08 BKP150の調整 Feed

2017年2月18日 (土)

BKP150の調整(斜鏡スパイダー補強、接眼部補強)

だいぶ前になってしまいましたが、2月初旬の帰省は、月のめぐりも悪そうなので、懸案だったBKPの調整にやっと手を付けました。

まずは、光条対策を兼ねた斜鏡スパイダー補強です。

やり方として色々と考えてみたのですが、私の工作レベルからすると実際にできることは限られており、

  1. スパイダーの薄い鉄板を1.5mm厚のアルミ板で置き換える。
  2. 現在のスパイダーに両側からアルミ板を張り付ける。

くらいしかなさそうでした。

1.については、1.5mm厚でL字のアルミ材料が手持ちであったのですが(昔作った自作パソコンのケースをバラして部品取り)、スパイダー先端のネジ部とのつなぎの工作が難しそうで、私の手に余る感じだったので、結局は簡易な2.の方法としました。

当て板の厚みは1.5mm、これを金属用接着剤(セメダイン メタルロック・・・2液型)で両側から張り合わせて補強としました。

ただ、取付部のL字部および棒ネジとの接続部分はオリジナルの0.5mm厚のままですので、どれほどの補強になるのか、まあ、スパイダーの直線性が出て光条がきれいになれば、よしとすることにしました。

20170204_1881

接着したアルミは、強固に付いている感じですが、鉄とアルミでは熱膨張率が違いますので、いずれ剥がれてしまわないか心配でした。

そこで、最低限はがれても鏡に落下しないよう孔をあけて、ビス止めして、万が一剥がれたときも主鏡に落ちて傷がつかないようにしようと思いましたが、この鉄板(0.5mm)、通常の鉄用ビットでは歯が立たず、孔あけは断念、落下予防策なしとなっています。

※2/28追記
これは、とんだちょんぼ、ドリルの回転を逆でやっていたことが後日判明。なんともはずかしい限りです

次は、接眼部補強の補強です。

BKP150は、ファインダー脚の取付部には補強の裏板が入ってしますが、接眼部にはなにも入っていません。

そこで、接眼部に裏板を当てることとし、厚さ2mmのアルミ板を当て板として用意しました(ファインダー脚の取付部も一枚の裏板としています)。

これを鏡筒の内側に当てれるようにφ180mm程度の曲率に曲げるのですが、2mm厚のアルミ板は結構曲げにくく、金槌でたたいて少しづつ曲げて現物合わせしました。

20170204_1878

たたく際は、木の板の上でやったのですが、鉄パイプみたいに曲率があるものを下にして叩いた方がよかったのかもしれません。

また、前に筒先内側に入れたVU150の接続管を利用した補強リングを、接眼部を挟んだ奥側にも1本いれてみました。

接眼部の取付ボルトも2mm厚の補強板ですので長さが足りなくなり、M4 L=25mmのものに交換しています。

以上の工作は終わったのですが、仮組付けしただけで、光軸調整、試写はできていません。

20170205_1883

根本的な対策にはなっていない気がするのですが・・・・・・。

2017年1月20日 (金)

BKP150とD610の組合せ

新年最初の遠征撮影は、BKP150とD610の組合せをためしてみました。

昨年夏に同様の組合せでの撮影では、光軸調整、ピントとも甘い撮影だったこともあり、星像の流れや変形が酷く、BPK150+コマコレクター(F5用)でのフルサイズ機での撮影は無理かと諦めかけていました。

今回の撮影は、光軸調整、ピントともそこそこにはできており、結果、四隅の星像の若干の流れを除けば、ほぼ許容範囲と言える撮影ができる目処がたったと思っています。

星像の状況を示すため、6000pic×4000picの画像の1枚ものの中央部800pic×500picを切り出した絵に、縁の部分の四隅と上下端、左右端中央の250pic×150picを切り取って張り付けたものです。

