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2017年4月 2日 (日)

ついにデジ一の天体写真用改造に手を染める

昨年の記事にも書いたのですが、手持ちの撮影機材の製作と改良が一段落してしまうと、"なにもすることがないと、つい病"を発症してしまいます。

今回は、とうとうデジタル一眼レフカメラの天体写真用改造に手を染めてしまいました。

と言うのも、ちょっと前に、 >D5000とD610は、画素ピッチが同じですので、この組合せで、ASP-Cサイズを基準にすれば、500mm/750mm(フルサイズ換算で750mm/1200mm)の2つの焦点距離を対象によって使い分けることができる。
と書いたのですが、よくよく考えてみれば、D610と同じ画素ピッチのD5000(高感度耐性は低い)を使うメリットはなく、D610のトリミングで対応した方が良いことは自明です。

その他にも、天体写真撮影に使うにはD5000は色々と不便がありました。

そこで、D5000を画素ピッチのより小さい機種へ更新することを考え始めたのですが、中古機を入手しても改造に出せば、その費用が同じくらいかかるので二の足を踏んでいました。

そんな考えを持ちながら、暇に任せてネット徘徊をしていると、D7000の分解(レス改造)の動画を見つけました。

これを見ると、なんか簡単そうで、自分でもできるのではと思ってしまいました。

また、別サイトで見つけたD7100の分解写真と併せてみると、D7100の方がさらに簡単そうですし、ローパスフィルターレスですので、レス改造もやりやすそうと、D7100(画素ピッチはD610の2/3)をターゲットにすることにしました。

D7100、妻用に買ったものがあるのですが、当初の目論見がはずれ、それなりに写真撮影を継続中ですので、これを改造するわけにもいかず、改造用に中古機(\43,800-)を手に入れました。

結果から言うと、分解・組立とも特別な技術/技能/小道具を要する部分は少なく、道具は小型のプラスドライバー1本とピンセット1本で可能でした。

分解の際に外すのはほぼ同ピッチのねじで、
外側周り(同一径の長さ違い)・・・短2本、中15本、長1本、視度調整ねじ部1本
EXPEED3基板・・・・・・・・・・・ 7本
撮像素子基板・・・・・・・・・・  3本
フィルター抑え枠・・・・・・・・  4本
を外すことになりますが、同サイズのドライバーは1本で済みます。

あと、フィルムケーブルの抜き差しのためにピンセットがあったほうが作業がやりやすかったです。

<分解時の写真>

D710001

裏蓋部
ファインダーの視度調整ねじのシール下にねじがありシールを剥がして、ねじを外す。 グリップラバーを剥いだ位置にもねじが1本ある。

D710004
外部接続端子側
端子カバーを開いた位置の2本のねじは、外さなくても分解可。

D710002_2

D710003
SDカード差し込み口側
外側の他、カバーを開けたところにある2本(他の箇所に比べて短い)のねじも外す。

D710005

D710006
底蓋部
マンウト下の1本は他のねじに比べて長い。 バッテリーボックスのカバーを開けたところにある3本のねじも外す。 これで底蓋は外れる。

D710007
底蓋部の内側
底蓋を外して、さらに2本のねじをはずす。 これで、裏蓋が外れる。 やや固いので、割れないように、SDカードスロットの入り口にある金属部品(特に「1」側はEXPEED3基板を挟むようになっている)が変形しないように慎重に。

D710008

裏蓋部とEXPEED3基板とは2本のフィルムケーブルで繋がっているので、これを外す

S710013

フィルムケーブルのコネクターからの外し方 ロックが付いているので、これを起こす(あるいは寝かせる)ことではずれるんですが、このロックの仕方がコネクター毎に違っているので慎重に見極める。

D710009EXPEED3基板の取り外し
基板を取り付けているねじ(銀色7本)を外し、フィルムケーブルを外す。 青□のコネクタの外し方が分からず苦戦・・・外さなくても下の撮像素子基板へのアクセスは可(と言うか外さないのが吉)と判明。

結局このコネクターの正しい外し方は不明のまま。

D710010
撮像素子基板 3本のねじを外すと、本体から外れる。

撮像素子基板をつなぐフィルムケーブルは、本体側コネクターを外した方が再接続が簡単。

D710011
撮像素子全面のフィルター枠 撮像素子フィルター枠は4本のねじ止め 枠を外すと、フィルムケーブルと繋がったガラス(保護ガラス?)とその下にIRカットフィルターがある。

