05 機材 Feed

2016年10月 1日 (土)

SP赤道儀の2軸モータドライブ完成!!!

9月の連休を利用した帰省は天気が悪かったので、もっぱら機材の方に力を入れました。

前にも書きましたが、SP赤道儀は1軸化して、ポータブル赤道儀の代わりとして使おうと目論んだのですが、実際に使ってみると、その中途半端さから2軸モータドライブにWebカメラでのオートガイドへ変更することにしました。

今までに何回も作り直していますので、材料はほぼ手持ちで充当できてしまいました(減速歯車だけは新規調達です)。

今回は、手持ちモータがSM-42BYG011と言う、GPD赤道儀で使用しているモータと同じバイポーラ型ステッピングモータで、400step/回 → 200step/回とステップ数が半分、トルクも0.44N・m→0.23N・mと約半分ですので、1/2の減速ギアをかませて駆動することにしました。

モータ軸とウォームギア軸の距離35mm程度、モータ軸径5mm、ウォームギア軸径6mmとの制約から、この手の部品を通販で手に入れている「オリジナルマインド」のラインナップから選択すると、モジュール0.8、歯数60と30の組合せのほぼ択一になってしまいました。

Photo_2

これで、モータ軸をウォームギア軸と平行に配置する、純正品と同じような形で取り付けています。

ギア比 1/2というのが肝で、400step機と200step機のモータに同じ周波数のパルスを送れば、当然200step機の方が2倍の速度で回転しますので200step機のモータに1/2の減速ギアを組み合わせれば、ウォームギアの回転数は400step機と一緒になり、小さくなった回転トルクもカバー出来るとの目算です。

H002全景です。

H003赤経側の取付状況です。

H004赤緯側の取付状況です(本来の取付位置に付けています)

H005赤緯側の取付状況

また、回転方向も同一にしていますので、コントローラはSP/GPDともフル互換となりました、と言いたいところですが、モータ定格が12V(200step機)と5V(400step機)と違いますので、本体コントローラ側は互換性がありません(内部プログラムのL6470の設定値を変えるだけですが)。

でも、手元操作ボックスは完全互換です(のはずだったのでずが・・・・・・)。

本体コントローラは、最初に作った2軸制御用の5号機の流用です。 5号機の操作ボタンと表示用キャラクターディスプレイを取っ払い、手元操作ボックスとのI2C通信用の信号線、SDAとSCLを取り出して、5PINDIN端子を取付、ATMega328のプログラムをGPD用からPIN定義を若干変更したものに載せ替えて完了です。

躯体のアルミケースも手持ちで手頃なのがありましたので、それを使いました(どれだけ余分な部品を買っていたことか)。

H001

本体コントローラ(左)と手元操作ボックス(右)です。

さて、これで実際に動かしてみることができるようになったのですが、ここで、今やお定まりとなった「トホホ」の巻きです。

電源コードとSP赤道儀に、今回作った本体コントローラにI2C通信用コード(GDP用)とGPD赤道儀用の手元操作ボックスを繋ぎ、電源ON、手元操作ボックスに表示が出てきません。

また、電源の極性間違いかと思い、I2C通信の+12VとGNDをよくよく確認するのですが・・・・・。

どうも、電源と通信の端子が逆みたいです。それで、思い出しました。

GDP赤道儀の本体コントローラを作る際、本体コントローラと手元操作ボックスのDIN端子への配線を逆にハンダ付けしてしまい、付け直すのも面倒と、後から作ったケーブルの結線をクロスさせて合わせていたのです。

I2C通信用ケーブルを今回作ったストレート配線のものに繋ぎ替えてみると、当然のごとく無事動きました。

結局、この勘違いでGDP赤道儀用の手元操作ボックスのArduino nano(手持ちがあったので即交換)がお亡くなりになっただけの被害ですみましたが、これが遠征先で発覚していたらと思うと、早速GDP赤道儀用本体コントローラのDIN端子を付替です。