<昨年夏時点>

610_non

調整不良時画像は目も当てられませんでした。

<今回遠征時>

610_yes

今回の画像は、四隅端を除けば、私の評価基準では許容範囲内の収差像です。

※四隅部の収差星像が若干非対称になっており、まだ調整を詰めれそうな感じです。

D610の高感度ノイズはD5000に比べれば、比較にならないほど少ないですから、この組合せを積極的に使っていこうと思います。

BKP150+コマコレクター(F5用)=6万円弱であることを考えれば、まだ調整余地は有りそうですし、十分元はとれる水準じゃないかと。

それと、D5000とD610は、画素ピッチが同じですので、この組合せで、ASP-Cサイズを基準にすれば、500mm/750mm(フルサイズ換算で750mm/1200mm)の2つの焦点距離を対象によって使い分けることができるのです(高感度ノイズの差は相当ありますが)。

2016年11月 7日 (月)

私的光軸調整手順の検証

11月初旬の新月期、飛び石連休を利用し2~6日を休みにして帰省し、2日と4日に近場へ遠征しました。

結果は、2日は午前1時頃から曇りとなり、3時頃には撤収となってしまいましたが、4日は、午前1時~2時過ぎまで雲が流れたもののその後回復し、ほぼ1晩撮影できました。

例によって撮影中には色々あって、予定どおりとは行きませんでしたが、まあ~何とか目標の半分くらいは撮影できたのではないでしょうか。

まずは、登るオリオンのワンショット。

0658【撮影データ】 2016年11月2日 小石原伝統産業会館

Nikon D7100 AF-S DX Nikkor 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR 18mm f5.6 ISO 2500 20sec

画像処理はまだ半ばですので、取り敢えず、前回掲載した光軸調整の手順の結果から。

焦点外像の中心像と四隅のものを挙げておきます。

1_01そこそこ良い状態ではないかと思っているのですが、スパイダー隠しがうまくいかず今回は取り外して、オリジナルの状態としています。

また、いつのまにか、合焦位置がドローチューブを一番引っ込めた状態から10mmほどの位置になっており、5mmほどは余分かと思います。

主鏡の位置を奥に移動させた方が有利のはずですので、次回スパイダーの改造時にやりたいと思っています。

2016年10月 8日 (土)

私的反射望遠鏡の光軸調整方法・・・手順編

さて、前回書いた器具類を使っての光軸調整方法です。

まずは前提条件、BKP150の情報が少ないので、想像と瞑想が入り混じった条件です(なんとも心もとない)。

  • 斜鏡スパイダーには、オフセットを付いていない(鏡筒への取付穴は、鏡筒軸をとおる十字の位置)。
  • 斜鏡は、その保持具(ただの金属製の棒)に2.5mm程度(斜鏡長軸上の長さ3.5mm)のオフセットを付けて取り付けてある。  

斜鏡を横からみると、結構オフセットしてあるみたいに見えるのですが、じゃ正確にどれだけかは分かりません。  
そこで、取り敢えずオフセット量は2~3mmと推測し、その中間の2.5mmを目安としました(なんともいいかげん)。
として、以後の調整作業を進めています。

(1) 斜鏡スパイダーの位置調整

斜鏡中心設定用プレートを筒先にセットし、斜鏡スパイダーの張り具合を調整し、筒中央になるよう調整します。

このとき,スパイダー隠しの直交具合も確認して、調整しておきます。

20160925_0387※以前は物差し(金尺)などを使っていましたが、この方法が断然簡単に正確に合わせられると思います。

(2) 斜鏡の回転、中心の調整(ここの部分が私の調整法のミソです)

斜鏡ターゲットを斜鏡に被せ、接眼部にカメラをセットします。    

20160925_0390カメラはPCと接続し、digiCamControlでライブビュー状態とします。    
これだと、接眼部をのぞきながらの調整と比べ、調整中の斜鏡が格段に見やすくなります。    
斜鏡ターゲットの同心円をPCのライブビュー画面で観察し、上下左右方向が同心円となるよう斜鏡を回転/調整します。    
併せて、カメラ中心と斜鏡ターゲットのオフセット位置を合わせます。     digiCamControlの格子表示機能をオンにし、これを参考に合わせます。    
カメラの画面の方向を鏡筒軸を合わせておき、画面の十字線と斜鏡ターゲットの十字線が合うように斜鏡を調整しすると、ほぼ光軸が合った状態になるので、以降の調整は微調整のみとなります。

