06 SP赤道儀の改造 Feed

2018年7月 4日 (水)

M-GENオートガイダーとSP赤道儀の調整

昨日の夜は、暴風圏には入らないとタカをくくっていた台風7号の風が吹き荒れ、庭先で栽培していたトマトや小玉スイカが被害を受けました。

ミニトマトは、根元付近でぽっきりと折れてしまい、小玉スイカ(空中栽培)は、大部分の葉が折れたり、もげたりで、あと2週間ほどで収穫だったのですが、株がそれまで持つか心配です。

さて、今日は、先日やった表題についてです。

6月の撮影行で、M-GENオートガイダーとSP赤道儀の組み合わせがうまく動かなかったことは、前に書きました。

その原因を探るべく自宅庭先で動かしてみたところ、M-GENオートガイダーがガイド開始後すぐに「camera off」になってしまい、何度やっても改善しません。

なかなか原因が掴めなかったのですが、どうもガイド開始後、ガイドが安定する前に目標の星が許容以上に動いてしまうことが原因ではないかと思い至りました。

このガイド初期時の不安定さの要因の一つが、赤緯軸のバックラッシュが大きいことにあると思い、再度バックラッシュを詰めるよう調整し直したのですが、それほど改善できませんでした。

そこで、思い切って赤緯軸の補正速度を上げてみる(×1.0→×1.6)ことにしたのです。

また、M-GENのガイドパラメータの内、赤緯側のNum値を「3」にしていたのですが、これも赤緯側のガイド初期時の不安定さを助長する要因と考え「1」に戻しました。

こうした対策を行って、再度試験をしてみました。

今度はSP赤道儀に135mm+QHY5PとM-GENを同架し、M-GENのガイド精度も併せて測定できるようにして試験開始です。

試験は、まず、135mm+QHY5P+PHD2でキャリブレーションを行った後、ガイドケーブルをM-GENにつなぎ換え、M-GENでガイドしながら、135mm+QHY5P+PHD2でガイド状況をモニターするようにしました。

M-GENの方は、上記の対策が効いたのか、「camera off」の現象は起きず、ちゃんとガイドできました。

モニターしたPHD2のグラフは下のとおりです。

Mgen_01

グラフの縦軸はピクセル、横軸は時間(秒)です。

上のグラフが、M-GENでガイドした時の135mm+QHY5P+PHD2でモニターしたガイドの動きです。

下は比較のために、同じSP赤道儀を135mm+QHY5P+PHD2でガイドしたときのグラフです。

M-GENの方が若干ばらついていますが、両者ともほぼ±1ピクセル程度には納まっている感じです。

この135mm+QHY5Pでの1ピクセルは3.4秒、SP赤道儀+M-GENでの撮影する180mm+D7100のときの1ピクセルは4.5秒ですので、十分な精度だと思います。

これで対策は出来たと思うのですが、やはりパソコンでのオートガイドになれている身としては、N-GEMの小さなモニターの限られた情報ではなんとも心もとない感じです。

これで、7月の撮影準備はできたのですが、肝心の新月期の天気、梅雨前線は北に上がったのですが、まだまだぐずついた天気が続きそうで、どうなることやら・・・。

来週前半に可能性がありそうなんですが・・・。

2018年4月 4日 (水)

M-GENオートガイダーの使い方の練習

勢いでスタンドアロンタイプのオートガイダーであるM-GENオートガイダーを手に入れてしまいましたので、これの使い方について、特にディザリングについて書いておきます。

ディザリングをやるためには、M-GENからカメラのシャッターを制御できることが必須となります。

これに関する情報が少なく、販売店の製品ページでは、オプションのカメラコントロールケーブル(5,500円也)が必須とだけ書いてあります。

但しNikonは10pinだけの対応です。

この10pinは、ニコンの高級機版で、D810Aは10pinですが、D7100やD610は別のコードで使えません。

どうしたものかと思って、英語版のマニュアルを読むと、販売店が提供している日本語版では「3.5mm camera jack for DSLR」と書いてある部分は、「Canon EOS compatible shutter output(3.5mm stereo jack conn.)」と書いてあります。