さて、後はモータカバー、最低でもギア部分には埃が付かないようカバーは必要なのですが、単純な箱型ではないので、あらためてじっくり考えながら作成します。

これで、オートガイド、導入補助機能ともGPD赤道儀と同じように使えるようになりました。
ただし、導入時(最高速度)でのステッピングモータの回転速度は、80r.p.mになっていますので、トルク不足が懸念されます。 60r.p.m程度まで落とした方が無難かもしれません。


<<オートガイド時の修正速度について>>

GPD赤道儀コントローラのオートガイド時の修正速度は、恒星駆動の0.5倍速として不都合はなかったのですが、今回50mmレンズでのオートガイドでは考慮する必要があると考えました。
PHD2のキャリブレーションを正常に終わらせるためには、25ピクセル動かす必要があります。
50mmレンズ+Webカメラでは、16秒角/ピクセルになるため、25ピクセルの移動量は400秒角となります。

この400秒をキャリブレーションステップ12(=移動コマンド送出回数)で移動させるとすると、400÷12 = 33.3秒角/回となります。
7.5秒角/秒の移動速度でこの角度を移動させるためには、1回のコマンド時間(=キャリブレーションステップ)は33.3÷7.5 = 4.4秒 = 4400msとなり大きすぎます。

何度か試してみて、この1回のコマンド時間がカメラ露出時間より長いとキャリブレーションがうまくいかない見たいですので、Webカメラで使っている露出時間2秒より短くなるよう調整することが必要と考えました。

まずは、キャリブレーションステップを18回(標準の1.5倍)にしても、400秒角÷18回÷7.5秒角/秒 = 3000msで、OUTです。

そこで、修正速度を私のシステムが取りうる最大値13秒角/秒にすると、400秒角÷18回÷13秒角/秒 = 1700msとなりますので、これで行こうと思います。
これは、実地検証で妥当性を確かめることになります。

今回2軸に戻した際に赤緯体を取り付ける4本のボルトの内、1本が見当たりません。

このボルト、インチネジのキャップボルトですので、近所のホームセンターなどでは手に入りません。

家宅捜索が必要ですがどうなることやら・・・・。

SP/GPD赤道儀とも取付ねじがキャップボルトのインチネジのものがあり、紛失には気をつけていたのですが。

2016年9月10日 (土)

何度間違えば、気が済むのか

今日は、予定外の秋葉原行きです。

Dsc_0001

人、人、人・・・、老若男女、アジア系、中東系、西洋系、???系が入り交じった中を歩くだけで疲れてしまいます。

それと言うのも、原因はこれ。

P029191SP赤道儀の2軸化のため、そのコントローラを作っていたのですが、キャラクタディスプレイを壊してしまったからです。

GPD赤道儀コントローラと同じ手元操作ボックスを作っていたのですが、使うキャラクタディスプレイと電源の+5VとGNDのピン配置が違うことをすっかりわすれていました。

配線を終わり、接続、プログラムを入れて・・・・、表示しません。

これで気づけば、まだよかったのですが、他の機器で使っているのが簡単に転用できたので、確認のため別のキャラクタディスプレイを繋いでしまいました。

これでも表示しないので、やっと、電源ピン配置が逆だったことにきづきましたが、後の祭りです。

電源ピンの逆接続は、確実にアウトなことは、何度も経験していたのですが・・・・。

交通費まで含めると約2,000円もの無駄遣いをしてしまいました。

失敗は恐れず、同じ失敗をしなければ良いとは言いますが、私の場合、何度も同じ失敗を繰り返しています。

この失敗を、今後しないよう、戒めの記事としてかきました。

2016年9月 8日 (木)

2016年夏の遠征の総括(反省を含め)

SP赤道儀用1軸コントローラについては、前に書きましたように2軸化することにしましたので、それ以外の機材についての総括です。

【フルサイズ改造機D610】

やはりと言うか、BKP150とフルサイズ機の組合せは、周辺の光量低下が激しいです。

D5000とD610は、ピクセルサイズは同じなので、D610で撮ってAPS-CサイズにトリミングすればD5000と同等なのですが、フラット補正がよりシビアとなってしまうので、常用するには無理がありそうです。

