long、c[]・・・unsigned charです。

の赤字部分に問題がありました。

ここの部分だけ、型変換時に符号拡張があり、0x80以上の値では、負数に変換されてしまっています。
unsigned charの符号拡張では負数にはならないと思っていたのですが、char型、byte型でも同様の結果です・・・・わかりません。

とにかく、下の式のようにlong型にキャストすることで対応できました。

step = (long)val[0]*0x1000000 + (long)val[1]*0x10000 + (long)val[2]*0x100 + (long)val[3];

結局プログラムミスに原因があったのですが、あやまった記述方法でも数値範囲によっては正しく動作するため、誤認していたのでした。

型変換の理屈はとんと理解できていませんが、上記式の「val[2]×0x100」が問題をおこしていたみたいです。

なにはともあれ、これでめでたく導入補助機能の問題点も解決したはずです。 いよいよ、次の撮影が楽しみになってきました。

2016年5月22日 (日)

自作コントローラの導入補助機能の検証

5月の連休では、ほとんど撮影ができませんでしたが、自作コントローラの目標天体導入補助機能を試すことはできました。

導入補助機能の概要は、

  1. 基準星(1等星等)を手動で導入し、導入した基準星をArduino nanoのEEPROMに記憶させた19天体から選択、併せて望遠鏡のサイド(東/西)を選択し、望遠鏡の現在位置を設定する。
  2. 目標天体の赤経(hh/mm/ss)・赤緯(dd/mm/ss)を入力、差分を計算、移動量を赤経/赤緯とも±ddd.ddで表示。
    内部計算は、移動量を計算しやすいように赤経はhh/mm/ss値を度表示(ddd.dd)へ変換、赤緯は±dd/mm/ssを北極を0度とし南極を180度とする度表示(ddd.dd)へ変換して行っている。
  3. スタートボタンで計算された差分だけ赤経→赤緯の順で移動して目標天体を導入。
    赤経/赤緯のモータドライバは独立しているので、同時に動かすこともできるが、動作の確実性を期すため、赤経側移動が完了したあと、赤緯側の移動を行うようにしている。
  4. 望遠鏡の現位置=目標天体位置に更新。
  5. 試写後、必要に応じて、位置を微調整。
    位置の微調整には、速度を変えて(0~400倍速)ボタンを押している間移動するモードと、400倍速でボタン1押しでの移動量を決めて(移動量の範囲0.01~1.00°)動かすモードを使い分けるようにしている。
  6. 以降は、目標天体の位置を指示すれば、次の目標天体へ

となっており、移動速度は400倍速(40r.p.m)としています。

さて、試行の結果ですが、いきなり本番でアークトゥルスを基準にM51へ導入を試みした。
ここでは、赤道儀コントローラを本体と手元に分けたことで、アークトゥルスを視野中央に導入する際の手元コントローラの微動機能を使っての微調整は、もくろんだとおりカメラファインダやPC画面を見ながら手元コントローラボックスで操作できるようになり、極めてスムースに行うことができるようになりました。

コントローラを本体と手元に分けたのは大正解です。

しかし、試写の結果は目標としたM51が写角のなかにはいっておらず、導入失敗です。
これは、前に書いたように赤緯軸のバックラッシュが大きいことが原因と考えられたため再調整して、翌日再挑戦です。

今度は、導入の精度を検証できるように、まずはアルクトールスからおおぐま座η星を導入、その結果が下の写真です。

157若干ずれてはいますが、写角内に目標を捉えており、私的にはほぼ満足できる結果です。

これで気をよくし、ここからM51への移動を試みたのですが、どうしたことか、赤緯の回転が止まらず(暴走)失敗です。

そこで、もう一度アークトゥルスで設定し直し、M51への導入を試みたのですが、今度も写角内に捉えることが出来ません。

M51はあきらめ、今度は、アークトゥルスからM13を導入したところ、ちゃんと導入できました。

これが前回掲載したM13の写真で750mm、1200mmでもほぼ中央に捉えています。

M51の導入に失敗した原因は不明です。 極軸はPHD2のドリフト法まで使って合っていることを確認しましたし、M51の座標は何度も確認したはずなんですが、ふしぎです。

導入後に撮った写真を元に、どれくらいずれているのか調べたかったのですが、目印となる天体が見つからず、半ばあきらめかけていたところで、画面の上隅に銀河が写っていることに気づき、これを頼りにwikiskyで同定してみました。