となれば、話は簡単です。

以前に書いた、NikonのMCDC2互換のピンをφ2.5mm超ミニステレオジャックに変換するコードと、その延長コードは入手済ですし、私のモータドライブコントローラでの使用実績もあります。

あとは、φ2.5mm→φ3.5mmの変換ジャックを手に入れれば、OKと言うことです。

Dsc_0199
写真上が変換ジャック、左がφ2.5mmの延長コード、右がNikonのMCDC2をφ2.5mmに変換するコードです。

新たに買った変換ジャックに480円かかっただけでした(全部買っても1,500円ほど)。

さて、実際に使って見たところ、最も難関と思われたピント調整は、コーワ製レンズとの組み合わせ時の概略ピント位置が示されていましたので、あっけなく星像が出てきました。

その他の項目もほぼデフォルト値でガイドができて、小さな液晶画面での頼りなさはあるものの、「これはらくちん」と思いました。

ディザリングを含めて、何度かテストする内、設定などで不明な点が出てきました。

それが、下の2つです。

(1)Guiding parameterを設定する画面(3/5,4/5)
================
Num       1
tol.    0.10
aggr.    35%
mode      2
================

日本語マニュアル(K-ASTEC版)では、このパラメータの内「Num」についての説明は省略されています。

英文のアニュアルでは、この意味は、ガイド星の位置を算定するのに使用する画面の数で、ここで指定した数の画面の平均値をガイド星の位置とすると書かれています。

赤経側では、通常の「1」がよさそうですが、赤緯側の場合、シンチレーションの影響を低減するためにつかえると書かれています。

実際に「3」で使ってみたのですが、「1」では頻発していた赤緯側の修正信号が、「3」ではほとんど出なくなり、それなりに効果があると思います(この時の許容誤差(=tol.)は0.20pixです)。


(2)Extra pageの画面(5/5)
==================
ImgProc.   OLD
     Full wnd.
  Camera OFF→
==================

この「ImgProc.」と言う設定項目は「OLD」と「NEW」があり、画像処理手法を選択するもの。

「OLD」はFirmwire2.10以前の手法で、Full Window かPartialを選択する。

「NEW」ではつねにPartialとなる。

意味がよくわからず、「NEW」を設定するとガイドパラメータの「しきい値」を設定する必要がないとのことで、「NEW」を選択してみたのですが「star lost」が出やすく、「OLD」、「Full wnd」で動かしています(たぶん私の理解不足による設定間違いが原因でしょう)。

やはり、原文のマニュアルを見ないとわからない項目のあるのですが、悲しいかな英語力が貧困なもので、なかなか理解できません。

どうせ添付するなら完訳版をつけてほしかったです。

さて、実際の撮影ですが、ディザリングは、その動かし方で「スクエア」と「スネーク」選択できます。

実際のテスト結果は次のとおりです。
Uniform square
width 4.00px
露出間隔 30sec
D7100+180mm
の諸元で10枚を撮影、SI8の位置合わせ時のX,Y座標をグラフにしてみました。

Mgen_01「スクエア」の場合、widthで指定した移動幅を越えないランダムな値(RA,DECの両方)で移動しますので、スクエアと言っても正方形にはなりません。

このレンズの場合、設定幅「4.00px」はやや大きすぎるみたいで半分程度の「2.00px」程度でよさそうです。

これで、3台出しの準備は、ほぼできました。

あとは、4月の新月期の天気がいいことを願うのみです。

2018年4月 3日 (火)

三兎を追う3台目の形

遠征時の3台出しを狙って、SP赤道儀のモータドライブを変更しましたので、これに乗せる撮影機材の乗せ方も変更しました。

180mmのカメラレンズは三脚座がないタイプなのでカメラを固定すると、縦横の構図変更ができません。

構図変更をできるようにするために雲台に乗せる必要がありますが、雲台に乗せると、今度は、重みで撮影中に垂れてしまうのが心配になります。

色々と考え、鏡筒リングなどを流用して三脚座としたりしても見ましたが、いま一つしっくりきませんでした。色々と物色していたなかで見つけたのが、2ウェイ雲台の「MENGS VH-10 クイックリリースプレート付き 360°のパノラマ 自由雲台」です。