ピンセットで慎重にIRカットフィルターを外し(接着はされていない)、上部の保護ガラス?は残してフィルター枠を元に戻した。

S710012
写真の左の青っぽいのがIRカットフィルター。

右の枠上にあるのは保護ガラス?(バイブレータ付き) 予測どおり、ローパスフィルターが無いD7100は、この部分の構造はシンプルです。

さて、このバイブレータ付き保護ガラスを外すかどうかで悩みました。

撮像素子を素で曝すよりは、保護ガラスがあった方が良いと思い、またメーカーの製品だから反射防止コーティングは万全だろうと根拠なく信頼。

ローパスフィルターレスを謳ったD7100ですので、この黒褐色のガラスはただの保護ガラスで、IRカット性能はないと勝手に決めつけました。

これだと、ダストクリーニングのバイブレータは生きていると思いますが、念のため、設定メニューで「ローパスフィルタークリーニング」はOFFにしました。

以上で、組立直せば完了なんですが、いざ組み立ててみると最初は正常に動作せず、冷や汗。

EXPEED3基板とのフィルムケーブルのコネクターへの差し込み不良が原因ではと当りを付け、再度組立直し、何とか無事完了です。

とにかく要点は、フィルムケーブルの差し込み、ロックを確実にすることです。

撮影動作、保存、呼び出しの一連の動作確認も正常でした。

感想 なんか、意外とあっけなかった感じです。

分解してみると、とにかく、生産時の組立が簡単なように作られている感じで、プラモデルか自作パソコンを組んでいる感じで、高級精密機械の感じはありませんでした。

後は、今回残した保護ガラスの影響がどの程度か見極めることが必要で、場合によっては、保護ガラスの除去が必要かもしれません。

D710000

使った工具はこれだけで済みました。

最後に、決まり文句ですが、もしこの記事を参考にされる方は、間違った手順、方法かもしれませんので、自己責任でお願いします。

どなたか、私がわからなかった2箇所のコネクターの外し方を含めて、情報をお持ちの方がいらっしゃったらぜひご教授願えるとありがたいです。

2016年8月16日 (火)

2016年夏の遠征(1) 改造フルサイズD610デビュー

今年の盆休みは、概ね天候に恵まれ、8~9日と11~12日の2回の遠征ともほぼ快晴下で、ひさびさ(8カ月ぶり)に思う存分撮影ができました。

遠征先は2回とも小石原焼伝統工芸館駐車場です。

8~9日はSP赤道儀改造の一軸制御にWebカメラを使ってのガイド撮影の挑戦すべく、BKP150+GPDの2台体制での撮影です。

月~火と言うこともあってか、同好の方はおられず1人ぼっちの撮影でした。

まずは、SP赤道儀改造の一軸制御機でのWebカメラ+短焦点レンズでのオートガイド撮影の結果です。

20160809_9624_01撮影風景です(1人ぼっちでしたので、ヘッドライトを照らしてみました)。

201608062ガイドの状況ですが、ほぼ±4秒程度以内に納まっていますが、ピリオディクモーションエラーを消しきれていません。

ただ、15秒/ピクセルと短焦点レンズでのガイドのためか、240mm+QHYだとそれほど気にしなくてもそこそこのガイド精度が出るのに対して、PHD2の設定微妙そうで、どの程度がよいのかつかめていません。

実は、事前のテストで8号機コントローラがうまく動作せず、原因を探ると、ガイド信号を受けるRJ11端子のコネクタ部の断線が判明し、急遽6号機を引っ張りだして動かしました(ぶっつけ本番でなくて正解です)。

003_2

【撮影データ】
2016年8月8日 小石原焼伝統工芸館駐車場 

ビクセンSP赤道儀(自作1軸モータドライブ化) 
F50mm f1.4 ガイドスコープ + Webカメラ + PHD2 GuidingNikon
D610(改造機)
Ai Nikkor 50mm f1.4
f4.0 ISO
2500 180sec 20枚
DSSでコンポジット、Cature NX2で画像処理

20160808_9678 【撮影データ】
2016年8月8日 小石原焼伝統工芸館駐車場 
ビクセンSP赤道儀(自作1軸モータドライブ化) 
F50mm f1.4 ガイドスコープ + Webカメラ + PHD2 Guiding
Nikon
D610(改造機)
Ai Nikkor 50mm f1.4
f4.0 ISO1600 180sec 1枚
Cature NX2で画像処理
※月明かりが残り、雲もかかった状態で1枚ものになってしまいました。