その結果、写っている銀河はNGC5297で、写真中心は、赤経13h42m43s、赤緯44°02'20"と思われます。

156対して目標としたM51の位置は、赤経13h29m54s、赤緯47°12'00"。

誤差は、赤経で+3.20°、赤緯で-3.16°ととんでもない方向音痴状態です。 赤経、赤緯とも約3.2°の誤差とはなにか意味がありそうですが、M51と比較的近い位置のおおぐま座η星への導入がうまくいっているのでなおさら不思議です。

M51の位置入力は何度も確認したはずなんですが、そのときのメモは残っていませんので、検証しようがありません。
まあ、結局はなんかの思い込みによる誤入力というのが落ちなんでしょうけれども。

また、赤緯軸が暴走したことについては、もう一度プログラムを見直してみる必要があります。

でも、M13の導入では1200mm+D7100の写角(1.1度×0.7度)でもほぼ中央に捉えていますし、アークトゥルス→M13(赤経差36.5度、赤緯差17.2度)を40秒弱で導入できますので(赤経軸・赤緯軸を同時に動かせばもっと短縮できるのですが)、この導入補助機能が安定すれば、実用上は有効ではと考えています。

2016年5月20日 (金)

BKP150 スパイダーマスク、光軸調整の成果?

5月の連休でわずかに撮影した写真を改めて確認してみたところ、BKP150のスパイダーマスク、光軸調整の結果がうまくいってそうだと思えるようになりました。

まずは、その写真です。

155

中心に写っているのはアークトゥルスです。

こちらは、4隅の画像を拡大してみたものです。

154

光条の割れはほとんど見られませんし、周辺の星の形もほぼ円形で、コマ収差も私的には満足できる程度には補正されている感じです。

もう一枚は、M13の写真、風の影響か、ガイド精度がよくありませんので、評価用としては不適なのかもしれませんが、周辺の星像はそこそこではないでしょうか。

161

今回の撮影時は特に光軸調整が当たったみたいで、全てが好転した感じです。 光条の割れについても、光軸調整、特に斜鏡の回転方向の影響が大きそうで、当然のことなんでしょうが、なにはなくとも光軸調整!!だと思い知らされた次第です。

光軸調整方法については、自作の治具とデジカメ、コリメーションアイピース、レーザーコリメータを総動員した手順でやってみました。

今回の光軸調整の"当り"がたまたまなのか不明ですので、これについては、植毛紙貼り付けを予定しており、その際には再度光軸調整が必要となりますので、今回の手順を踏襲してみた上で、後日とりまとめたいと思っています。

輝星のゴーストについては、現状の光学系では避けられないのではとあきらめてかけています。

ちなみに、この撮影時は、望遠鏡側からLPR-Nフィルタ→F5用コマコレクタ→T48リング→D7100の順序で装着しています。

やはり、コマコレクタとT48リングの間にLPR-Nフィルタを入れると、ゴーストは別にして、コマ収差の補正の件ではコマコレクタのバックフォーカスがあわないのでしょうか、これも以前の撮影では光軸調整がうまくいっていなかったので比較しようがありませんが・・・。

とにかく、次回の撮影がたのしみになってきましたが、梅雨のシーズンに入りますし、盆休までおあずけでしょうか。

2016年5月13日 (金)

なかなか予定どおりにはいかないもの

5月の連休は、9連休とし、前半で機材の最終調整、後半で遠征撮影を企画していたのですが、はからずも私事事情で最終調整も半ばの状態で終わってしまいました。

機材の最終調整で、モータコントローラを赤道儀に搭載し最終形にまで仕上げ、BKP150の光軸の確認を行った後、試写となったのですが、どうも導入補助機能の誤差が大きいみたいで、確実に目標が捉えられません。
原因は、赤緯軸のバックラッシュが大きいことだと思い、赤緯軸のウォームギアを再調整しました。

導入補助機能を使ってアルクトールス→M13の導入で撮影した結果です。

222_3

【撮影データ】 2016年4月30日 自宅庭
BKP150 + 純正コマコレクタ(F5用) + TC-16A (焦点距離1,200mm)
LPR-Nフィルター + Nikon D7100(ノーマル)
ビクセンGPD赤道儀(自作2軸モータドライブ化)
D60mm L=240mmガイドスコープ + QHY5L-IIM + PHD2 Guiding
ISO1000 露出360秒×11枚
DSSでコンポジット、Cature NX2で画像処理
周辺光量低下が目立たない2/3程度にトリミング

結局、まともに撮影できたのはこのM13だけになってしまいました。

風があり、テレコンバータ×1.6を使った長焦点(1200mm)とガイド精度がイマイチで、星像が太っていますし、フラット処理をしていないので、周辺光量不足も目立つ失敗写真です。