BKP150にセットした時のFLAT画像の等光度曲線です。
どちらも同じ8段階表示です。

D610(フルサイズ) 

D610_flat

D5000(APS-C)

D5000_flat

また、周辺部の画質低下もありますので、BKP150とフルサイズ機を組み合わせるときは、特に入念な光軸調整とピント合わせが必須でしょう。

D610改造機は撮影対象にもよりますが、180mm/300mmと組み合わせての撮影をメインにしようと考えています。

【BKP150】

8~9日の遠征の前に、鏡筒とフードに植毛紙を貼り付けました。その効果は検証しようがありませんが見た目は良さげです。

D5000の画角内画像は、BKP150+コマコレクター(F5用)の組合せでほぼ満足が行く程度にきれいだと思っています。

これで、再度光軸調整をやり直し、ばっちり決まって、8~9日の撮影は上々だったのですが、2回目の遠征で現地で確認したところ少し狂っていましたので、現地でレーザーコリメータを使って調整しなおしました。

ところが、これが中途半端だったみたいで、結果は、すでに書いたとおりです。

車に載せている間に狂ってしましたみたいで、これについては、新たな対策を講じるとともに、現地での光軸調整方法を含めてスキルアップを図らなければ成りません。

【GPD2軸制御コントローラ】

夏休み中にニワトリを含め、5夜ほど動かした結果、目標天体導入補助機能を含め、若干の取り扱い上の不便さはあるものの、ほぼ満足できるところまで来たと思っています。

今後の課題

  • 南中付近への望遠鏡の指向ができない  
    駆動モータをウォームギア軸上にダイレクト接続している関係から、赤緯側モータと赤経側モータあるいはコントローラ本体ボックスが干渉してしまい、目標天体が南中前後だと望遠鏡を向けれません。  
    このレイアウトを採用した時点で覚悟をしていたのですが、南中前から撮影を開始して、南中後に撮影を終わると言う一番おいしい時期が使えないのは痛いです。  
    モータレイアウトそのものの問題ですので、当面は我慢するしかありません。
  • 導入補助機能の基準天体が足りない  
    基準天体として1等星を選択しましたので、南中前後の制約もあって、秋の天体、M33等を撮影する際の基準天体に困る結果となりました。  
    アンドロメダ座 α等を基準天体に追加しました。  
    AT-Mega326のEEP-ROMは1000byteで、1基準天体で20byteを使っていますので、50個までは増やせるのですが、あまり多いと却って使い勝手が悪くなりそうですので20天体にしています。
  • 鏡筒回転時のコード類の取扱が煩雑  
    接眼部にカメラを接続すると、鏡筒の中心を軸とした回転方向に大きくバランスが崩れた形になってしまい、鏡筒の前後バランスを取っていても、指向方向によっては、赤緯軸のバランスが大きく狂うことになり、鏡筒の回転モーメントが最小になるよう鏡筒回転が不可避ですが、その都度コード類の取り回しや乾燥空気ホースの付けなおしが必要になってしまいます。
    カメラと反対方向にカンウターウェイトを付けるなどの対策もありますが、これ以上の搭載重量増加は御法度ですので、コード類の取り回し方法の改善で対応するしかありません。
  • 撮影最後での赤経側制御不調   2回目の遠征の最後に赤経側制御が不調になったことについての原因は不明ですが、制御信号用RJ11端子の取付方は、同じ問題を起こしたSP赤道儀用コントローラと同じですので、これと同じ端子の断線が疑われます。  
    現在の実装方法の弱点と考えられますので、実装方法の再検討が必要です。