この雲台は、垂直軸で360度回転し、水平軸で180度回転するもので、この水平軸で180度回転することで、縦横の構図変更が可能になりますし、小型ながらがっしりした作りみたいです。

まずは、SP赤道儀に機材を乗せるベースをアリガタに変更するため、プレートホルダーSXを取り付け、SP赤道儀本来の取り付け部分の耳をカット。

Dsc_0191

これをベースにアリガタレール上に10mm厚アルミ板を介してアルカスイスリリースクランプを2つ取り付け一方には、新しい雲台を介してカメラを搭載、90度傾けてカメラの縦横構図への変更を行えるようにしました。

雲台の取り付け部はアルカスイス規格の溝が切ってあり、がっしりと組み付けることができました。

Dsc_0192

 横構図(長辺=N-S)

Dsc_0195

縦構図(長辺=EW)

Dsc_0196
もう一方にはアルカスイスプレートを介して、M-GENオートガイダーを搭載しています。

Dsc_0193
最大で180mmのカメラレンズまでしか使う予定がないのにオートガイダーを使うなんて邪道かもしれませんが、あえて安定性を求めてオートガイダーを付けたのですが、これ以上パソコンを並べるのもなんなんで、ちょっと値がはりますがスタンドアロンタイプのオートガイダーとしました。

2018年4月 1日 (日)

満月期の作業(3) SP赤道儀のベルトドライブ化

SEⅡ赤道儀とFSQ85望遠鏡を導入したことで、通常はSEⅡ+BKP150、GPD+FSQ85の2台出しでの撮影になりました。でも、モータードライブ化したSP赤道儀が余っています。

これを活用して、3台出しを欲張ってみました。それにD810Aをポチッたことで、カメラも古くなったD5000を引っ張りださなくても3台出せます。

ところが、SP赤道儀の方は、平ギアを入れて、オリジナルと同じようなモータ搭載位置にしたにもかかわらず、モータとウォームギアシャフト間の間隔の都合上大きな径のギアが必要となり、このギアがクランプと干渉して、GPDより向ける角度に制約が生じてしまっていました。

これでは非常に使い勝手が悪いので、なんとかしようと考えた結果、新しい赤道儀選定の際には避けたベルトドライブで解決することにしました。

というのも、平ギアで必要な間隔を確保し、かつ、ウォームギアシャフト側のギア径をクランプと干渉しないようなサイズにする場合、やはり、SEⅡと同じように平ギアを3枚組にするしかなさそうだからです。

使ったタイミングプーリ、ベルトは、2GT-6 ベルト幅6mmの規格で、
モータ側プーリ・・・歯数20(下と同じメーカのものがないため、これは安物、下のプーリの1/10以下の値段)
ウォーム側プーリ・・歯数40
ベルト長・・・歯数154
とし、これでいままでと同じ減速比でシャフト間隔36mmに対して約44mmの間隔がとれ、ウォーム側径もφ50mmからφ25.5mmと大幅に小さくすることができました。

Dsc_0172

Dsc_0178
下の写真はケースまで付けた様子です。ケースを付けても、なんとかクランプとの干渉はなくなり、赤緯側は360度回転できるよになりました。

問題のベルトですが、結構しっかりした作りで、そう簡単には伸びたり、切れたりしそうにはない品物で当面耐久性の心配はなさそうです。

ところが、組み立ててテストしてみると、追尾がうまくいかず、星が流れてしまいます。コントローラ内部を疑って色々とためしてみたのですが、うまくいきません。

いままでちゃんと動いていたのに、ベルトドライブに換えただけでなんで動かないんだと、すっかり意気消沈していたところで、はたと気づきました。

ギアではモータ軸とウォーム軸の回転方向は反対になるが、プーリ+ベルトでは同方向で回る!!。

なんとも間の抜けた話です。

当然のことながらモーターの回転方向を変えただけで、みごとに追尾するようになりました。

これで、SP赤道儀には、180mmf2.8+D7100(フルサイズでは周辺星像にやや難)の組み合わせを乗せて撮影したいと思っています。

残る問題は3台出しが「三兎を追うもの一兎も得ず」にならないかどうかです。

2018年3月31日 (土)