0001_01※カメラの取付は、カメラの重量で、接眼部あるいはカメラ鏡筒がタレないよう、上方向へ取付ます。   
※斜鏡位置が正しい位置にあれば、斜鏡ターゲットの縦線は、斜鏡が回転しても角度は変化しないはずですので、これを基準にカメラの角度を振って画面の十字線を合わせることにします。
この時点で、中心位置と、斜鏡の上下左右が同心円となるよう調整できれば、斜鏡の調整はほぼ完了です。

(3) 斜鏡の調整    
接眼部をレーザーコリメータへ替えて、斜鏡ターゲットのオフセット位置に照射されていることを確認します。    

20160925_0392筒先から覗くと、主鏡に映った斜鏡が見えますので、これで確認できます。     カメラセンターとレーザーコリメータのセンターが一致していれば、斜鏡ターゲットの小穴に照射されるはずです。    
こればかりは合っているとは限りませんので、うまくいかない場合は、斜鏡ターゲットを外し、レーザーが主鏡のセンターマークへ照射されるよう斜鏡の最終調整をします。    
このとき、斜鏡の回転方向が極力ずれないように注意します。

(4) 主鏡の調整    
レーザーコリメータへの戻り位置を見ながら主鏡の傾きをレーザーコリメータのセンターへ戻るよう調整します。

20160925_0394

(5) 必要に応じて(2)~(4)を繰り返し、調整を詰めます
この詰めの部分で妥協をすると、結果的に甘い光軸調整となってしまいます。

(6) 確認    
接眼部をコリメーションアイピースへ替えて、光軸調整結果を確認、必要に応じて微調整します。

20160925_0395この方法を使いだしてからは、漫然とレーザーコリメータなどで調整していたときに比べれば、格段に手早く、正確になったと自己満足しています。

また、調整ねじの先端を尖らした効果もあって調整中の動きは格段に動きがスムースになったように思います。

光軸調整はほぼうまくいったと思われる接眼部に(2)の方法で取り付けたカメラで撮った画像です。

Dsc_0417_01うまく行ったと自己満足していたのですが、自宅から単身赴任先へ帰り着いて、よくよく画像を観察すると、新たな不都合点を発見(^^;;;。

まずは、視野を横切っているスパイダーとスパイダー隠し、重なってしません。

スパイダー隠しをなんとかしなければなりません。

いっそのこと取り払ってみるのも手かもしれません。

それと視野の隅に一方向だけ、取付ねじ(と思われる)が見えている。

これは、光軸と筒軸が一致していないのではないかと疑っています。

この原因は、またまた色々と考えられそうで、深い沼にはまってしまいそうです。

斜鏡が筒中心軸上にあるべき位置(オフセットがなければ斜鏡中心が相当)とセットした位置の誤差、接眼部のスケアリング等々・・・・・・。

またまた、帰省時に機材確認・調整項目が増えてしまいました。

2016年10月 7日 (金)

私的反射望遠鏡の光軸調整方法・・・用具編

BKP150の光軸調整について試行錯誤した結果、好結果が出たと自己満足している私なりの方法です。

BKP150を手に入れて以来、ちょこちょことと改造しながら光軸調整もやってきた結果、ニュートン式反射望遠鏡の光軸調整は、斜鏡の調整が重要で、その中でも斜鏡の回転方向の調整が肝であると思い至りました。

斜鏡の傾きや主鏡の傾きは、レーザーコリメータ等で合わせれますが、基本となる斜鏡の調整、特に回転方向については、「ドローチューブの円を基準にして、斜鏡が円形となるよう」といった漠然とした見え方で調整するのが一般的で曖昧さが残りますし、普通の説明書のやり方では、斜鏡と主鏡が同時に見えていますので、非常に分かりにくいです。

それに加えて、斜鏡の回転方向が狂っていると、スパイダーの光条割れの原因ともなるみたいで、とにかく、斜鏡の回転方向を含め、いかに正確に斜鏡の位置を調整できるかに焦点をおいて工夫してみました。