【結露防止対策】

BKP150の乾燥空気、ガイド鏡の熱線ヒータとも効果は十分のようで、この撮影地(小石原焼伝統産業会館=これが正しい名称で、いままで間違っていました)は夜露が多いことが有名みたいで、特に8~9日は、湿度が高く、鏡筒表面にはびっしりと露が付きましたが、BKP150、ガイド鏡とも一晩中結露しませんでした。

【電源】

今回は新たに買い足した45Ahバッテリーと従来の28Ahの2台体制でのぞみました。

  1. 45Ahバッテリー    
    GPD赤道儀2軸ドライブコントローラ    
    D5000用電源    
    BKP150乾燥空気ポンプ    
    ガイド鏡熱線ヒータ    
    オートガイド用パソコン
  2. 28Ahバッテリー    
    SP赤道儀(改)1軸ドライブコントローラ    
    カメラレンズ用熱線ヒータ    
    オートガイド用パソコン

機材準備完了後の20時頃から翌日4時過ぎまで動かして、負荷状態で12Vを切ることはなく、現況の機材構成であれば、電源の心配はなさそうです(冬期の効率低下の影響は不明ですが)。

【その他】

今回の夏休みの遠征を含め、何度も機材の出し入れをしたことで、段々設置・撤去の手順にも慣れてきて、機材ごとの収納もやっと整理出来てきました(格段に時間短縮です)。

次に本格的撮影ができるのは、11月初旬の連休になると思いますので、それに向けて機材の改善をやっていきます。

 

2016年8月23日 (火)

Webカメラでの拡大撮影の実践(月、土星)

前に書きましたように、手持ちの接眼部アダプター類を組み合わせて、拡大撮影ができるようになったのですが、手持ちの接眼レンズが5mmと25mmで「帯に短し襷に長し」の状態でした。

そこで、φ24.5mm Or型接眼レンズ14mm(3,800円 by Amazon)を手に入れ、ニワトリで拡大撮影に再挑戦です。

Webカメラ(QCam130X)月

225

QHY5L-IIM月

224

QCam130X 土星

Qcam01

QHY5L-IIM 土星

Ccd01

いずれも撮影した動画をRegistax6で合成、ウェーブレット処理したものです。

Regisatx6の使い方が分かっていませんので、最適な画像処理からはほど遠いものだと思います。

また、接眼レンズから撮像素子面までの距離が、その場合わせで測定していませんので合成焦点距離も不明ですが、土星画像のピクセル数から推定すると3,300mm(接眼レンズ~撮像素子間60mm)程度になっていると思います。

当然といえば当然なのですが、差は明らかで、やはり全画素をそのまま使う白黒CCDの優位さがわかります、と言うか、QHY5L-IIMでここまで写るのかと関心してしまいました。

また、実際に撮影してみて露出時間等を考えると、BKP150+Webカメラでは、この14mmでの拡大がほぼ限界では、と思っています。

それと、やはり、Webカメラでは露出やゲイン等の調整が難しいですが、さすがに専用ソフト(EZPlanetary)+QHY5L-IIMの組合せでの撮影は簡単です。

Webカメラも月の撮影では、明るさがあり感度不足はそれほど感じないのですが、土星になると感度不足は顕著で、ゲインを最大まであげても(画像が荒れる)、露出を長くしなければならず(大気のゆらぎの影響を受けやすい)、結果としては、QHY5L-IIMと大きく差か出てしまっています。

QCam130Xでの拡大撮影は、"撮れる"というだけのことで、この画質では、撮る価値はなさそうです。

惑星撮影用を謳っているカラーCCDの実力を試したくなりましたが、私の場合、短焦点反射鏡での惑星撮影は本道ではありませんから、ここはグッーと我慢です。

2016年7月22日 (金)

Webカメラをオートガイダーへ改造(3)