満月期の作業(2) GPD/SP赤道儀モータードライブコントローラの改良

3月の2回の遠征では、GPD赤道儀の赤緯側の動きが悪かったり、全く動かなかったりと安定性がすこぶる悪く、ほとんど撮影できませんでした。

(1)モーター電源の問題

撮影の後半で赤緯側が全く動かなくなったのは、どうも電源にしている鉛バッテリーの電圧が下がり、11Vを切るようになると、L6470モータドライバーキットが必要とする12Vの許容範囲を超え、エラーとなってしまっているのが原因みたいです。

鉛バッテリーの性質上、満充電では12V以上あっても、消耗してくると段々出力電圧が下がってきて10.5Vが下限となります。

ところが、前にも書きましたが、L6470モータドライバーキットは、ロジック電源の5Vの他、モータ駆動用の12V電源の入力が必要で、この入力12Vの許容範囲がそこまでなく、バッテリーが消耗してくると、エラーが出てしまうのではないかと推測しています。

これに対して、昨年導入したリチウムイオン電池のポータブル電源の12V出力は、電池が消耗しても12Vを出力してくれますので、この問題は避けることができます。鉛バッテリーに安定化電源を組み込めば解決ですが、モータ電源としては結構な電流量が必要ですので、それなりの回路が必要になりますし、この部分でのロスも発生します。

今使っている45Ahのバッテリーの重さに閉口している身としては、リチウムイオン電池のポータブル電源で置き換えたいのですが、如何せん金額がはるので躊躇しています。

(2)プログラム上の問題

赤緯側修正信号に対する反応が鈍い感じで、自作コントローラのプログラムに問題がありそうなので、プログラムを見直してみました。

赤経側の修正信号の処理そのものは、メインのArduino側ではなく、赤経側の駆動パルスを発生しているPIC12F629でやっているのですが、修正信号の表示(LED点灯)処理はArduino側でやっています。

このとき、赤経側の修正信号がある間、ループ待ちとしていることが原因みたいです。赤経、赤緯の修正信号の処理は同じように修正信号がある間ループ待ちとしているため、他の処理はできません。

これでは、赤経と赤緯の修正信号を同時に受け取った場合、どちらかが実行され他方は無視される結果になってしまいます。

赤経側の修正動作は別におこなっていますから問題ないのですが、赤緯側が無視(無動作)されるケースがでるようなプログラムになっていました。処理方法を変更して同時に信号を受けても動作するように変更しましたので、多分、これで問題解決と思います。

(3)結露防止ヒータコントローラの増設

今まで、モーターコントローラには1系統の結露防止ヒータコントローラを付けていましたが、ガイド鏡+撮影鏡の2系統の結露防止ヒータが必要ですので、別途外付でヒーターコントローラを付けていました。

設営時の面倒くささと、コントローラを持っていくのを忘れてしまうことを防止する意味で、本体コントローラに内蔵し、本体コントローラのみで2系統の結露防止ヒータを扱えるようにしました。

Dsc_0183
左側が既設のコネクター、右側が新たに増設して結露防止ヒータコントローラ部分です。

本体コントローラの躯体は大きめにしていましたので、余裕で組み込むことができました。

本体コントローラからの制御はできませんが、設定温度を15度(冬仕様)と30度(夏仕様)に切り換えれるようにはしています。

2017年12月22日 (金)

7カ月ぶりの撮影行は、とても寒かった!!