フルサイズの改造カメラはなかなかよさそうですが、SP赤道儀改造の一軸制御機でのガイド撮影の方は、実際にやってみると中途半端に思えてきました。

ガイド撮影の目的である180mm、300mmを使った撮影では、自動導入がほしいところで、本来の2軸制御にしたほうがよさそうです。

2016年7月31日 (日)

D610改造機が到着

先週出していたD610の改造が出来上がりましたので、取りにいきました。

Dscn0025

D610Aなんてロゴをつけたいところですが、赤外フィルタの交換ですから、当然、外見はなんの変化もありません。

交換した赤外フィルタ

Dscn0016

元に戻すとき必要ですので大切にと言われたのですが、多分もとには戻さないでしょう・・・・。

まずは、普通の写真でどれぐらい撮れるのか試したいところですが、連日の暑さで億劫になってしまいました。

つくづく思うのですが、天体写真撮影の場合、

高速シャッターはいらない、バルブだけでいい。
AF/AEいらない、ミラーなしでいい。
画像処理いらない、RAWだけでいい。
ローパスフィルターいらない、Hα光透過赤外フィルタだけでいい。
ですよね。

Fマウントに撮像素子を付けた箱みたいなものでいいんですが、カメラメーカーが作るとD810Aみたいな高価で中途半端なカメラになってしまうんですよね。
でも、これって、天体写真撮影用CCDカメラそのものですね、冷却機能付きですがうん十万円になってしまいます。

改造してしまいましたので、いままでローバスフィルターの清掃はサービスセンターに依頼していましたが、これからはセンサーのゴミ取りは、サービスセンターに依頼することができませんので、自分でやるための練習が必要です。

なにはさておきフルサイズ機でどんな天体写真がとれるか楽しみです。

夏休みに何回撮影のチャンスがあるのか不安ですが・・・・・。

なにはともあれ、夏休み撮影への出陣の準備は、ほぼ完了です。

撮影対象をどうしようかとか、色々瞑想を楽しんでいます。

2016年4月12日 (火)

周辺光量低下/周辺減光・・・・・・

5月の連休に向けて、反射望遠鏡の光軸調整について、ネットを徘徊していたら、面白いことに気づきました。

それが、題名の周辺光量低下と周辺減光という言葉です。

私の理解では、「周辺減光」とは、太陽の表面を観察するとき、周辺にいくほど光量が低下し、暗く見える現象を言うもので、光学レンズ系で視野の中心に対して周辺の光量が低下する減少は「周辺光量低下」あるいは「周辺光量不足」と言うものだと思っていました。

天文とあまり関係しない写真愛好家の間では、この周辺光量低下を「周辺減光」と呼ぶことはあっても、天文愛好家の間では天文用語である「周辺減光」を使うことはない思っていたのですが、先の光軸調整についてネットで調べていくと、光学系での周辺光量低下について(所謂フラット補正の対象となる事象)、結構「周辺減光」が使われていることに気づき、愕然としてしまいました。

さらに、天文関係専門のはずのアストロアーツの製品であるステライメージ7でさえ「周辺減光」と記載しているみたいです(私は持っていないので確認はできませんが)。

ちなみにカメラメーカーのニコンの画像処理ソフトCapture NX2では「ヴィネッティング」(=vignetting:「口径食」、広義では「周辺光量低下」)と言う言葉が使われています。
※周辺減光は、英語ではlimb darkening。

天文愛好家の間でも「周辺光量不足」に対してこれだけ「周辺減光」と言う言葉が使われているということは、もう既に一般化してしまっており、ことさら違いを指摘するのは時代遅れなのかもしれません。

昭和世代の戯れ言でした。

2016年3月28日 (月)

digiCamControlの外部トリガー用リレーボックスの製作

PDH2でのディザリングを調べていたら、以前書いたニコンカメラをコントロールできるフリーソフトのdigiCamControlとの組合せで自動ディザリングができることがわかりましたが、私の天体写真撮影の主力機のNikon D5000がdigiCamControlでのバルブ撮影に対応していない(USB経由でのバルブ撮影コマンドがない)ので、利用はできないものと思っていました。

しかし、さらに調べてみると、digiCamControlには外部トリガーを使用するための仕掛けが用意されており、USB経由で可能となることがわかりました。
その接続方法は、下図のとおりです。