悪条件下でしたが、星空でのWebカメラの試験の結果、なんとかなりそうな感じがみえてきました。

機器製作の続きです。

Webカメラを改造してオートガイド用として使うためには、PHD2と赤道儀コントローラをつなぐ必要があります。

つなぐ方法として、先人の成果を利用させて戴きます(感謝感謝です)。 「iAG」と言うオートガイドソフトを作成、公開しておられるサイトにリレーボックスのASCOM版ドライバー(ASCOM USB-IO Telescpe Driver)が公開されていますので、これを利用させてもらうことにしました。

  1. ガイドリレーボックス
      USB-IO2.0(AKI) (1,000 by 秋月電子)
      フォトカプラ TLP627-4 (150円 by 秋月電子)
      抵抗、基板、スペーサ、RJ11端子は手持ち
        PHD2との連携をとるためのASCOM経由のリレーポートで、iAGオートガイドソフトの作者が公開tさているASCOM USB-IO Telescope Driverで動作します。
        PCのUSBポートと自作モータコントローラは別電源ですので、この間を絶縁するすることが必要なため、リレーにはフォトカプラをかませています。
        回路そのものは、USB-IO2.0のPort1の0~3ピンを電流制限抵抗(200Ω)を介してフォトカプラの入力側に接続し、出力側をRJ11端子に出すだけの簡単なもので、ピンの順番を間違えないように注意するだけです。

    Web2

    Web3

  2. カメラ取付具
      自由雲台  手持ち品   固定具    手持ちアルミ板端材で自作予定
        改造Webカメラでどの程度星が写るのか不安ですので、最悪1等星クラスでのガイドとなることを考え、カメラは自由雲台に載せて、ガイド星の選択自由度を確保することにしました。

 全体合計費用・・・6,776円

必要な機材は、固定具(工具類が必要ですので、自宅にもどってからの作業)を除き出来上がりました。

PHD2 + ガイドリレーボックスの組合せでの手動操作の動作確認まではOKです。

総合的なオートガイドの試験、もう一つの目的である望遠鏡を使った拡大撮影は自宅に戻らないとできませんので、盆休みまでお預けです。

それと、この改造で、CCDカメラを買う必要がなくなったことで、その分の費用が浮いたと自分に言い聞かせ、また、今後は普通の写真撮影への興味が戻ることはなく、もし撮ることを再開したときは、家内のD7100が使えると言い訳し、D610フルサイズ機を改造に出してしまいました。

こういう資金の使い方をしていると、いつまでたっても大きい買い物はできません・・・・・・・・。

2016年7月19日 (火)

Webカメラをオートガイダーへ改造(2)

改造が終わったWebカメラの試験ができました。

Test試写したときの画像です。

満月近くの月が煌々と輝く、首都圏の光害が激しい夜空で、肉眼では1等星以上しか見えない環境での試写です。

写っているのはアルタイルです。

この感じでは、ほぼ肉眼レベルと同程度かなと思います。

でも、これで目標の最低ラインである1等星以上であればガイド可は満足しそうです。

現在の環境では、赤道儀がありませんので、これ以上の試験盆休みまでお預けです。

2016年7月17日 (日)

Webカメラをオートガイダーへ改造(1)

拡大撮影がうまくいきそうなので、にわかにカラーCCDカメラが欲しくなってしまいました。

これは、SP赤道儀のオートガイダーカメラとしても利用でき、SP赤道儀のガイド精度の問題も解決できるので、一石二鳥の効果があると自己言い訳も成り立つしと・・・・。

そこで候補に挙げたのが、ToupCam(17,800円=アマゾン)、QHY5L-IIカラー(28,600円=TOMITA)です。

どちらも、高感度カラーCCDを謳っており、オートガイド機能もあり、私の要求を満たすものですが、他に比べれば安いものの、これにガイドスコープの費用もかかりますのでメインで使用するものではないことを考えると逡巡してしまう値段です。

そこで考えついたのが、オートガイド用CCDカメラが高かった時代にはよくやられていたWebカメラを改造して使う方法です。

いまさら、新規にWebカメラを調達してまで改造することはないのですが、単身赴任の身、ご多分に洩れずSkypeをやっていた時期があったのでロジクールQCAM130Eと言うWebカメラが使われなくなって、寂しく埃を被っているではないですか。