そこで、私的光軸調整方法では、なるべく道具を使い、調整に曖昧さがでないことを心がけることにしました。 まずは使用する器具類についてです。

(1) 斜鏡中心設定用プレート

20160925_0386右がこのプレートです。

斜鏡が鏡筒の中心にくるようセットするためのプレートです。
透明プラスチックシートを鏡筒にぴったりはまるよう、円形カッターでくり抜き、十字線を書いています。

(2) 斜鏡ターゲット

20160815_0276同心だ円と十字を印刷して、斜鏡にぴったり被せれるようにしたもの。

カメラでこの同心円を見ながら、上下左右が同じようになるよう調整できるようになっています。
斜鏡のオフセット位置に小穴をあけて、レーザー光が通るようにしています。
主鏡からの反射像を避け、斜鏡そのものを見やすくする目的もあります。

(3) カメラ接続装置

20160815_027848mmカメラアダプタ +  48mm/52mmステップダウンリング + 35mmレンズ + D5000    
フィルター径が52mmで、20~30cmの近接撮影が可能なレンズ、廉価ズーム系は鏡筒にあそびがあり、光軸がずれるので不可。
手持ちのレンズでこの条件を満たすのが、AF Nikkor 35mm F2.0D。
これで、接眼部センター位置を固定するとともに、パソコン画面でライブビューを見ながら調整することができるようになります。

パソコン画面をみながら調整するので、調整ネジの出し入れなどが両手でできるのも利点です。   

(4) レーザーコリメータ

20160925_0391

左がレーザーコリメータ、右がコリメーションアイピースです。

普通の安物バージョンです。

(5) コリメーションアイピース    

これも安物ものですが、ロングバージョンです。

また、調整用の3本の押しねじは、手で回せるよう付属のイモネジをキャップボルトに付け替えていますが、市販のねじの先端はいびつですので、当りにむらがあり調整中の動きがスムースでない他、ちょっとした衝撃でもずれてしまいそうでしたので先端をヤスリで削り、尖らせました。

20160925_0389

ただ単に削ると、とがった先端がねじの中心からずれて、回転中に当りがずれてしまうことが心配でしたので、どうしたら中心を尖らせれるか考えた結果、電動ドリルのチャックではさみ、ドリルを回転させながらヤスリを当てて削ることで、ねじのセンターが尖るできました。

以上を使って、私流の光軸調整です。

2016年9月 8日 (木)

2016年夏の遠征の総括(反省を含め)

SP赤道儀用1軸コントローラについては、前に書きましたように2軸化することにしましたので、それ以外の機材についての総括です。

【フルサイズ改造機D610】

やはりと言うか、BKP150とフルサイズ機の組合せは、周辺の光量低下が激しいです。

D5000とD610は、ピクセルサイズは同じなので、D610で撮ってAPS-CサイズにトリミングすればD5000と同等なのですが、フラット補正がよりシビアとなってしまうので、常用するには無理がありそうです。

BKP150にセットした時のFLAT画像の等光度曲線です。
どちらも同じ8段階表示です。

D610(フルサイズ) 

D610_flat

D5000(APS-C)

D5000_flat

また、周辺部の画質低下もありますので、BKP150とフルサイズ機を組み合わせるときは、特に入念な光軸調整とピント合わせが必須でしょう。

D610改造機は撮影対象にもよりますが、180mm/300mmと組み合わせての撮影をメインにしようと考えています。

【BKP150】

8~9日の遠征の前に、鏡筒とフードに植毛紙を貼り付けました。その効果は検証しようがありませんが見た目は良さげです。

D5000の画角内画像は、BKP150+コマコレクター(F5用)の組合せでほぼ満足が行く程度にきれいだと思っています。

これで、再度光軸調整をやり直し、ばっちり決まって、8~9日の撮影は上々だったのですが、2回目の遠征で現地で確認したところ少し狂っていましたので、現地でレーザーコリメータを使って調整しなおしました。