Photoこれ用の外部トリガー用リレーボックスに相当するものとして、digiCamControlのホームページにも対応製品の紹介がありますが、簡単そうなので自作してみました。

digiCamControlの設定は、「setting」の「Devices」を選択し、「add」をクリックして、下の画面で新しいデバイスを登録します。

Digicamcontrol_deviceConfiguration na・・・適当な名前を入力
Driver・・・・・・・・・・・・・・USB Relay Releaseを選択
Com port・・・・・・・・・・・有効なポートを選択
Init sequence・・・・・・・適当な数値を16進数で入力①
Shutter On・・・・・・・・・・適当な数値を16進数で入力②
Shutter Off・・・・・・・・・・適当な数値を16進数で入力③
でOkをクリックすれば、デバイスの登録は終了です。

天体写真モードで「EXTERNAL SHUTTER RELEASE」でUse configuを設定したデバイスを選択し、Enableにチェックを入れれば、動作するようになります(下の画面)。

Digicamcontrol_device2実際のシャッター動作では、シャッターオン時に上記で入力した①②のデータが送信され、シャッターオフ時には③のデータが送信されます。

これをArduinoのシリアル通信で受けて、シャッターを開閉するリレーを動作するようにすればよいことになります。

これを最近使い慣れているArduino nanoで動作させるようにしてみました。シリアル通信ができればなんでも良かったのですが・・・。

スケッチ(プログラム)は非常にシンプルで、LEDチカチカに毛の生えた程度です。

--------------------------------------------------------------------------------------------
// リレー接続ピン
#define RELAY_1             4
// モニターLED接続ピン
#define RED_1                2
#define INIT_CODE1   0x51
#define INIT_CODE2   0x00
#define SHUTTER_ON  0x41
#define SHUTTER_OFF 0x40

void setup() {  
     Serial.begin(9600);  
// USB接続では、この待ちルーチンが必要
     while(!Serial);
     pinMode(RELAY_1,OUTPUT);
     pinMode(RED_1,OUTPUT);
}

void loop() {
  unsigned char val[4];
  int              i,n;
  n = 0;
  while(1){
       while ( Serial.available() > 0 ) {
          val[i] = Serial.read();
          n += 1;
       }
       if ( n != 0 ) {
          // シャッター開動作
          if ( (val[0] == INIT_CODE1) && (val[1] == INIT_CODE2) && (val[2] == SHUTTER_ON) ){
                 digitalWrite(RELAY_1,HIGH);
                 digitalWrite(LED_1,HIGH);
          }
          // シャッター閉動作
          else  if ( val[0] == SHUTTER_OFF ){
                 digitalWrite(RELAY_1,LOW );
                 digitalWrite(LED_1,LOW);
          }
          n = 0;
      }
  }
}
------------------------------------------------------------------------------------------------

でも、最初setup()の「while(!Serial);」の待ちルーチンが必要だということが分からず、1回目の動作部分の通信データが取れなかったり、データの先頭0x51が取れなかったりと動作が不安定でした。

Arduino IDEのスケッチ例を見てみたら、この注意書きをみつけました。
この待ちルーチンを挿入すると、嘘みたいに安定して全てのデータが受信できました(当然なんでしょうが)。

このリレーボックスの出来上がりの写真です(用意したボックスに納まらず裸のままです)。

20160328_3297Arduino nanoを使うまでもなかったのですが、これだけでUSB経由のシリアル通信が出来ること、互換品ですので750円と安いことから、まあーいいかです。

これで、天体写真メイン機のD5000でもdigiCamControlでの撮影が可能になり、PHD2と連携してディザリング撮影もできることになります。

でも、実際の撮影で有効かどうかは試してみるまでわかりません。

それと、この撮影方法では、USBが3ポート(PHD2,digiCamControl,リレーボックス)必要になりますが、私のレッツノートは2ポートしかありませし、せっかくコントローラの7号機でケーブルの整理をしたはずなのに、またまたケーブルが増えてしまいます・・・・・。

ですから、作ってはみたものの実働するかどうかは未定です。

実は先日コメントいただきましたリュウさんのブログで、OnStepと言う望遠鏡コントロールソフト(Arduinoベースでプログラムはオープンソース)を知り、そのASCOMドライバを使えば、自分のコントローラでも自動導入ができるのではないかと思ったこともあって、Arduinoでのシリアル通信にトライして見たわけです。

最初はうまく送信されてくるデータを拾えませんでしたので、半ばあきらめたけていたのですが、先に書いた待ちルーチンできっちり受信できるようになりましたので、試してみる素地は出来上がりました。

まあ、これについては、おいおいと進めることにして、また別の機会に書きたいと思います。

2015年12月20日 (日)

12月遠征の反省(2)