これが使えるのでないかと、色々Webで調べてみたのですが、このカメラを改造した例としては、QCAM130Xで1例が見つかっただけでした。

ガイドスコープも本格的なものだと結構な値段がしますし、300mmカメラレンズまでの撮影を考えていますので、手持ちのカメラレンズを流用することも考えていました。 これでいけると言う目算がつかないまま、あれこれと悩んでいたのですが、案ずるよりまずは実行と決断し、いまさらながらのWebカメラ改造です。

できるだけ費用をかけないことを最優先として取り組むこととしました。

組合せとその狙いは次のとおりです。

  1. Webカメラ
    ロジクールQCAM130E 130万画素  手持ち品

    Qcam130e    感度不足はPHD2の画像スタッキング機能に期待です。
        ※PHD2は露出時間が短いWebカメラなどを使用した場合、PHD2側で設定した露出時間分の画像をスタッキング合成して使う機能があるみたいです。

  2. ガイドスコープ  
    サインソニックCCTV Cマウントレンズ 50mm F1.4  (3,850円 by Amason)    

    50mm
        手持ちカメラレンズ50mm、135mmの使用も考えたのですが、C→Nikon Fマンウトアダプタが3,780円と高い(安いケンコー製はなくなった)のと、全体が大きくなってしまうので却下。
        75mm程度を考えたのですが、1万円以上するのでこれも却下。
        このレンズとの組合せで、まずは星が写るのか、ガイド精度がでるのか目算は全くありません。
        ちなみに、カメラの撮像素子の諸元が不明ですが、撮像素子の大きさが1/4インチクラスで130万画素から私なりの推測です。
        1ピクセルはQHY5L-IIMと同程度(3.75μm)ではないかと仮定すると、50mmのレンズとの組合せでは、
        1ピクセル・・・16秒、画角5度×4度程度と考えられます。
        PHD2で1/3ピクセル以内のガイド精度が得られれば、±3秒となりますので、D610+300mmの時の2.7秒/ピクセルではなんとかなるのではないかとの目算です。

  3. カメラ躯体  
    サインソニック Cマウント-Micro4/3アダプタ (750円 by Amason) 

    C    カメラケースにCマウントレンズを取り付けるためのものです。
        これを付けることで、拡大撮影時はQHY5L-IIに付属の31.7mm接眼スリーブを接続して撮影することができるようにしました。
    uxcellアダプタリング CS-Cマウント(536円 by Amason)

    Photo
        バックフォーカス調整用に用意しました。
    アルミケース(410円 by 千石電子)
        5cm×4.5cm×3cmとギリギリのサイズとしました。  
    ミニカードスペーサ MPS-04-0 (80円 by 秋月電子)

    Web4
        Webカメラの基板をケース内に固定するためのもの。
        Webカメラの基板には固定用のビス穴がないので、どうやって固定しようか悩んでいてのですが、このスペーサを見つけました。
        上の部分の隙間が基板の厚みとぴったりですので、通常のM3スペーサ(L=10mm)の一方を拡径して差し込み、基板固定に使いました(ぴったりです)。

ここまでの費用合計 5,626円です。

Webカメラの改造は完成しました。 ケース内部は艶消し黒で塗って、動作中に点灯するLEDはニッパで切り取りました。 自分では上出来だと思っています。

Photo_2

Web1

Web5検証については、
ピント位置・・・アダプタリングなしで・・OK。
PHD2での画像取得・・・・・・・・・・・・・・OK。
までは確認できました。

すぐにでも星空で試験してみたいのですが、あいにくの梅雨空で実写での確認はできていません。

2016年7月15日 (金)