ところが、これが中途半端だったみたいで、結果は、すでに書いたとおりです。

車に載せている間に狂ってしましたみたいで、これについては、新たな対策を講じるとともに、現地での光軸調整方法を含めてスキルアップを図らなければ成りません。

【GPD2軸制御コントローラ】

夏休み中にニワトリを含め、5夜ほど動かした結果、目標天体導入補助機能を含め、若干の取り扱い上の不便さはあるものの、ほぼ満足できるところまで来たと思っています。

今後の課題

  • 南中付近への望遠鏡の指向ができない  
    駆動モータをウォームギア軸上にダイレクト接続している関係から、赤緯側モータと赤経側モータあるいはコントローラ本体ボックスが干渉してしまい、目標天体が南中前後だと望遠鏡を向けれません。  
    このレイアウトを採用した時点で覚悟をしていたのですが、南中前から撮影を開始して、南中後に撮影を終わると言う一番おいしい時期が使えないのは痛いです。  
    モータレイアウトそのものの問題ですので、当面は我慢するしかありません。
  • 導入補助機能の基準天体が足りない  
    基準天体として1等星を選択しましたので、南中前後の制約もあって、秋の天体、M33等を撮影する際の基準天体に困る結果となりました。  
    アンドロメダ座 α等を基準天体に追加しました。  
    AT-Mega326のEEP-ROMは1000byteで、1基準天体で20byteを使っていますので、50個までは増やせるのですが、あまり多いと却って使い勝手が悪くなりそうですので20天体にしています。
  • 鏡筒回転時のコード類の取扱が煩雑  
    接眼部にカメラを接続すると、鏡筒の中心を軸とした回転方向に大きくバランスが崩れた形になってしまい、鏡筒の前後バランスを取っていても、指向方向によっては、赤緯軸のバランスが大きく狂うことになり、鏡筒の回転モーメントが最小になるよう鏡筒回転が不可避ですが、その都度コード類の取り回しや乾燥空気ホースの付けなおしが必要になってしまいます。
    カメラと反対方向にカンウターウェイトを付けるなどの対策もありますが、これ以上の搭載重量増加は御法度ですので、コード類の取り回し方法の改善で対応するしかありません。
  • 撮影最後での赤経側制御不調   2回目の遠征の最後に赤経側制御が不調になったことについての原因は不明ですが、制御信号用RJ11端子の取付方は、同じ問題を起こしたSP赤道儀用コントローラと同じですので、これと同じ端子の断線が疑われます。  
    現在の実装方法の弱点と考えられますので、実装方法の再検討が必要です。

【結露防止対策】

BKP150の乾燥空気、ガイド鏡の熱線ヒータとも効果は十分のようで、この撮影地(小石原焼伝統産業会館=これが正しい名称で、いままで間違っていました)は夜露が多いことが有名みたいで、特に8~9日は、湿度が高く、鏡筒表面にはびっしりと露が付きましたが、BKP150、ガイド鏡とも一晩中結露しませんでした。

【電源】

今回は新たに買い足した45Ahバッテリーと従来の28Ahの2台体制でのぞみました。

  1. 45Ahバッテリー    
    GPD赤道儀2軸ドライブコントローラ    
    D5000用電源    
    BKP150乾燥空気ポンプ    
    ガイド鏡熱線ヒータ    
    オートガイド用パソコン
  2. 28Ahバッテリー    
    SP赤道儀(改)1軸ドライブコントローラ    
    カメラレンズ用熱線ヒータ    
    オートガイド用パソコン

機材準備完了後の20時頃から翌日4時過ぎまで動かして、負荷状態で12Vを切ることはなく、現況の機材構成であれば、電源の心配はなさそうです(冬期の効率低下の影響は不明ですが)。

【その他】

今回の夏休みの遠征を含め、何度も機材の出し入れをしたことで、段々設置・撤去の手順にも慣れてきて、機材ごとの収納もやっと整理出来てきました(格段に時間短縮です)。

次に本格的撮影ができるのは、11月初旬の連休になると思いますので、それに向けて機材の改善をやっていきます。

 

2016年6月22日 (水)

初めての拡大撮影(木星)

先週末帰省したのですが、満月近くで、天候にも恵まれず、プログラムを修正した導入補助機能は検証することが出来ませんでした。

以前から興味があった拡大撮影での惑星撮影ができないものかと試してみることにしました。

機材を調達するにつれて、いろんなアダプタや延長筒などがゴロゴロ状態になっていますので、これを組み合わせればガイドカメラとして使っているQHY5L-IIで拡大撮影ができるのではないかと思えたからです。