それと、D7100の長時間露出ノイズが非常に目立つことが気になります。 なにか原因があるのか、気温18度程度、ISO1000の6分露出にしてはノイズが目立って使い物にならない感じで、比較対照をしていないので感じだけですがD5000ではこんなに酷くなかったと思うのですが・・・・。

2016年4月23日 (土)

Arduino nano(互換品)の破壊

5月の連休に向けてコントローラのソフトのブラッシュアップ中なのですが、熊本地方で大きな地震が発生、福岡の自宅、実家などは頻繁にゆれたものの被害ないとのことで、一安心しているところです。

こんな大きな被害がでるような地震は、九州地方ではないものと思っていたので驚きです。
学生時代の4年間をすごした熊本で、大きな被害が出ていることに心が痛みます。一日も早く地震が収束し、通常の生活に戻れることを切に願っております。

正月明けから今まで赤道儀コントローラ(7/8号機)、カメラレリーズリレーボックスなどを改造してきたのですが、メインCPUをArduino UNO仕様のATMega328からArduino nano(互換品)へ変更しました。
オールインワンでとにかく安い(750円程度)のが取り柄ですが、造作はバラバラで、特にピンが曲がっていたり、USBの口は歪んでいたりと色々です。

この変更で計3個のArduino nano(互換品)を破壊してしまいました。

今後のために、その事例を書いておきます。

  1. I2C端子にモータを接続    
    I2CのVdd,GNDとモータコイルが接続    
    これは、特に問題とならなかったと考えています。    
    I2CのSCL,SDAとモータコイルが接続状態となり、モータコイルは5Ωと小さいため、OUTPUT端子とINPUT端子がショートした状態で過電流が発生ものと考えられます。    
    対策として、誤差込防止のため、接続をDIN4ピンからDIN5ピンへ変更しました(ヒータもDIN5ピンですが形状が異なります)。
  2. 3.3V端子をGND端子と間違えて、回路のGNDに接続    
    過電流により破壊(12V ACアダプタの過電流保護機能が働くほど)、完全なミスです。    
    老眼鏡の度数を上げました。
  3. USB差込み口が固いのを無理やり挿入して破壊    
    パソコンに接続していたSDカードも破壊され読み書き不能になってしまいました。

写真のない記事が続いてしまっていますが、いよいよ連休も近づきました。改造したコントローラ等の機材の自宅への返送も終え、後は連休中の天気の他地震の影響も気になるところです。

2016年4月 7日 (木)

三カ月間の成果・・・・・・

昨年の12月中旬の遠征以来まともに撮影していない期間が3カ月以上になってしまいました。
5月の連休が待ち遠しい毎日ですが、はたして天候にめぐまれるかどうか・・・・・。

この三カ月間、ひたすら機材の改造などでお茶を濁してきたのですが、手がけたものもほぼ完成形に近づいてきました。

まずは、GPD赤道儀用コントローラ(7号機)です。 私としては非常にコンパクトに仕上がったと思っています。

20160401_33047号機本体コントローラ外観

20160401_3310同内部(ぎゅうぎゅうです)

20160401_3307同 コネクタ部(シールが不揃いなのはご愛嬌??)

20160401_33137号機 手元コントローラ

ステッピングモータドライバーは、結局秋月電子製の品切れ状態に待てなくなり、ストロベリーリナックス製としました。

※現在は、秋月電子製の品切れは解消されたみたいです(先日いったときには店頭にはありませんでしたが)。

現在、ソフトウェアのブラッシュアップ中で、主に天体導入補助機能について機能の改善を目指しています。

※先日書いたOnStepのASCOMドライバーについては、通信手順が思った以上に煩雑で、苦労しても効果はそれほどではないかと中断しています。

次は、SP赤道儀改造の一軸制御コントローラ(8号機)です。

20160401_33028号機コントローラ外観

20160402_3314同 内部

これは、7号機以上にコンパクトになりましたが、実はモータドライバーをモータ横の部分に追いやっただけのことです。
これで、極軸調整用に追加したボルトとも干渉せずにとりつくはずです。

実際の取付には、タップ立てやアルミ板の切断が必要ですので、自宅に帰ってからの作業になります。

最後は、D5000のバルブ撮影をdigiCamControlで制御するたの外部トリガー用USBリレーボックスです。

20160401_3300USBリレーボックス外観

20160401_3299同 内部

前回の掲載したものから作り替え、当初のケースに納まり、結構小さくなりました。

連休までの作業は、SP赤道儀のPEC機能を使った追尾精度の検証ですが、これは天候次第となります。