前回のつづきです。

【GPD赤道儀】 
グリス 冬場での初運用となった今回の遠征では、ガイド精度が悪くなってしまいました。
その原因についてですが、撤収時に赤道儀単体をケースに収納する際に、動きが非常に重くなっていて、やはり、冬場では、現在使用しているリチウムグリスでは固すぎるのだと思います。
冬場での運用に向けて、柔らかいグリス(モリブデングリスなど)へ変更したほうがよさそうです。

【電源】
今回、パソコン用の補助電源として、ジャンプスターターバッテリーなるものを購入してみました。
これは容量16800mAhのリチュームポリマー電池で、非常用の自動車始動用バッテリーとして使用できる他、16Vの出力でパソコン電源にも使えるというものです。
どれくらいパソコンを動かせるかと思い、帰省時の新幹線の中、自宅、そして今回の遠征と使ってみたのですが、結果は3時間程度で、全くの期待はずれです。
でも、容量について改めて考えてみますと、この3時間と言うのは妥当な線なのかもしれません。
16.8Ahは20時間率でしょうから基準電流は
16.8/20=0.84A
これに対してパソコンは15W程度を消費していますから12Vを基準電圧とすると、1.25Aを消費してることになり、バッテリーの基準電流1.5倍を取り出していることになりますから、これだけで容量は低下することになります。
低下率を80%と仮定すると
16.8Ah×0.8=13.4Ah
となります。
また、表示容量と実際使用可能な容量も当然差があるはずですからこれを60%とすると
13.4Ah×0.6=8Ah
さらに16V供給への昇圧のための変換効率を60%と仮定すると
8Ah×0.6=4.8Ah
となり、 先のパソコンの消費電流1.25Aから
4.8Ah÷1.25A=3.8時間
となり、実際の使用時間とそれほど差はないことになります。

1kg以下で、コンパクト、自動車の非常用にも使えるということで、5~6時間程度持つことを期待したのですが、残念な結果です。
現在使用している自動車用シールドバッテリー(28Ah)では、やはり19時くらいから使用しはじめ、パソコンへの供給をしなくても、モータやヒータで2A程度を消費していまして、6時間を経過した時点で負荷時電圧で12Vをきるところまでなりましたので、冬場の10時間稼動では苦しいと思います。
やはり、容量が倍程度のバッテリーに替えて、パソコンを使用しても心配のない電源にしたいところです。

今日は、180mmで、構図がいまいちだったものです。

144

【撮影データ】
2015年12月13日 小石原焼伝統工芸館
Nikkor ED 180mm f2.8 + Nikon D610
SP赤道儀(1軸モータドライブ化) ノータッチガイド
F5.6 ISO2500 120秒 × 17枚 DSS(フラット補正有り)でコンポジット後、Capcture NX2で調整

魔女の横顔をねらったのですが、そばのリゲルを避けることに気をとられ、端によりすぎてしまっています。
でも、おかげで近くの淡い星雲をとらえられています。

人工衛星が目障りです。

145

【撮影データ】
2015年12月12日 小石原焼伝統工芸館
Nikkor ED 180mm f2.8 + Nikon D610
SP赤道儀(1軸モータドライブ化) ノータッチガイド
F5.6 ISO1600 180秒 × 12枚 DSS(フラット補正有り)でコンポジット後、Capcture NX2で調整

二重星団、ハート星雲、胎児星雲を狙ったのですが、ごらんのとおり、ハート星雲が切れてしまっています。

結構、赤い星雲がとれていますので、構図さえよければ、きっと言い写真になるはずですが・・・・。

夏の遠征で、構図については、反省したはずですが、いかされていません。

2015年12月18日 (金)

12月遠征の反省(1)

12月12/13日の小石原焼伝統工芸館への遠征は散々な結果でしたが、判明した課題をまとめておこうと思います。

まずは、BKP150鏡筒関連です。

撮れた画像はこれです。

143_2

【撮影データ】
2015年12月13日 小石原焼伝統工芸館

BKP150 + 純正コマコレクタ(F5用) Nikon D5000(改)
ビクセンGPD赤道儀(自作2軸モータドライブ化)
D60mm L=240mmガイドスコープ + QHY5L-IIM + PHD Guiding
ISO1600 露出480秒×10枚
Capture NX2でヴィネッティング補正後、tiff画像とした後、DSSでコンポジット、Cature NX2で画像処理 トリミング有り

【スパイダー隠し】
アップした画像のように、二重になったり、異様に長くのびた光条が汚く、せっかく恒星周りの刷毛模様がしっかり出ているのに、光条の汚さが台無しにしています。
この問題を解決することが最優先です。