12月の遠征はほぼあきらめていたのですが、GPV予報で晴れそうな予報がでていましたので、21~22日にいつもの小石原焼伝統工芸館駐車場へいってきました。

午後になって急に決めたので、ばたばたと用意。他の用事を済ませた18時過ぎに出発、20時到着といつも明るい内に設定を終了している私としては、遅出でした。

現地着時は曇っていましたので、設置はばたばたせず、余裕をもって進め20時30分ごろから北極星も見え始めました。

結局21時ごろから晴天となり、翌朝5時過ぎまで曇ることなく撮影できました。

とりあえずの1枚は、バラ星雲~クリスマスツリー星団、カタツムリ星雲入りの写真です。

Rose01_800
【撮影データ】

2017年12月22日 小石原焼伝統産業会館
Ai Nikkor ED 180mm F2.8s
Nikon D7100(レス改) HEUIB-II FFフィルター
SP赤道儀(自作2軸モータードライブ化)
Ai 135mm F2.8ガイド鏡 + QHY5P + PHD2 Guiding
ISO 2500 露出300秒×16枚(16/16枚)
SI7でダーク/フラット補正+コンポジット CaptureNX2で画像調整、回転

【オリジナルの1/2画像はここ】

ちょっとピントが甘い感じです。

この日は、風もなく絶好の撮影日和となったのですが、とにかく寒く、夏場は早々にベッタリとつく露が、霜となり、雪か積もったようになってしましました。

機材は凍り付け状態でしたが、レンズ系の結露防止ヒータ、BKP150の乾燥空気ともに効果絶大で、全く撮影の障害になるようなことにはなりませんでした。

特に乾燥空気だけに頼っているBKP150が筒表面は真っ白に霜が付いて凍った状態になっても、鏡の方はなんともなくて撮影できました。

ただし人間の方はからっきして、重ね着、ホカロンの多枚数貼り付けでがんばったのですが、よる年波には勝てず、真冬の遠征はきつ過ぎるみたいです。

2017年6月 3日 (土)

QHY5P-IICでのPHD2ガイディングの試行錯誤

QHY5P-IIC + PHD2ガイディングがうまくいかない、安定動作しないと言う話を前にしていましたが、あらためて調べ直した結果をまとめてみました。

<PHD2 Ver. 2.6.3>
・QHY5P-IIドライバーはない。
・WDMドライバーを選択、画像の調整が難しい。
・ASCOM_USBIO経由で可。

<PHD2 Directly support the QHYCCD Camera for test>
・QHY製カメラを自動認識する。
・画像取得は問題なし
・on Cameraではガイド信号の極性が違いガイドできず。 ASCOM_USBIO経由で可

<天文ハウスTOMITAの付属マニュアルの組合せ>
・QHY5IIDriver ・QHYCCDASCOM-Capture-StarSenseSci-V0.1.50.1
・QHYCCDASCOM-Guide-StarSenseSci-V0.1.50.1 を導入。
・ガイドはonCamera 又は、ASCOM_USBIO経由

※もともとガイド用カメラではないので、ガイドに関するマニュアルはほとんど読んでいなかったのがいけなかったと反省しています。

と言うことで、5月27日の遠征では、付属マニュアルの組合せで試してみました。

カメラ・・・QHYCCDASCOM-Guide-StarSenseSci-V0.1.50.1
ガイド・・・on Camera

キャリブレーション、ガイドともうまくいって、300mmでの打率も20/20でなにも問題ないのですが、PHD2の星のプロファイルグラフが鋭いピーク型にならず、ガイド中もスターロスト警告が出るなど、なんかしっくりしません。

PHD2 Directly support the QHYCCD Camera for test + ASCOM USBIOの方が良さそうですが、さらに色々試す必要があると思っています。

取り敢えず、27日の遠征でカメラレンズ300mmで撮影したアンタレス付近です。

Sasori800

【撮影データ】
2017年05月27日 小石原焼伝統産業会館
Nikon D5000(改) + Ai Nikkor 300mm F4.5 
SP赤道儀(自作2軸モータードライブ化)
Ai Nikkor 135mm F2.8 ガイド鏡 + QHY5P-IIC + PHD2 Guiding
F5.6 ISO 2000 露出300秒×20枚(20/20枚) 