夏休み前の機材準備・・・結露防止ヒータの作り直し

梅雨時期でしたかないのですが帰省しても天候が悪かったり、都合がつかなかったりと昨年の12月以来、まともに撮影できていません。
欲求不満が溜まりまくりです。

今年の夏休み(盆休)は月齢の都合にあわせ前半型の10日間にしましたが、九州北部は梅雨明けから8月上旬にかけては天候が不安定なことが多く心配ですが、まあ10日間の内に1日や2日は撮影できる日があると期待しています。

そこで、暇を囲っている間の機材準備として、まず結露防止ヒータを作り直しました。

結露防止ヒータは2種類を作成していたのですが、そのうち秋月電子で買ったシートヒータは、幅が10cmもあり、かつ、ごわごわで、レンズ類への巻き付けがうまくいかず、1枚300円と安いのですが使い勝手がイマイチでした。

もう一つのフィルムヒータを使ったものも、幅が6cmあり、広角系レンズへ巻き付けると、前方へ飛び出してしまい、うまくありません。

そこで、幅の狭い結露防止ヒータ(幅4cm)を改めて作成することにしました。

今回は、幅を狭くするため結露防止ヒータで一般的に使われているニクロム線を使うことにしました。

使用したニクロム線はφ0.26mm(27Ω/m程度 196円/5m)で、極細の熱収縮チューブにとおして、1mを4つ折にしています。

Photo

これで、外径90mmクラスのレンズでも一周させることができる長さです(約30cm)。

12Vで使用すると、電流 = 12V / 27Ω = 0.44A (5.3W)で、いろんなサイトを参照すると、これくらいが相場かなと言う感じです。

ちなみにシートヒータは80Ωを2枚並列で接続してしようしていますので、電流 = 12V / 40Ω = 0.3A(3.6W)となっています。

黒地のネルに両面テープを貼り、その上にニクロム線を這わせて固定し、その上にアルミテープで覆って、幅4cmの袋状に縫い合わせています。

本当は、ニクロム線を貼った後、袋状に縫った布を折り返して、縫い目が内側にくるようにしたかったのですが、実際に作ってみると、ニクロム線を貼った後からの折り返しは不可能で、やむなく縫い目が外側となってしまいました。

レンズ/望遠鏡への巻き付けは従来どおりマジックバンドを使用しています。

Dscn0012

温度制御は従来から使っている自作のコントローラを使い、温度センサー(サーミスタ)を取付、Arduinoで温度値をモニタしながら設定温度でPWM制御を行っています。

製作完了後、コントローラと接続して試験したところ温度データがうまく取れず、四苦八苦したのですが、原因は基板端子部にイモハンダ状態が一カ所あり、それが原因でした。

イモハンダは鬼門です。結構注意しているはずですが、老眼の身、なかなか目視検査ではなかなか見つけることができません。

25°Cの室温で+10°を維持するのに3~5V程度とほぼ予定通りの結果です。

これで、結露防止ヒータは幅6cmのフィルムヒータ(40Ω)が2つ、幅4cmのニクロム線ヒータ(27Ω)が2つとなりました。

通常の使用では
BKP150のガイドスコープ用(フィルムヒータ)・・・・・・・1個
BKP150そのものは、乾燥空気による結露防止
ポータブル赤道儀カメラレンズ用(ニクロム線ヒータ)・・・1個
が常用で、予備2個は、固定撮影などカメラを増やしたとき、BKP150のファインダー用と考えています。

2016年7月 1日 (金)

電源部の強化

なかなか、撮影の機会がなく、本格的な遠征撮影は盆休になりそうです。
今日は、遠征時の電源まわりについて書きます。

今まで、ずっと自動車用シールドバッテリー(28Ah)を使用してきましたが、GPDとSP赤道儀の2台体制、オートガイドのためのパソコン使用で、遠征時の電源は綱渡り的状態になってしましたので、電源の強化を行うこととしました。

従来のバッテリーボックスです。

20160617_3390

アナログ式の電流/電圧計を付けて、1個で2台体制をでまかなうため、多くの電源端子を装備していました。

今回追加したバッテリーは、LONG WP45-12と言う45Ah(20時間率)のバッテリーです。
追加するバッテリーについては、ACDelco M27MFとだいぶ迷ったのですが、重量と価格(M27MFは23.5kgで13,295円 → WP45-12は14kgで8,890円)で、容量は半分になりますがこちら(WP45-12)にしました。