組合せを試した結果、部品を追加調達することなく下図のようにちょうどうまくいく組合せが見つかりました。

Photo_2

この組合せの肝は③のアダプターです。 φ50mmのスリーブに取り付けれて、内側にφ36mmのネジが切ってあるものですが、なんの付属部品だったのか不明の品物です。

20160619_3407_1

VIXENのφ100mm反射望遠鏡の部品の②アイピースアダプタ、⑤φ31.7mm延長筒は、φ36mmのオスネジが切ってあり、この内ネジ部分に取り付けることができました。

但し、②アイピースアダプタは通常とは逆向きに取り付けることになり、アイピースが抜け落ちないよう固定用のビスを追加しています。

それぞれの部品の写真と組み付けた写真です。 あつらえたようにぴったりと組上がりました。

20160619_3410_1
難点は、アイピースの差し込み量の余裕がほとんどなく撮像素子間の距離がほとんど調整できないので、拡大率が固定となってしまうことです。

さて、望遠鏡に組み付けてEzplanetaryを使って撮影してみると、残念なことに①の2インチ延長筒単独ではピントが出ず、別の目的で調達していた延長筒(L=40mm 天文ハウストミタ製)を追加すると今度は長すぎると言う、「帯に短し襷に長し」の状態でした。

とりあえずは、40mm延長筒のφ50mmバレル側をいっぱいに引き出した状態でなんとかピントを合わせて撮影してみました。

BKP150に取付た状態です。

20160617_3387_1

20mmアイピースは結構カメラ側に出っ張った状態になるので、アイピース~カメラ撮像素子間の距離が短くなってしまい、合成焦点距離1,200mm程度ではないかと思います。 木星の試写結果です。

201614033

雲が次々と流れる状態での撮影でしたので画像が安定せず、ぼけぼけの写真ですし、いかにも小さすぎます(木星の直径で60ピクセル程度)。
また、PC画面上で中心に合わせたのですが、実際の撮影範囲はPC画面の1.5倍ぐらいあったので、中心からずれてしまっています。 5mmアイピースも試してみましたが、ピントがあわずあえなく撃沈です。

でも、なんとか写ることは確認できましたので、ピントを出すため、L40mm延長筒を15mmほど短くカットし、これを組み合わせることでピントが出せるようにして機会を待ったのですが、以降は天候が悪く試写での確認はできていません。

手持ちのφ24.5mmアイピースが5mmと20mmですので、惑星撮影には「帯に短し襷に長し」の状態ですので、中間の焦点距離のアイピースを調達するか、⑤のφ31.7mm延長筒を30mm程度切るかしたいと思っています。

2016年5月20日 (金)

BKP150 スパイダーマスク、光軸調整の成果?

5月の連休でわずかに撮影した写真を改めて確認してみたところ、BKP150のスパイダーマスク、光軸調整の結果がうまくいってそうだと思えるようになりました。

まずは、その写真です。

155

中心に写っているのはアークトゥルスです。

こちらは、4隅の画像を拡大してみたものです。

154

光条の割れはほとんど見られませんし、周辺の星の形もほぼ円形で、コマ収差も私的には満足できる程度には補正されている感じです。

もう一枚は、M13の写真、風の影響か、ガイド精度がよくありませんので、評価用としては不適なのかもしれませんが、周辺の星像はそこそこではないでしょうか。

161

今回の撮影時は特に光軸調整が当たったみたいで、全てが好転した感じです。 光条の割れについても、光軸調整、特に斜鏡の回転方向の影響が大きそうで、当然のことなんでしょうが、なにはなくとも光軸調整!!だと思い知らされた次第です。

光軸調整方法については、自作の治具とデジカメ、コリメーションアイピース、レーザーコリメータを総動員した手順でやってみました。

今回の光軸調整の"当り"がたまたまなのか不明ですので、これについては、植毛紙貼り付けを予定しており、その際には再度光軸調整が必要となりますので、今回の手順を踏襲してみた上で、後日とりまとめたいと思っています。