SI7でダーク補正後コンポジット CaptureNX2で画像調整、回転

D7100(改)で撮影したものとD5000(改)でのものとを画像処理していると、やはりD5000(改)の方が荒れが多そうです。
D7100(改)はレス改造ですのでカメラレンズでの撮影では、新たにフィルターが必要ですが、手に入れたらD5000(改)は予備機扱いとなりそうです。

2017年5月12日 (金)

ゴールデンウィークは"どたばた"

4/29~5/7の9日間の休みを取得、天候に恵まれることを願って心待ちにしていたのですが、結果は・・・・・。

タイトルどおりの残念な結果となってしまいました。

ことのはじまりは、 29日午前中に用事をすませ、午後からは光軸調整等を行い、万全を期していつもの場所へ出撃です。

ところが、D7100用のUSBケーブルを忘れたことがケチのつきはじめで、早々に設営を終わって、月没までの時間に試写を始めると、PHDガイディングのキャリブレーションでRA-E側への修正が全く動作していません。

原因不明で、GPD+BKPでの撮影を諦め、SP+望遠レンズだけでの撮影でもと思ったのですが、ガイドカメラで星が撮影できません。

なえた心では、なかなかうまくいきません。

結局あきらめて、雲一つない星空のもと、遠征を始めて、初の無収穫撤収となってしまいました。

整理できた症状は、
赤経、赤緯とも手動ボタンでは正常に動作するが、PHDガイディングでは、ON-Camera、USB-IO経由とも東側への修正ができない。
と言うものです。

帰宅後、コントローラ本体の内部配線をチェックした結果、ガイド端子への接続ピンがうまく固定されていなことが判明、固定をやり直したところ、一時は復旧したものの、再度同じ症状が発生。

念のためと接続ケーブル(カメラ付属品)を取り替えたところ、正常に動作、結局最大の原因はケーブルだったみたいです。

その後、月/木星だけでも撮影しようと庭に設置すると、またまた不調。

赤経側が動きません→追尾しないのです。

でも手動ボタンではチャント動くきます。 原因が思い至らず、暗澹たる思いでコントローラ内部を点検すると、追尾駆動時に駆動パルスを発生しているPIC12F629がソケットから浮いた状態でした。

念のためと思ってソケットに押し込みなおして判明しました。

このコントローラを完成後は、動作不良がなかったので慌てましたが、いずれも単純な接触不良が原因でした。

そうこうする内に、月は満ち、天気には恵まれず、結局3日/6日に月と木星の拡大撮影でお茶を濁したしだいです。

001_stitch【撮影データ】
2017/05/03 月齢 7.0
BKP150 750mm TC-16A(1.6倍テレコン)
QHY5P-II(カラー) 500フレーム(1600×1200)
Registax6でコンポジット、ウェーブレット処理した10枚をMS-ICEでモザイク結合

【オリジナルの画像はここ】

2017年3月21日 (火)

QHY5P-IIのその後

CCDカメラQHY5P-IIをオートガイド用兼月・惑星撮影用カメラとして購入した、その後です。



<オートガイドカメラとして>

先の記事のように焦点距離135mmのカメラレンズ + Cマウントアダプター + C/CSマウントリング + QHY5P-IIの組合せをSP赤道儀(2軸制御)に載せて、PHD2でのオートガイドを試してみました。

Dsc_3418

結果、135mm f2.8のガイドスコープ + QHY5P-IIで十分明るく、固定した状態でもガイド星に困ることはなさそうです。

※この135mm、とにかくパープルフリンジが酷く、天体写真には向かない感じでしたので、ガイド用へ転用です。

PHD2との組合せの通常のバージョンではQHY5P-II用のドライバーがなく、画像取得すらままなりません。

そこで見つけたのが、前回書いた"PHD2 Directly support the QHYCCD Camera for test"なるソフトです。

これだと、QHY Cameraを指定すれば、後は自動認識、QHY5P-IIも難なく動き、2×2ビニング等の設定も出来ますので、便利で使い勝手がよさそうでした。

ガイド星も前述のように視野内にいくつも見えていますので、早速PHD2でキャリブレーション開始。

ところが、West動作のあとEast動作に移ると、ナント北側へガイド星が移動???。

結局、いつものQHY5L-IIMも持ち出して、組合せを替え検証した結果、なんと、件のソフトのドライバーのガイドピンアサインが違うのか、とにかくまともに動きませんが、ASCOM経由だとうまく動く。