【コマコレクタ】
今回初めて、純正のコマコレクタ(F5用)と、その先端にLPR-Nフィルターを取付て使用しましたが、まず、なんといっても、ゴーストの目立つことが第一です。
クローズアップレンズを使用した時と違ったゴースト像ですので、今回目立っているゴーストは、LPR-Nによるものではないかと考えています。
クローズアップレンズを使用した時のゴーストは、クローズアップレンズ後端の平面の反射によるものだと考えています。
これに対して今回のゴーストは、LPR-Nとコマコレクタ間の反射によるものではないかと疑っているところです。
そこで、対策としては、LPR-Nフィルターの装着位置を鏡筒側に延長し、ゴーストを画面外に追い出せないかやってみるつもりです。

LPR-Nフィルターについては、これを装着した撮影ではISO1600の8分露出でもヒストグラムでは半分程度にしかなっていません。

144

やはり、暗い空へ遠征した折には使用せず、感度を下げる方向のほうが得策ではないかと思っています。

肝心の純正コマコレクタでの像の改善については、今回の撮影ではいずれもピントが甘く評価にいたっていませんが、クローズアップレンズよりはよさそうです。

Photo

そのピント調整なんですが、D5000のライブビューでのバーティノフマスク像が見にくく、ピント調整に手間取る割にピントの精度が出ないことに悩んでいます。
これに対してD7100でのライブビューでは、良く見えてピント調整も極めて楽に行えます、次元が違う感じです。
なにか設定違いがあるのか色々とやっているのですが、うまくいっていません。
今後は、パソコンを使ってdigiCamControl + ピントエイドでの調整を試してみるつもりです。

<追記>

ライブビューでの星像の見にくさについてですが、ひょんなことから解決です。
digiCamcontrolを久々に使っていたとき、なんとはなしに「露出補正」をいじってみたところ、画面の明るさ(ディスプレイの輝度ではなく)が変化するではないですか。
つまり、シャッター速度や絞り、感度をいくら変えても、ライブビュー上での画像の明暗は変化しませんが、露出補正を変えると変化するということです。
私のメイン機のD610は、日頃露出補正を使った後は、0に戻すようにしていますし、D5000は天体写真にしか使わないのでそもそも露出補正をいじったことはありません。
でもD7100は日頃家内が使っていますので、露出補正をかけたまま(絞り優先のスポット測光で撮影を基本に教えましたので、露出補正はよく使っているみたいです)だったというだけのことみたいです。
まだ、D610でしか確認していませんが、これで、D5000でもバーティノフマスク像でのピント合わせが確実にできるはずです。

2015年11月14日 (土)

Nikkor ED 180mm f2.8sとD610での天体写真

単身赴任の身ですので、新しい遊び道具(BKP150)を手に入れても、帰省毎にしか遊べず、帰省日を新月期に合わせることはできても、天候はままなりません。

こんな状態で欲求不満を抱えながら過ごしている毎日ですが、改めて在庫を眺めていたら、結構いい写真になるんじゃないかなと思える組み合わせが見つかりました。

それが、タイトルのNikkor ED 180mmとフルサイズD610の組み合わせです。

2015_09_22d610_180_562500_90sec2_2 【撮影データ】
2015年9月21日 大手山2000年公園
Nikkor ED 180mm f2.8 + Nikon D610
SP赤道儀(1軸モータドライブ化) ノータッチガイド
F5.6 ISO2500 90秒 × 13枚 DSS(フラット補正有り)でコンポジット後、Capcture NX2で調整

2015_09_21d610_180_56_90sec_2500  【撮影データ】
2015年9月21日 大手山2000年公園
Nikkor ED 180mm f2.8 + Nikon D610
SP赤道儀(1軸モータドライブ化) ノータッチガイド
F5.6 ISO2500 90秒 × 11枚 DSS(フラット補正有り)でコンポジット後、Capcture NX2で調整

2枚ともまだまだ露出をかけれる空でしたが、赤道儀の設定が甘く、これ以上の露出がかけれていません。

また、こんな対象では、この組み合わせのよさは出ていませんが、普通の写真でも結構いけてるレンズで、いい組み合わせですが、天体写真でもシャープさを含め、300mmよりははるかに良い絵になると思います。

前にアップした二重星団などでは、その片鱗があらわれているのではないかと思います。


このレンズの画角で対象を選べば結構いけるのではないかと思うようになりました。


遠征の際のサブ機として、色々と撮ってみたい気がしてきています。
そのためには、SP赤道儀のノータッチガイドで3~5分程度の露出に耐えるようになればいいのですが、うまく調整できるか・・・・・・。