輝星のゴーストについては、現状の光学系では避けられないのではとあきらめてかけています。

ちなみに、この撮影時は、望遠鏡側からLPR-Nフィルタ→F5用コマコレクタ→T48リング→D7100の順序で装着しています。

やはり、コマコレクタとT48リングの間にLPR-Nフィルタを入れると、ゴーストは別にして、コマ収差の補正の件ではコマコレクタのバックフォーカスがあわないのでしょうか、これも以前の撮影では光軸調整がうまくいっていなかったので比較しようがありませんが・・・。

とにかく、次回の撮影がたのしみになってきましたが、梅雨のシーズンに入りますし、盆休までおあずけでしょうか。

2016年5月13日 (金)

なかなか予定どおりにはいかないもの

5月の連休は、9連休とし、前半で機材の最終調整、後半で遠征撮影を企画していたのですが、はからずも私事事情で最終調整も半ばの状態で終わってしまいました。

機材の最終調整で、モータコントローラを赤道儀に搭載し最終形にまで仕上げ、BKP150の光軸の確認を行った後、試写となったのですが、どうも導入補助機能の誤差が大きいみたいで、確実に目標が捉えられません。
原因は、赤緯軸のバックラッシュが大きいことだと思い、赤緯軸のウォームギアを再調整しました。

導入補助機能を使ってアルクトールス→M13の導入で撮影した結果です。

222_3

【撮影データ】 2016年4月30日 自宅庭
BKP150 + 純正コマコレクタ(F5用) + TC-16A (焦点距離1,200mm)
LPR-Nフィルター + Nikon D7100(ノーマル)
ビクセンGPD赤道儀(自作2軸モータドライブ化)
D60mm L=240mmガイドスコープ + QHY5L-IIM + PHD2 Guiding
ISO1000 露出360秒×11枚
DSSでコンポジット、Cature NX2で画像処理
周辺光量低下が目立たない2/3程度にトリミング

結局、まともに撮影できたのはこのM13だけになってしまいました。

風があり、テレコンバータ×1.6を使った長焦点(1200mm)とガイド精度がイマイチで、星像が太っていますし、フラット処理をしていないので、周辺光量不足も目立つ失敗写真です。

それと、D7100の長時間露出ノイズが非常に目立つことが気になります。 なにか原因があるのか、気温18度程度、ISO1000の6分露出にしてはノイズが目立って使い物にならない感じで、比較対照をしていないので感じだけですがD5000ではこんなに酷くなかったと思うのですが・・・・。

2016年1月 7日 (木)

年末・年始のあれやこれや(3)・・・結露対策その他

いろいろとやっている割には、結論が出たものがないのですが、BKP150の結露対策については、今回の試行で私的には結論がでたと思っています。

結露対策として、エアポンプ + 乾燥剤による乾燥空気を鏡筒内へ送り込むようにしたのですが、鏡面に直接吹き付ける方式ではないので、効果がどれほどのものかよくわからず、エアポンプの吐出量のか弱さもあって、心もとなく感じていました。

そこで、乾燥空気を送り込むことで、鏡筒内の湿度がどれほど変化するかを確認することにしました。
確認方法としては、温度・湿度センサーを鏡筒内に取付、鏡筒内の湿度変化を見てみることとしました。

使ったのは、HDC1000温度湿度センサーモジュールで、これをArduinoで読み取り、バー表示LEDアレイ(10段階)で表示するようにしています。
検証段階では、キャラクターLCDで数値表示も出来るようにしました。

乾燥空気の送り込みは、当初は主鏡セルからのみでしたが、接眼部にも写真のように追加し、三叉のクイック継手で分岐して、鏡筒先端と後端の両方から送り込むようにしています。

01この取付位置では、鏡筒の薄い鉄板だけになりますので、3mmのアルミ板にネジを切り、ナット兼裏板で取り付けています。
鏡筒内にちょっと出っ張りますが、筒先にφ160mmの絞り環を挿入していますので、光路は遮断しないはずです。

02ちなみに、このクイック継ぎ手は非常に便利で、チューブを接続する時は、そのまま奥まで差し込むだけで抜くときは、外側のリングを押さえれば簡単に抜けます。
仕事でも使っていましたので、エア漏れの心配もなく信頼性は高い部品です。
但し、前にも書きましたように、このクイック継ぎ手に適合するチューブは外径6mm、8mmといった規格ですが、水槽用のエアホースは、規格が違うみたいで、若干外径が大きいので、うまく嵌まりませんし、6mmのチューブでは、水槽用のニップルにはきつくはまりにくいです。