20160617_3384
バッテリーボックスを新たに製作、デジタル式のパネルメータを取付、電流/電圧が見れるようにしています。

20160620_3422
こちらの方をGPD赤道儀用とし、GPDコントローラ電源(モータ2台と結露防止ヒータ)と、DC/ACインバータを介しての結露防止用エアポンプ、PC用電源とすることとしました。

ただ、通常で4A、PCが充電モードに入ると10A近くが必要となるので、PCは満充電状態での使用が前提になり、それほど余裕がある電源構成とはなりませんでしたが、重量(=体力?)とのトレードオフですので、しかたありません。

2016年6月22日 (水)

初めての拡大撮影(木星)

先週末帰省したのですが、満月近くで、天候にも恵まれず、プログラムを修正した導入補助機能は検証することが出来ませんでした。

以前から興味があった拡大撮影での惑星撮影ができないものかと試してみることにしました。

機材を調達するにつれて、いろんなアダプタや延長筒などがゴロゴロ状態になっていますので、これを組み合わせればガイドカメラとして使っているQHY5L-IIで拡大撮影ができるのではないかと思えたからです。

組合せを試した結果、部品を追加調達することなく下図のようにちょうどうまくいく組合せが見つかりました。

Photo_2

この組合せの肝は③のアダプターです。 φ50mmのスリーブに取り付けれて、内側にφ36mmのネジが切ってあるものですが、なんの付属部品だったのか不明の品物です。

20160619_3407_1

VIXENのφ100mm反射望遠鏡の部品の②アイピースアダプタ、⑤φ31.7mm延長筒は、φ36mmのオスネジが切ってあり、この内ネジ部分に取り付けることができました。

但し、②アイピースアダプタは通常とは逆向きに取り付けることになり、アイピースが抜け落ちないよう固定用のビスを追加しています。

それぞれの部品の写真と組み付けた写真です。 あつらえたようにぴったりと組上がりました。

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難点は、アイピースの差し込み量の余裕がほとんどなく撮像素子間の距離がほとんど調整できないので、拡大率が固定となってしまうことです。

さて、望遠鏡に組み付けてEzplanetaryを使って撮影してみると、残念なことに①の2インチ延長筒単独ではピントが出ず、別の目的で調達していた延長筒(L=40mm 天文ハウストミタ製)を追加すると今度は長すぎると言う、「帯に短し襷に長し」の状態でした。

とりあえずは、40mm延長筒のφ50mmバレル側をいっぱいに引き出した状態でなんとかピントを合わせて撮影してみました。

BKP150に取付た状態です。

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20mmアイピースは結構カメラ側に出っ張った状態になるので、アイピース~カメラ撮像素子間の距離が短くなってしまい、合成焦点距離1,200mm程度ではないかと思います。 木星の試写結果です。

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雲が次々と流れる状態での撮影でしたので画像が安定せず、ぼけぼけの写真ですし、いかにも小さすぎます(木星の直径で60ピクセル程度)。
また、PC画面上で中心に合わせたのですが、実際の撮影範囲はPC画面の1.5倍ぐらいあったので、中心からずれてしまっています。 5mmアイピースも試してみましたが、ピントがあわずあえなく撃沈です。

でも、なんとか写ることは確認できましたので、ピントを出すため、L40mm延長筒を15mmほど短くカットし、これを組み合わせることでピントが出せるようにして機会を待ったのですが、以降は天候が悪く試写での確認はできていません。

手持ちのφ24.5mmアイピースが5mmと20mmですので、惑星撮影には「帯に短し襷に長し」の状態ですので、中間の焦点距離のアイピースを調達するか、⑤のφ31.7mm延長筒を30mm程度切るかしたいと思っています。