2015年3月11日 (水)

DigiCamControl + WU-1b

今回はDigiComControlの無線化に挑戦です。

D610に接続できるWT-1bを使えば、WiFi接続でき、かつDigiCamControlもVer1.2.50.0からWT-1a/bをサポートするとのことで、せっかく5mのUSB延長コードを買ったのですが、無線になれば格段に取りまわしが楽になると思い、挑戦しました。

この組み合わせについては、Webで検索しても日本語サイトはほとんどヒットせず、

  • DigiCamControlは、Ver.1.2.50.0以降でWT-1a/bをサポートすること。
  • 画像の転送が非常に遅くRAWでは10秒程度かかり、実用的ではないこと。
  • WT-1a/bの接続が不安定かつ電池消費量が大きいこと。 くらいしか、情報がつかめません。

不安いっぱいですが、WT-1b自身がそんなに高くないこともあって、目算のないままの挑戦です。

WT-1a/bとの接続時の初期設定等がわからない状態での導入となりました。

使用したバージョンはVer.1.2.67.0 最初にインストールしたVer1.2からさらに進化している感じです。

天体写真撮影用のメニューは変化がありませんが、LVでは、Focus Stackingが進化し、より使いやすい感じです。

従来のFocus Stackingは「FOCUS STACKING SIMPLE」となり、「FOCUS STACKING ADVANCED」なるメニューが追加されています。

新しい「FOCUS STACKING ADVANCED」では、遠近の両端をロックすると撮影枚数又はフォーカス送り量のどちらかを選択すると、もう一方を設定してくれる仕組みになっており、以前より便利になりました。

反対に従来と同じメニューの「FOCUS STACKING SIMPLE」は、前のように遠近の両端をロックするとエラーになってしまい、使い方がわかりません。

001DigiCamControlのスクリーンショットです。

カメラの操作は、撮影モードダイヤル(A,S,M等)、レリーズモードダイヤル(連写等)で設定する事項などの操作はできませんが、撮影時の操作は大方出来てしまいます。

さて、肝心のWU-1bとの組み合わせですが、その接続手順は、

  1. パソコンとWU-1bとの接続を行う・・・Windowsのネットワーク接続からの接続で可。
  2. 接続した状態で、DigiCamControlを起動して、WifiのメニューにあるWU-1a/bとの接続を使って接続

以上で接続設定はWPSを使用し、WU1-1b本体のボタン操作で簡単に接続できました。

※DigiCamControlの接続機能では、PC←→WU-1b間の接続はやってくれないみたいです。

撮影のメニュー、操作ともUSBケーブル経由と全く変わらなく操作可能です(全てを試した訳ではありませんが)。

ニコン純正のスマートフォンアプリのWireless Mobile Utilityでは、ほとんど操作を事前にカメラ側で行っておく必要があり、お遊びレベルのアプリで、私にとっては、なんら実用的ではありません。

早速、Focus Stackingで撮影を試みました。

LVを選択すると、Focus Stackingが選択可能となり、「FOCUS STACKING ADVANCED」を使う場合、遠近の両端をロックし(近→遠の順序)、設定したフォーカス刻みでの撮影枚数が自動セットされ、撮影が開始できます。

003但し、2~3枚撮影したところでTransferエラーとなり、その後の撮影が出来なくなってしまいます。

案の上、データ転送時に接続が切れやすいみたいで、ほとんど実用になりませんでした。

これは、Web上でもWU-1a/bの問題として、いろんなところで報告されており、DigiCamContorolの方の問題ではなさそうです。

ちなみに、天体写真撮影メニューを使って、Bulbモードで長時間繰り返し撮影する場合は、データ転送をしなければ、接続エラーは発生せず、順調に作動します(データの保存を「カメラ本体のみ」とし、データ転送しない場合)。

Focus Stacking はLV上の動作であり、LVの場合、「カメラのみにデータ保存」を選択しても、表示のためのデータ転送が行われるため、「データ転送なし」として、エラー回避をすることができません。

ただし、短い時間(3~5分)ですが、LVでのピント合わせ等の操作中では、接続が切れる等の問題は発生しませんでした。

あくまで、画像データ転送中に切れやすいみたいです。

天体写真では、あえてデータ転送する必要はないし、ましてピント合わせ時を除きLVで撮影する必要はないですから、私の主な使用目的である天体写真撮影時では、致命的問題とはなりませんが、なんとか安定したデータ転送が可能になってほしいものです。