なんでこうなるのかは不明ですが、とにかく、本来のPHD2ではQHY5P-IIの画像を出すのも四苦八苦なので、PHD2 Directly support the QHYCCD Camera for test で、ASCOM USBI-Oの組合せで使うことにしました。

自宅・庭での試験で、空が明るく、撮れそうな素材もなかったので、実際に撮影試験まではできていませんが、±2秒以内でのガイドは可能みたいです。



<月・惑星撮影用カメラとして>

木星を撮影してみました。 セットは、BKP150 + 14mmアイピース + QHY5P-IIの拡大撮影です。

撮影では、ピントの山が掴みにくく、ピントが合っているのかどうか、心もとない状態での撮影です。

002009101

1000フレームを撮影、Regstacks6でbest25%の設定でコンポジット、ウェーブレット処理し、CaptureNX2でコントラスト等仕上げをしました。

BKP150クラスでどのくらい写るのが相場かわかりませんが、どうもレベル以下みたいです。

光学系が貧弱なのは当然としても、ピントが合っていない、シーイングが悪いなどなど有りそうです。


2017/03/26 追記

処理し直して、若干ましな画像になりましたので、アップしておきます。

上の画像とは別の画像です。

623

2017年3月 4日 (土)

QHY5P-IIを購入

またしても遠回りになった感じです。

SP赤道儀のオートガイド化を安く実現するため、手持ちのWebカメラを使ってみたのですが、試験の結果は、感度が低く、50mmの焦点距離のガイド鏡でも、ガイド星を探すのが大変でした。

カメラの設定がうまくないこともあったのかもしれませんが、とにかく感度がたりないことが最大の問題でした。

そこで、月や惑星の拡大撮影ができるカラーCCDカメラを導入して、ガイドカメラにも使うと言うことを考えてみました。

選択したのは値段が下がった、QHY5P-II 30,240円也。ガイドにも使える惑星撮影用CCDカメラです。

惑星や月の拡大撮影時は、付属のEZPlanetaryが使えますので、特に問題なく、画素ピッチ2.2μm、2,592×1,944picを使い分けることができるはずです。

懸念事項は、オートガイダーカメラとして使う場合で、PHD2側にドライバーがありませんので、基本的にはASCOM経由になるはずですし、まあ、そうなったとしても、USB-IOでASCOM経由は経験済ですので問題なしです。

でも、ネットで調べると、"PHD2 Directly support the QHYCCD Camera for test"と言う項目を見つけ、カメラ、マウントともASCOM経由でなくてもいけるようにするドライバー(試行版でPHD2のダウンロードには見当たらない代物で、ちょっと??ですが)の紹介をみつけました。

この辺のところを購入時に販売店で情報を得ようとしたのですが、店頭で対応された方は、この方面には詳しくないみたいで情報なし・・・でもなんとかなるかで、購入です。

ガイドカメラとしては、 Ai Nikkor 135mm f2.8s + Cマンウトアダプター + C/CSマウントリング + QHY5P-II と言う組合せで決定していましたので、あとはどうマウントするか迷ったまま工作開始です。

工作の最終段階まで、φ60mm鏡筒バンド2本で直接支える方式とし、φ60mm鏡筒バンドに対して、135mmレンズは若干径が小さいので、内側にアルミ板を貼り付けて調整の方向で進んだのですが・・・・。

最後の段階で、方針変更、プラスチックネジの三点支持に変更です。 こちらの方が工作が楽なこと、幾分かでもガイド星を探すための角度振りができることが決め手でした。

Dsc_3417

Dsc_3419

さて、実際の運用試験は、天候が悪く出来ずじまいでしたが、一応地上の風景で無限遠ピントチェック、PHD2での上記ドライバーでの動作確認(ON CAMERAでのガイドの成否は未確認)までの確認はできました。