さて、これで実際の鏡筒内の湿度低下状況を確認した結果は、
乾電池式 Hapyson YH-735Cの場合、
電源・・・単1乾電池2本
風量・・・1.3L/min(強)、0.6L/min(弱)

まずは、乾燥剤を使用した乾燥空気製造の程度をみるため、強(1.3L/min)で乾燥剤を通した空気を直接計ると湿度10%以下で、乾燥空気をつくる部分の機能は問題なさそうです。
つぎに、鏡筒に空気を送り込み、接眼部位置の鏡筒内の湿度を計ってみると、周辺が湿度65%程度の場合で測定値(測定箇所は接眼部の鏡筒内上部付近で直接エアの吹き付けがない場所)湿度50%台と鏡筒内湿度の低下は見られますが、非常に心もとない結果となりました。

01_2BKP150の鏡筒容積は、単体で20L、フード部分を加えれば25L程度あり、1.3L/minの風量では、筒内を満タンにするためには単純計算でも20~25(L)÷1.3(L/min)=15分~20分かかってしまうことになり、この程度の風量では外気との混合により、効果がそがれてしまうのではないかと思われます。

これでは結露対策としては不十分と判定し、風量の増加を目指したのですが、乾電池式ではこれ以上の風量のポンプはなさそうなので、100V電源のアデックス X202なるエアポンプを調達してみました。

AC100V電源 アデックス X202の場合、
電源・・・・・・・AC100V  
消費電力・・・3.8W(60Hz)
風量・・・・・・・3.2L/min×2(強)、1.7L/min×2(弱)

Photo風量は3.2L/min×2と先の乾電池式の約5倍になります。
これで、おなじように乾燥剤を通した空気を直接計ると乾電池式と同様、湿度10%以下の空気が吐出されており、風量が5倍になっても乾燥空気をつくる部分の機能は問題なさそうです。
但し、この風量になると乾燥剤の入れ物のシール部分が、風圧に負けそうで、確実に締めつけていないとシール不良で空気漏れを起こしてしまいます。

つぎに、鏡筒に空気を送り込み、鏡筒内の湿度(上記と同様の測定位置)を計ってみると、周辺が湿度65%程度の場合で、測定値は14%まで低下し、鏡筒内部に乾燥空気が充満され、十分な効果が得られるのではと期待できる結果となりました。

02_2これならば、結露の心配はしなくてよさそうです。

但し、AC100V電源ですので、12Vバッテリー電源の場合、DC-ACインバータが必要となり(手持ちのインバータでの動作確認未了)、消費電力は4W程度と小さいのですが、12Vバッテリーの強化がいよいよ必要になってきました。

今回作った温度・湿度計は、撮影時の結露防止用モニターとして、バー表示LEDだけにして常設しようと思っているのですが、設置位置がなかなか決まりません。

【フードの作成】
フードも今回作ったのですが、これは、ホームセンターで、ちょうど内径185mmのプラスチック製ゴミ箱を見つけ、その底を切り取り、内外とも艶消しラッカー塗装をしています。

Bkp15001この底の部分の径は、鏡筒先端の補強リングにほんとうにぴったりで、写真では分かりにくいですが、ごみ箱の底の部分の補強リブをわずかに削り残すことで、固定用具を用意しなくてもぴったりとはまり固定できてジャストフィットです。

Bkp15002仕上げは植毛紙の内張りですが、これは鏡筒と一緒に別の機会にやることにします。

【ドローチューブの固定ネジ追加】
ドローチューブに差し込んだコマコレクタなどの固定は、オリジナルでは2点固定ですが、コマコレクタのように固定される側がテーパーになっていない場合、どうも甘いように感じましたので、1点を追加し3点固定としました。

01_3ネジを切る際、いつものことですが良く確認せずにM3で切ってしまいましたが、切ったあと、他の2本のネジはM4ネジだと気づいてしまった次第で、ネジ同士の互換がなくなってしまいましたが、切り直すのも面倒でしたので、そのままにしています。