WU-1b本体の設定で、スリープとなる時間を初期値の300秒からスリープしないに設定しても、若干安定したかとも思いましたが、途中でエラーとなることには変わりありませんでした(WU-1bの設定を変更するにはスマートフォンからwireless Mobile Utilityを使う必要があります)。

確かに、データ転送ができれば、1枚毎に写真の評価(構図や追尾精度等)が可能で、1連の撮影後(30分~1時間後)に確認したら失敗でした、とならないためには、各コマ毎にデータ転送ができた方よいのは当然で、現況では、多くの場面でUSB有線を選択することとなると思います。

※純正のCamera Control Pro2について 現在試用版ダウンロードページにある取扱説明書で見る限り、Bulbモードでのインターバル撮影はできないとのことです(まして、WU-1bはサポートされていません)。

これは、Camera Control Pro2でのインターバル撮影は、スケジュールやレリーズがCamera Control Pro2によって動作するのではなく、カメラ側の動作に依存しているため、カメラ側の動作では、Bulbモードにするとインターバル撮影は選択できないからだと思われます。

天体写真撮影用としては、DigiCamControlの方がはるかに使いやすいと思います。

DigiCamControlでの天体写真撮影時の注意点としては、

  1. 撮影間隔を2秒以下にすると、タイミングによっては、1枚分が動作せず、抜けてしまうことがある。
  2. ミラーアップ撮影はできない(外部トリガーでの撮影で可)。
  3. WU-1b経由ではデータ転送をすると転送エラーとなり、その後の撮影を失敗する可能性が高い。
  4. USB経由(有線)でもデータ転送を行うと、撮影間隔が延びてしまう(5秒程度)。

くらいで、前にも書きましたが、スクリプトにより露出時間や感度を変更する制御が可能で、充分実用的だと思います。

004天体写真撮影用メニュー「☆」マークを選択した場合の、スクリーンショットです。

必要にして充分な機能が盛り込まれており、外部シャッターでの制御も選択でき、スクリプトによる制御など至れり尽くせりの感があります。

2015年2月15日 (日)

カメラをパソコンから制御

天体写真を撮影する際にパソコンで画像を確認したい、できれば制御もしたいと思い、色々調べて、Nikon純正の「Camera Control Pro2」の購入も検討していたのですが、その値段、長時間露出(Bulb)の制御が今一つ不明で躊躇していました。

ところで、調べていた最中に「DigiCamControl」なるフリーソフトを見つけました。

このDigiCamControl、実際に導入してみると、なかなかの優れものです。

D610で試しただけですが、カメラの撮影に関する機能のほとんどをパソコン側から設定して撮影することができ、ライブビューでの撮影も可能です。

肝心のBulbの機能ですが、これも天体撮影用のモードがあり、露出秒数の設定、ISOの設定、撮影間隔、撮影枚数の設定が可能で、画像データの保存もパソコン側、カメラ側が選択可能と、ほぼ完璧です(惜しむらくは、ミラーアップ機能は使えません)。

また、スクリプトにも対応しており、

<loop loopcount="10">

    <wait time="5"/>

    <bulbcapture capturetime="30" iso="1250"/>

    <wait time="5"/>

    <bulbcapture capturetime="60" iso="1000"/>

    <wait time="5"/>

    <bulbcapture capturetime="120" iso="600"/>

<loop />

とすれば、多段露出や感度を変更した撮影も可能です。

これで、ほぼ私が必要とした機能は満足しています。

色々試写してみましたが、待ち時間を短くするとシャッターが動作しない場合があり、5秒程度は必要でした。

なお、このBulbモードは、

D3300,D5200,D5300,D600,D610,D7100,D800,D810,D4

のみとなっており、残念ながら私の天体写真撮影のメイン機D5000は非対応です。

どうも、この対応-非対応の分かれ目は、カメラをBulbに設定した場合にレリーズ端子からのみレリーズ信号を受け付けるカメラか、USBからのコマンドでも可能なカメラかの差みたいです(英語力が不足で確信がありません)。

これで、高いCamera Control Pro2を買わなくて済みましたので、浮いた資金で、遠征用PCのLet'sNote CF-T2をCF-W8に更新しました。

さすがにXPでは、インストールできないソフトも増えてきましたので、Windows7機にした次第です。

今は、横長型ディスプレーでない機種は、中古価格も安めでCD/DVDドライブ付き、メモリを4Gへ増設して15,800円也でした。